オーストラリアの木10種類【高さから注目しておきたい木10選】

オーストラリアには雄大な自然が多く残っていることで知られ、固有種も含めた数々の種類の木々が存在しています。

そんなオーストラリアで見つかる木の中から、その高さから注目しておきたい10種類の木を紹介していこうと思います。

厳選した10種類のオーストラリアの木を確認していきましょう。

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オーストラリアの木①:リバーレッドガム

学名でEucalyptus camaldulensisとなるこの木は、通称リバーレッドガムと呼ばれるオーストラリア固有の樹木で、白またはクリーム色の滑らかな樹皮を持ちます。

オーストラリア内陸部にある水路沿いで多く見られ、オーストラリア中央部の厳しい気温の中で日陰を作ってくれる、現地に住む動物や人にとっては非常に頼もしい木です。

典型的な高さは20m程度であるものの、場合によっては45mにも達することがあり、オーストラリアにおいては高い木の一種に数えられます。

オーストラリアの木②:アーガイルアップル

Eucalyptus cinereaという学名を持つ通称アーガイルアップルは、オーストラリア南東部に固有となる種類の木。

特に、ニューサウスウェールズ州のバサースト北部から、ヴィクトリア州のビーチワース周辺にかけて自生しています。

幹や枝に粗い繊維状の樹皮を持っているのが特徴な、緑青のある広めの卵形をした葉を持つ常緑樹で、その高さは典型的なもので15mから30mの間です。

オーストラリアの木③:レッドフラワーガム

学名でEucalyptus ficifoliaと呼ばれる種類のこの木は、西オーストラリア州の南西部における固有種で、通常であっても30mに達することがある木。

葉は広めの卵のような形をしており、赤やピンク、オレンジの鮮やかな花を咲かせ、壷の様な形の果実をつけます。

野生での分布は限られていますが、観賞用として最もよく栽培されているユーカリの種類の1つです。

オーストラリアの木④:レモンセンティドガム

一般的にレモンセンティドガム(学名:Corymbia citriodora)と呼ばれるこの木は、オーストラリア北東部固有の高い木。

その高さは通常であっても25〜40m、高いものであれば50mに届くことがある高木です。

白からピンクの滑らかな樹皮が美しく、また、白い花を咲かせます。

ちなみに、通称であるレモンセンティドガムのレモンセンティド(lemon-scented)を直訳すると、「レモンが香る」という意味になります。

オーストラリアの木⑤:シルキーオーク

一般的にシルキーオーク(学名:Grevillea robusta)と呼ばれるこの木は、他にもオーストラリアン・シルバーオークなどと呼ばれる大きな木。

オーストラリア東部沿岸に自生し、川沿いの亜熱帯または乾燥した熱帯雨林の環境で生育します。

その大きさは5mから40mで、高くなるものは樹高がとても高くなるのが特徴です。

ちなみに、「オーク」という名前がついていますが、日本でオークとして知られるミズナラとは近縁ではありません。

オーストラリアの木⑥:シドニー・レッドガム

現地では一般的にシドニー・レッドガムやサビーガムと呼ばれるこの木は、学名Angophora costataという名前のオーストラリア東部における固有種。

その樹高は通常であっても15〜25m、高いものでは30mに達します。

また、滑らかさが特徴的な樹皮は、新しいうちはピンクやオレンジ色をしているものの、年月とともに灰色に変色していきます。

そして、10月から12月にかけて白またはクリーム色の花を咲かせます。

オーストラリアの木⑦:ワラタ

ワラタはオーストラリア東部のニューサウスウェールズ州からクイーンズランド州にかけて自生するキク科の木で、学名はAngophora costata、別名としてレッド・シルキー・オークなどとも呼ばれています。

その高さは10mから高いものでは33mにまで達し、光沢のある緑色で長さ18cmほどの楕円形の葉をつけ、また、8月から10月にかけては橙赤(あかだいだい)色の目立つ花を咲かせます。

オーストラリアの木⑧:ウォレマイ・パイン

ウォレマイ・パインはかつて、化石の記録でしか知られていなかった木。

1994年にニューサウスウェールズ州のウォレマイ国立公園内にある原生林の中で発見されたことで、現生していることが確認されました。

もちろん名前は発見されたウォレマイ国立公園にちなんで命名されています。

その高さは典型的なものでも25〜40mに達し、オーストラリアで見つかる木の中でもトップ10に入る高さを誇っています。

一方で、ウォレマイ・パインは絶滅危惧種に分類され、オーストラリアでは法的に保護されている木でもあります。

オーストラリアの木⑨:バンヤパイン

学名Araucaria bidwillii、一般にバンヤパインとして知られるこの木は原始的な形態を持つことで知られるアラウカリア科の常緑針葉樹。

「現生の針葉樹類と、その系統上の祖先とみられる石炭紀のコルダイテス類とを繋ぐもの」といった意見もあるほどです。

オーストラリアはクイーンズランド州の南東部に自生し、クイーンズランド州北東部の世界遺産に登録されている「クイーンズランド湿潤熱帯地域」には、2つの小さな分離した個体群が存在しています。

そして、高さは30mから45mとなり、最も高い個体では51.5mに及びます。

オーストラリアの⑩:スクリブリー・ガム

通称スクリブリー・ガム(学名:Eucalyptus haemastoma)と呼ばれるこの木は、オーストラリアで最も有名な都市「シドニー」周辺に固有の木。

白または銀灰色の樹皮、広がるように伸びる幹、樹皮の虫食いが目立ちやすいといった特徴を持ちます。

この記事で紹介してきた他の木よりは低いものの、通常で15m前後の高さになります。

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