世界の都市伝説の中でも興味深いものを14個ピックアップし、一覧としてまとめていきます。話のネタにもなるので雑学知識としてチェックしてみましょう。
近現代にどこからともなく広まり、奇妙な噂話や伝説として語られる都市伝説の中には、本当かどうかは分からないけど、聞くだけでゾッとする話が多く含まれます。
そして、このような都市伝説は世界の至るところに存在し、時間を掛けて様々な形へ姿を変えながらも語り継がれています。
この記事では、そんな世界中に散らばる都市伝説の中でも興味深い話を14個ピックアップし、一覧としてまとめていきたいと思います。
ちょっとした雑学知識として知っておけば、周りの人たちをゾッとさせられること間違いなしです!
世界の都市伝説1:後ろの男
「後ろの男」の話は、アメリカやイギリスで語られる一般的な都市伝説で、「被害者の車の後部座席に男が座っていて、殺す機会を狙っている」といった感じのストーリーです。
夜に一人で運転する女性の後を1台の車がついていき、後ろに近づいて「ライトを繰り返し点滅させる」ところから話は始まります。
恐ろしくなり、彼女はその車を振り切ろうとしたためカーチェイスが始まりますが、それでも追ってくる男に対して、女性は勇気を振り絞り車を止めて問い詰めると、その車の運転者は彼女に対してこう言いました。
「君の車の後部座席にナイフを持った男がいたんだ。そして、僕が車のライトを点滅させるたびにその男は身をかがめていたんだよ。」
女性はその車の男性が悪意を持って彼女を追いかけていたと思っていましたが、実際は彼女を助けようとしていたのでした。
ちなみに、この都市伝説の他のバージョンでは、ガソリンスタンドの店員が、彼女の車の後部座席に誰かがいると伝えたことで、女性がその殺人者に気づくというものがあります。
世界の都市伝説2:バラの花嫁
世界にある数多くの都市伝説の中でも、ほとんど知られることなくひっそりと存在する話に「バラの花嫁」というものがあります。
その話は中世ヨーロッパを舞台にして描かれ、次のようなあらすじです。
中世ヨーロッパに、エリザ・デイという若い女性がいました。彼女は、住んでいる町の川岸に咲く野バラよりも美しいと言われる絶世の美女でした。
ある日、この町を初めて訪れた男性がエリザと出会って惚れ込み、3日間だけデートをします。
1日目、彼はエリザの自宅を訪れました。
2日目、彼はエリザに赤いバラを1本買い、川岸で会ってくれるよう彼女に頼みました。
デート3日日、男は川岸へやってきたエリザを殺害し、彼女の遺体を川に落としました。
その後、「手にバラを持ったエリザの霊が川岸を彷徨っている」のを目撃されるようになったのです。
ちなみに、このバラの花嫁の都市伝説はどことなく、ティムバートン監督によるアニメーション映画「ティム・バートンのコープスブライド」に似ています。
世界の都市伝説3:喉を詰まらせたドーベルマン
喉を詰まらせたドーベルマンは、アメリカ発祥だと考えられている都市伝説で、その名前の通り主人公はドーベルマン。
幾つかのバリエーションが存在するものの、基本的な話の流れは次のような感じです。
ある日、若い夫婦(夫人だけのパターンもあり)が帰宅すると、愛犬のドーベルマンが何かで喉を詰まらせていました。
何が詰まっているのかが分からず心配になった夫婦は、急いで24時間対応している動物病院へドーベルマンを連れて行きました。
そして夫婦が帰宅してからすぐに、獣医から電話がかかってきたのです。
そこで獣医はこう告げます。
「今すぐ家から離れてください!警察にも連絡したのですぐにそちらへすぐに警察が向かうはずです」
ドーベルマンが喉を詰まらせていた理由、それは「3本の人の指」だったのです。
その後、警察が到着してから自宅を捜索すると浴室で気を失っている強盗が見つかり、話を聞くと、その強盗は、
「浴室で夫婦が眠るまで待った後、二人を殺害するつもりだった」
と語っりました。
愛犬のドーベルマンは、夫婦の自宅へ侵入した強盗の指を引きちぎり、夫婦を守っていたのです。
世界の都市伝説4:ブラック・シュック
ブラック・シュックとは、イギリスのイースト・アングリアの海岸や田舎をうろついているとされる黒犬の姿をした不吉な妖精のこと。
そのブラック・シュックは大きくて毛の多い体を持ち、死の予兆だと考えられているんだとか。
