ネコ科の動物としては、自然界には存在しないライガーを含めれば3番目、自然界に存在する動物のみで比較するとトラについで2番目に大きくなるライオンは、「百獣の王」という異名を持つ大型の肉食獣として有名です。
そんなライオンにはいくつかの亜種が含まれますが、この亜種の中で最大となるのが「世界一大きいライオン」または「世界最大のライオン」と呼ばれるバーバリライオンです。
この記事では、その大きさを含め、世界一でかいライオンであるバーバリライオンを簡単に紹介していきます。
世界一大きいライオン「バーバリライオン」とは?
世界一大きいライオンまたは世界最大のライオンとなるのは、ライオンの中でも「バーバリライオン」と呼ばれる亜種で、別名はアストスライオン。
ライオンの亜種となる「Panthera leo leo」の中でも北アフリカ地域に生息していたグループのライオンのことです。
人間の活動域の拡大に伴って多くの地域では絶滅してしまいました。
ただし、今現在でも僅かな数の個体が確認されており、動物園によってはバーバリライオンの繁殖へ取り組み、保護活動を続けていたりします。
ちなみに、歴史の中では地中海周辺地域で見世物として当時の人達にもてはやされたことがあり、古代ローマの有名人「ガイウス・ユリウス・カエサル」は400頭にも上るバーバリライオンをローマへ連れてきて、戦勝パレードに参加させたと言います。
世界一大きいライオン「バーバリライオン」の大きさとは?
体長(頭胴長)※オス | 2.35〜2.8m |
体重※オス | 180〜270kg(※正確性は不明) |
世界最大のライオンとされるバーバリライオンのオスの大きさは、頭から胴体までの体長で平均して2.35mから2.8mの間、そして平均体重は180kgから270kgの間となります。
また、その信憑性については疑問符が付けられていますが、過去には75cmの尻尾を含んだ全長4m(体長は3.25m)にも及ぶ最大級の個体が報告され、さらに300kg近い体重を誇る個体が確認されたなど、巨大な個体であれば、その体長や体重は平均値を大きく上回ってきます。
他の亜種のオスライオンは通常、典型的な体長で1.84〜2.08mとなり、体重は160kgから225kg程度なため、そのサイズ比較からバーバリライオンが世界一大きいライオンと言われる所以を理解出来ます。
世界一大きいライオン「バーバリライオン」の大きさを理解できる動画
以下の動画では、バーバリライオンのオスの映像が記録されています。
比較するものは近くにありませんが、それでもバーバリライオンの大きさと迫力が伝わってきます。
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世界一大きいライオン|バーバリラインオンの大きさは世界最大のまとめ
世界一大きいライオンはバーバリライオンと呼ばれる亜種でした。
その大きさは、通常のライオンより一回りほど大きく、迫力満点な外見からかつては見世物として重宝されていました。
一方で、現在は絶滅の危機に瀕しており、残っている個体数は極わずかになってしまっています。