イタリアの野生動物や有名な動物について気になったことはありませんか?
イタリアは美しい自然を持つ国で、実は自然界で確認出来る動物達に関しても魅力的です。
例えば、イタリアには哺乳類だけで100種類以上が生息しているとされ、中にはイタリアでしか確認出来ない固有種も存在します。
この記事では、イタリアの動物の中から有名なものや野生動物として知っておきたいもの15種を集めて紹介していきます。
イタリアの動物1:マルシカヒグマ
イタリアで姿を確認出来る動物の中で、マルシカヒグマは恐らく最も興味深く、一部では有名な動物かもしれません。
このヒグマの亜種はイタリアのアルプス地方、主にアブルッツォ・ラツィオ・モリーゼ国立公園とその周辺にしか生息していないことで知られます。
しかし、このイタリアの動物を有名にしているのは、現在、マルシカヒグマは絶滅の危機に瀕しており、イタリアの自然界にはたったの50頭程度しかいないという点です。
イタリアの動物2:カラブリア黒リス
イタリアに生息する様々な動物の中で、カラブリア黒リスはイタリアでしか見られない動物の一つ。
イタリア半島の南側、カラブリア州やバジリカータ州の森に生息し、松や樫の木に作る巣の近くで比較的よく姿が確認されます。
また、クロマツの種子は重要な食料となるため、クロマツの周辺はこのイタリアの動物を見つける上で格好の場所です。
その名前の通り、腹側を除いた毛色は黒から暗褐色なのが特徴です。
イタリアの動物3:シャモア
シャモアとは、ヨーロッパの山岳地帯に生息するヤギやカモシカに近い動物。ウシ科の動物としてはかなり小型の動物で、体高は80cm、体長は120〜130cm、体重は45kg程度です。
イタリア国内で見つかる亜種は、主にアペニン山脈に生息しています。
また、毛色は夏場は褐色、冬場は薄い灰色になり、雌雄ともに特徴的な角を持っています。
そんなシャモアは捕食者から容易に逃げる能力を持つ素早い動物で、時速50kmで走り、水平方向に6mまで跳躍することが出来るのです。
イタリアの動物4:オオヤマネコ
ヤマネコ属に分類されるネコ科動物のなかでは最大種で、イタリアではヒグマとオオカミに次ぐ大型の肉食動物です。
かなりシャイな動物なので、野生で見られるのは運がいい時だけ。
ノウサギ、ウサギ、キツネなどの小動物に加えて、イノシシやシカなどの中型〜大型動物も食べます。
そんなユーラシアオオヤマネコの特徴は、黒い斑点と耳の先端にある黒い房のある模様のある被毛に加えて、後ろ脚の方が前脚よりも長い点です。
イタリアの動物5:ナミハリネズミ
ナミハリネズミはイタリア国内で見つかる最もかわいい野生動物の一つとして知られます。
イタリアからスカンジナビア半島まで、ヨーロッパのほとんどの国に生息している小さなハリネズミの仲間で、その体長は約20〜30cm。
背中には約5000~7000本のトゲがあり、1本の長さは2~3cmほど。下半身を除く体のほとんどの部分を覆っています。
ハリネズミは恐怖や危機を感じると、トゲのあるボール状に丸まって捕食者に対する防御をすることで有名です。
イタリアの動物6:アルプスマーモット
アルプスマーモットは、イタリアのアペニン山脈の標高800~3200mに生息しているマーモットの一種。
掘るのが得意なためにツルハシでも入りにくいような土にも入っていくことが可能で、体長50cm前後、体重6〜8kgになるリス科の動物です。
危険を察知すると鳥のような大きな鳴き声で警告を発することでも知られます。
イタリアの動物7:ハイイロオオカミ
ハイイロオオカミは、ユーラシア大陸と北アメリカに生息する野生の大型の犬科動物で、一言で「オオカミ」という場合はこのハイイロオオカミを指すことがほとんどです。
時速70kmで走り、水平に5m跳ぶことが出来るパワフルで世界的にも有名な動物であり、イタリアでは最も危険な動物の一つとされています。