1577年にイギリスのバンゲイとブライスブローで、初めて目撃されたと都市伝説では言われます。
この黒い犬がバンゲイの教会を襲って暴れまわった時、そこにいた二人の男に死をもたらしました。
というのも、このブラック・シュックを見ると死や病気がもたらされるからです。
一方で、ブラック・シュックに関しては異なる描写も存在し、旅人が迷った時に目的地まで手助けしてくれる良い黒犬の精霊だという話もあります。
世界の都市伝説5:クモの咬み傷
この都市伝説はクモによる恐怖が描かれている、1970年代にヨーロッパで生まれた話。
ある日、一人の女性が非常にエキゾチックな場所で休暇を楽しんでいる最中、何故か頬が腫れてきたため、治療を求めて家に戻りました。
検査をしていると、腫れた頬が破れて、中から多数のクモが流れ出てきたのです。
おそらく、旅行中にその女性の肌の下にクモが卵を産みつけたのでしょう。ショックを受けた女性は頭がおかしくなってしまいました。
この都市伝説は、海外旅行が流行り始めた当時、多くの人が未知なる場所に憧れを抱いて夢を描いていたことに対して、アンチテーゼ的な形で生まれたのではないかと考えられています。
世界の都市伝説6:なめられた手
なめられた手はアメリカに古くから伝わる都市伝説の一つ。
いくつかのバリエーションがあるものの、大筋は次のような感じです。
ある日、少女が逃亡中の連発殺人犯のニュースを知りました。
その夜は、安全のためにも家の鍵をしっかりとかけてベッドに入って眠りに落ちます。
夜中に不審な物音によって目を覚ました時、少女の横にはベッドで寝ている愛犬がいたため、怖がりながらその愛犬に手を差し伸べると「手をなめて」きました。
それによって安心した少女は眠りつきましたが、翌朝起きてみると犬が殺されているではないですか。
そして、そこには「人間だってなめるんだぜ」というメッセージが残されていたのです。
世界の都市伝説7:ブラッディ・マリー
ブラッディ・マリーは、アメリカに伝わる都市伝説の一つで、その話に登場する女性の幽霊のこと。
- 若い女性がろうそくと鏡を持って階段を後ろ向きに上がると、彼女らの未来の夫の顔を見ることができる。しかし、代わりに鏡の中にブラッディ・マリーが現れて、彼女らの死が近づいていることを予言することがある。
- ブラッディ・マリーの儀式という話では、全ての電気が消え、キャンドルの明かりのみが灯されている部屋で、鏡の前で「ブラッディ・マリー」と繰り返し唱えると、マリーが現れ、その晩の夜中12時前にその人を傷つけてしまう
といった感じで、いくつかのバリエーションが存在しますが、近年のパターンでは、彼女が現れた結果、顔を引っ掻かれる、発狂して死に至るなど、何かしらの害を与えられることがあると伝えられることが多々あります。
一方でブラッディ・マリーとは、おそらく史実の英国女王メアリー1世に由来すると考えられます。
メアリー1世は、プロテスタント教徒たちに対する過酷な迫害を行った人物として知られ、実際に「ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)」と呼ばれていました。
世界の都市伝説8:黒い目の子供たち
この都市伝説では、青白い肌で独特な黒い目を持つ6歳から16歳までの子供が、主な登場人物として描かれます。
白目の部分がない目全体が真っ黒になっているのが特徴で、またその正体はなぞ。
地球外生物、幽霊、あるいは吸血鬼などと考えられており、人の家の前にいたり、物乞いをしていたり、あるいはヒッチハイキングをしている姿で描かれます。
そして、この都市伝説は1980年代から始まったと考えられ、以降、目の黒い子供の目撃情報は絶えません。
世界の都市伝説9:ゴーストライダー
南部アメリカの古い話が長年に渡って語り継がれ、様々なバリエーションに変化してきた都市伝説の一つがゴーストライダー。
その話の一般的なあらすじは次のようなものです。
アメリカの卒業記念ダンスパーティー(プロム)に参加した少女は、そのパーティーで好きだった男の子に振られてしまいます。
その後、意気消沈したまま女の子は、パーティが行われていた学校から家まで歩いて帰っている途中、酔っ払い運転の車にひかれて即死してしまいました。
彼女の魂は今日にいたるまで事故が起きた通りを彷徨い、彼女を家まで乗せてくれる人を探しています。
そして、親切に彼女を車に乗せてあげたとしても、ある地点を超えた瞬間に少女は姿を消してしまうのです。
