死海は西をイスラエル、東をヨルダンと接する塩湖。
塩分濃度が通常の海水よりも10倍程度高い30%近く、その名前が意味する通り、ほとんどの生き物は生息出来ないことで知られますが、同時に世界で最も低い海抜に位置する「世界で一番低い」塩湖としても有名です。
死海の海抜(標高)、面積、そして深さを解説します。
死海の海抜(標高)・面積・深さはどのぐらい?
海抜(標高) ※水面部分の海抜 | −430.5m |
平均的な深さ | 199m |
最大水深 | 298m |
面積 | 605㎢ |
まず、死海の海抜(標高)、つまり死海の水面部分の標高は−430.5mで、死海は世界で最も低い場所にある塩湖になります。
また、面積は605㎢。
そして、深さに関して言うと平均的な深さは199mであるのに対して、最も深い部分(最大水深)は298mになります。
しかし、死海の大きさは近年、気候変動や乾燥によって年々縮小してきていることから、上記で示した数値は将来変わることが予想されます。
例えば、以前、死海の海抜は−400mほどだったのに対して、2016年には−430.5mになり、面積も1000㎢弱あったのが同じ2016年には605㎢まで狭まりました。
死海の深さに関しても、2015年時点でのイスラエル水管理局の見解では平均で199m、最も深い場所で298mとなっていましたが、現在はすでに変わっている可能性があります。
死海の海抜(標高)は東京タワー以上で面積は琵琶湖より小さい
ここでは死海の海抜(標高)や面積についてもう少しイメージを膨らませるため、異なるものと簡単に比較していきましょう。
死海の海抜は(標高)は東京タワーの高さ以上
まず、死海と言えば世界で最も低いところにある塩湖として有名なことから、たびたび、その海抜(標高)が注目されます。
この死海が位置する海抜をより具体的にイメージするならば、平均的な海水面よりも高さ333mの東京タワー1個分以上深いところに死海はあると考えれば、その位置の不思議さが分かるかもしれません。
また、スカイタワーの第2展望台の高さは450mになることから、おおよそ、平均的な海水面よりもこのスカイタワーの第二展望台分ぐらい低いところに死海は位置しているとも言えるかと思います。
現在の死海の面積は琵琶湖よりも少しばかり狭い
日本最大の湖と言えば、滋賀県にある琵琶湖が有名で、その面積は669.26㎢。
これに対して、死海の面積は605㎢。
そのため、両者を比較すると、
605:669.26 = 約9:1
となり、死海の面積は琵琶湖の面積の約90%分であることが分かります。
ただし、上述したように死海はかつて1000㎢程度あったため、琵琶湖よりもかなり大きな塩湖でした。