ただし、人間に近づくことは好まないので、イタリアでこのハイイロオオカミによって人が襲われるというのはとても稀なケースです。
イタリアの動物8:アルプスアイベックス
アルプスアイベックスは、北イタリアのグランパラディーゾ国立公園を中心に生息しているヤギの仲間。
茶褐色の毛と後方に曲がった大きな角が特徴的なイタリアで見つかる大型の哺乳類。
角の長さは雄で69〜98cm、雌で18〜35cmに達するとされます。
また、山登りが得意で、標高1800〜3300mの斜面が急で険しい荒地を好みます。
イタリアの動物9:ヨーロッパハチクイ
南ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに生息するハチクイという鳥の仲間。
名前の通りハチを食べるのが大好きな鳥で、1日に約250匹のハチを食べることが出来るとさえ言われます。
茶、黄、緑、青の鮮やかな色彩で、イタリアで最もカラフルな動物の一つでああると同時に、南ヨーロッパが寒い時期にはアフリカの温暖な熱帯の国へ移動する渡り鳥でもあります。
ハチを食べる前に硬い地面などにハチを打ちつけて蜂の毒針を除去するヨーロッパハチカンの習性は有名です。
イタリアの動物10:オオヤマネ
イタリアの公園や庭、その他の平地から山にまで生息しているオオヤマネは、小型でスリムな齧歯類で、丸い小さな頭に大きな目、長いふさふさした尻尾を持っています。
基本的には主に果物といった植物食ですが、時には卵や子ネズミも食べることで知られます。
ちなみに英語では「食用ヤマネ(Edible dormouse)」と呼ばれますが、これはかつて古代ローマ人がこの動物を珍味として食べていたことによります。
イタリアの動物11:イイズナ
イタチの一種で、細長い体に短い脚と尾を持つイイズナは、イタリアだけでなくユーラシア大陸には広く分布している動物。
色は褐黄色で、腹側と尾は白色です。
イタリアでは、山、森、耕作地、平地、茂みなど、さまざまな場所で見ることができ、また、鳥、卵、爬虫類、ウサギ、両生類などを食べます。
イタリアの動物12:ユーラシアカワウソ
イタリアにいる有名な動物の一つといえばユーラシアカワウソ。ユーラシア大陸に広く分布しており、イタリアでは主に南部の水路に生息しています。
毛色は上が茶色、下がクリーム色で、尾の長さを除いた体長は57〜70cm程度。
魚類を主食としますが、必要に応じて昆虫、鳥類、両生類、小型哺乳類も食べることがあります。
イタリアの動物13:ユーラシアハタネズミ
体型は概して丸く、短い耳、足、尾が特徴なネズミ科ハタネズミ属に含まれるユーラシアハタネズミは、イタリアを含めたユーラシア大陸におけるの密林以外の主に草原や休耕地などに生息する動物。
農作物を食べるのが好きなことからも分かる通り、主に木の実や根などを食物とする草食動物です。
ちなみに、他のネズミと違って尻尾も前足も耳も全部毛で覆われているといった特徴も持ち合わせます。
イタリアの動物14:イヌワシ
イタリアで確認出来る最も有名な飛行動物の1つにイヌワシがいます。
黒褐色の体色を持ち、頭から首にかけては明るい金茶色をしている大型の鳥で、スピードは非常に速く、時速240kmにも達するとされます。
そのスピードと強力な爪を組み合わせて、主にノウサギ、ウサギ、マーモット、ジリスなどを捕らえて捕食します。
イタリアの山岳地帯に多く生息しています。
イタリアの動物15:ヨーロッパアナグマ
イタリアも含めたヨーロッパのほぼ全域と西アジアの一部に生息するヨーロッパアナグマは、イタチの仲間。
幅広い体と小さな頭、短い尾を持ち、毛色は黒、白、灰色、褐色の4色から成ります。
日中は巣穴で寝ており、一つの巣穴には複数のアナグマが暮らすことがあり、地下道や複数の入り口がある部屋など、広大なシステムになっていることも少なくありません。
また、とても清潔好きで汚れたものを取り除くといった習性を持つ一方で、縄張りを示すために縄張りの周囲に戦略的に糞をすることもあります。