世界一大きい岩・世界で一番大きい岩【世界最大の岩は2つある】

大きな石の塊である「岩」は、それそこ地球上に無数に存在しています。

そんな岩の中でも、世界には目立って大きな岩が存在しており、そのような巨大な岩の中には観光地として有名で世界的にも知られたものもあります。

では、そんな巨大な岩の中でも最も大きな岩、つまり「世界一大きい岩(世界で一番大きい岩)」は一体なんという岩なのでしょうか?

この記事では、岩の定義によっても変わる「世界最大の岩」について、対象となる二つの岩を簡単な議論も交えて紹介していきます。

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一枚岩として世界一大きい岩はウルル(エアーズロック)

「世界一大きい岩(世界最大の岩)」として世界的にも有名なのは、オーストラリアのほぼ中央にあたるノーザンテリトリーのウルル-カタ・ジュダ国立公園内にある一枚岩「ウルル(エアーズロック)」。

その大きさは、周辺の地面と比較した高さで335m、海抜は868mとなり、周囲の長さは10km近くにも及ぶというもの。

さらに、現在地表面に出ている部分は全体の5%程度しかないという説もあるなど、まさに世界一大きい一枚岩に恥じない大きさを誇ります。

「大地のヘソ」や「地球のヘソ」と呼ばれていたり、2004年にドラマ化されたことで有名になった『世界の中心で、愛を叫ぶ』の影響で、日本国内では「世界の中心」という異名でも知られています。

一方で、世界一大きい岩はこのウルル(エアーズロック)ではなく、同じオーストラリアにあるマウント・オーガスタスだという主張もあります。

世界で一番大きな岩はマウント・オーガスタスなのか?

上でも触れた通り、よく世界一大きい岩としては同じオーストラリアにあるウルル(エアーズロック)の名前が挙がりますが、実はこのマウント・オーガスタス(オーガスタス山)こそ世界最大であるという主張があります。

マウント・オーガスタスは、オーストラリアの西オーストラリア州はカーナボンという海外沿いの小さな町から東へ約450km行ったところにある巨大な岩です。

その大きさは、周辺の地面からの高さで860m、海抜で1,106m、そして面積はウルルの2倍以上とされ、マウント・オーガスタスの方がウルルよりも圧倒的なサイズ感を誇り、実際に観光宣伝や情報誌などでは「世界最大の一枚岩」として紹介されることがよくあります。

しかし、この主張は地質学の文献に由来するものではなく、他の学術研究によって立証されたものでもない点は注意が必要です。

例えば、一枚の板のように平らで大きな岩という一枚岩の特徴を備えるウルル(エアーズロック)に対して、西オーストラリア州地質調査所よるとマウント・オーガスタスは、「単傾斜」というおおむね同一方向に傾斜している地質構造を非対称に持つとされています。

マウント・オーガスタスは岩層がアーチ状に折り重なった構造が北東側と南西側で非対称になっており、「北東側が南西側より急になっている」といった特徴を持つというのです。

つまり簡単に言ってしまえば、マウント・オーガスタスはさまざまな種類の岩石を含んだ岩なのです。

一枚岩としてはウルル、岩としてはマウント・オーガスタス

見てきたように「世界一大きい岩」や「世界で一番大きい岩」を決める上では、そこで対象となる岩が「一枚岩かどうなのか?」という点が重要になることが分かります。

結論としては、

  • 一枚岩としては
    • → ウルル(エアーズロック)が世界最大
  • 一枚岩に限らず岩全体としては
    • マウント・オーガスタスが世界最大

となるのです。

ウルルほど大きな単一の岩石は他になく、ウルルから「世界最大の一枚岩」という称号を奪うことは出来ないものの、様々な種類の岩石を含んだ岩も対象とした岩全体ではマウント・オーガスタスが世界一大きな岩となります。

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