映画「ジョーズ」シリーズに出てくる人食いザメのモデルとなったことから世界的にもよく知られるホオジロザメ(ホホジロザメ)は、比較的大きな体を有するサメで、襲われた結果、これまで何人もの人々が命を落としてきたことから、「白い死神」という異名を持ちます。
そのホオジロザメの大きさを知るために、重さ(体重)から体長までを解説します。
ホオジロザメの大きさ(体重や体長など)はどれくらい?
体重 | 680〜1,100kg |
体長 | 4.0〜4.8m |
ホオジロザメの平均的な個体の大きさは、体重が680〜1100kgの範囲、体長が4.0〜4.8mの範囲に収まります。
ただし、オスとメスによっても平均的な大きさの範囲は違い、ホオジロザメは通常、メスの方が大きくなることから、メスの平均的な体長の範囲は4.6〜4.9mなのに対して、オスの平均的な体長の範囲は3.4〜4.0mと、一回りほど違います。
また、ホオジロザメのメスの中には通常サイズを大きく上回るものも稀に出現するとされ、成熟した大きなメスの個体だと、体長は6.1m、体重は1900〜2300kg(1.9〜2.3トン)程度にまでなります。
ホオジロザメの巨大な個体の記録
歴史の中では、公式に認められていないものも含めると、とても大きなホオジロザメの個体が報告されてきました。
例えば、比較的信頼性の高いものといて、1945年にキューバで捕獲された個体は、6.4mの体長と3175〜3324kgにも達する体重を有していたと考えられています。
また、1930年代にはカナダのニュー・ブランズウィックで11.3mの体長を誇る個体が罠にかかったと報告されました。
しかし、このカナダで見つかった個体の体長に関しては、科学的な信憑性に乏しいとされています。
さらに、比較的近年でも7m前後の個体が見つかったという報告は続いています。
例えば、1987年4月1日にオーストラリアのカンガルー島で見つかったホオジロザメは6.9m、1987年4月16日にマルタで見つかった個体は7.13m、2019年7月にはマーサズ・ビンヤード島近くで録画された個体が、7.6〜9.1mにも及ぶかもしれないといった報告があります。
いずれにせよ、その大きな体はホオジロザメの特徴であり、成熟したホオジロザメにとって、自然界ではシャチを除いて天敵はいないとされています。
ホオジロザメの大きさを他のものと比較すると?
ホオジロザメの大きさを数値だけで示してもイマイチ分かりにくいと思うので、他のものと比較していきましょう。
体長は「学校の黒板」から「タクシーの長さ」ぐらい
ホオジロザメは平均的な個体の体長で4.0m弱から4.8m程度あるわけですが、これはだいたい、学校の黒板の長さからタクシーの長さぐらいであると例えると、分かりやすいかもしれません。
学校で使われる黒板の横の長さは平均的に3.6mであるため、4mには達しませんが、ホオジロザメのオスの平均的な個体が3.4〜4.0mであることを考えると、学校の黒板の長さはホオジロザメのオスの平均個体の長さとほぼ一緒であると言えるでしょう。
一方で、セダン型の一般的なタクシー(5人乗り)の全長は4.8mであるため、メスの平均個体の体長である4.6〜4.9mに当てはまります。
体重に関しては色々なもので表してみる
ホオジロザメ体重に関しては、イメージしやすくするために、身近なものを使っていくつかのパターンで表現してみます。
まず、計算を簡単にするために、平均的な個体の中でも大きめな1000kg(1トン)の体重を元に比較してみると、以下のように表すことが出来ます。
- 1袋5kgのお米500袋分
- 60kgの体重の成人16〜17人分
- 2Lのペットボトル500本分
さらに、ホオジロザメの平均個体の体重範囲である680〜1100kgというのは、ちょうど軽めの軽自動車から重めの自動車の範囲に近いと言えるため、ホオジロザメの体重をイメージする上では軽自動車を思い浮かべてみるとしっくりくるかもしれません。
ホオジロザメの大きさを理解するためにこちらも参考に
次の動画では巨大なホオジロザメの個体が撮影されています。
ホオジロザメがどれほど大きくなるのかを理解する上で参考になります。