世界の都市伝説10:ホワイト・ストーリー
これはスコットランド発祥の都市伝説。
あるところに、生きるのが辛く死にたいと思っていた少女がいました。
そして、その少女は自ら命を絶つことに決めたのです。
少女の死から数日後、彼女の人生にまつわる全てを消すために、自殺した少女の霊が現れ、彼女の家族全員を殺してしまいました。
しかし、それだけでは終わりません。
この話を耳にした全ての人を少女の霊は見つけだし、その人の部屋のドアを強くノックし始めます。
そして、その音が大きくなり耐えきれなくなって開けると、その部屋へ侵入し、自らにまつわる話を聞いた人全てを抹殺するために、その人を殺そうとしてくるのです。
世界の都市伝説11:カギ爪の男(フックマン)
カギ爪の男の都市伝説は、1950年代にアメリカで始まり、恋愛中の若者を脅すために作られたと言われる話。
公園に車を止めて楽しんでいる若いカップルがいました。
カップルはラジオを聞いていたところ、「手にカギ爪をつけた男」が男女のカップルを無差別に殺し回っている話を聞きます。
それを聞いたカップルは、安全のためにもその場を離れ、家に帰ってみると、ドアにフックがかかっているのを見つけたのです。
この話にも他の世界の都市伝説と同じように別バージョンがあり、例えば、デート中に車を離れた男性が車に戻ってくると、惨殺されたデート相手の女性の姿があったなど、バッドエンディングも存在します。
世界の都市伝説12:ギリシャ兵
世界の他の都市伝説ほどは知られていないけど興味深いのが、ギリシャを発祥とするギリシャ兵の都市伝説。
以下のようなストーリーになっています。
第二次世界大戦から戻ったあるギリシャ兵士は、自らが支援していた政治勢力に反対するギリシャ人によって捉えられ、殺されてしまいました。
しかも悲しいことに、結婚を前提としていたフィアンセの元へ戻る前に殺されてしまったのです。
男性は霊となり、元々住んでいた場所の周辺を彷徨い、美しい女性や処女たちを誘惑して妊娠させました。
その後、それぞれの女性に子供が生まれた後、母親たちは自分を妊娠させた男が書いたメモを見つけるのですが、そこにはこう書かれていました。
「私は女性を妊娠させるために長い死から蘇ったのだ。これで私の血を引く子供たちが私の代わりに復讐を行うだろう」と。
なんとも恐ろしいゾッとする世界の都市伝説です。
世界の都市伝説13:チュパカブラ
チュパカブラは、家畜の血を吸っていることで知られている伝説の生き物で、プエルトリコ、チリ、アルゼンチン、メキシコ、アメリカなどに点在していると言われます。
この生き物の特徴は、身長が1~1.8mぐらいでクマのように見えるけれど、背中側の首から尾まで尖ったトゲ状のものが整然と一列に並んでいる点で、家畜だけでなく時には人間を襲うこともあるとされるのです。
一方で、記述によっては、うろこ状の肌を持っていると付け加えられることもあります。
ちなみに、これまでチュパカブラを目撃したと主張する人の中には、コヨーテを見間違ったのではないかという話もあり、議論を呼んでいます。
世界の都市伝説14:消えるヒッチハイカー
この都市伝説は何世紀にもわたり、複数の異なったストーリーとして世界中で語られている話。
その異なったストーリーの中にも共通する基本的事項としては、走っている車の中からヒッチハイカーが消えてしまうというもので、その話の大まかな流れは次のようなもの。
手を挙げてヒッチハイクをしているヒッチハイカーがいました。
それを見た運転手は親切にも、ヒッチハイカーを後部座席へ乗せてあげました。
しかし、しばらくして後ろを覗き込むと、ヒッチハイカーがいつの間にか消えているではないですか。
おかしいと思った運転手が目的地として告げられた住所へ行ってみると、そのヒッチハイカーはすでに亡くなっていることが分かり、運転手はショックを受けました。
一方で、この都市伝説には逆パターンが存在し、その場合、ヒッチハイカーが車に乗せてもらった後、その運転手はすでに亡くなっていたという話になります。
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他にも、世界にはたくさんの面白い都市伝説がありますが、中には非常に怖いものも存在するので、怖がり屋の人は暗闇で都市伝説の話を読むのは避けましょう。