英語を学ぶ意味とメリットに関して、経験談からいくつかのポイントを紹介していきます。結論から述べれば英語は絶対に学んでおくべきだと思います。
私(筆者)は現在でこそアルメニアで生活していますが、以前はオーストラリアとアメリカに合わせて7~8年住んでいました。
また、日本にいた時は外資系企業で英語を使って仕事をしていました。
なので、日本生まれの日本人として英語を第二言語として習得するメリットに関しては、それなりに自分の経験から理解していると思ってます。
これから英語を真剣に学ぼうとしている人や英語の語学留学を考えている人にとって、また、私と同じように海外で生活をしたいなんて人には参考になると思うので、私の経験から思う英語を学ぶメリットをいくつかまとみてみます。
英語を学ぶメリット1:国際的に活躍する上でのアドバンテージ
英語を学ぶメリットとして真っ先に挙げられるのが、国際的に活躍する上での大きなアドバンテージだと思います。
英語を第一言語また第二言語として操れる人の数は現在、約15億人。
約75億人が住む現在の世界には6500以上の言語があるらしいですが、たった一つの英語だけで全人口の1/5をカバーしているわけです。
その結果、
- 科学
- 学問
- 航空
- 報道
- インターネット
- ビジネス
など、ほぼあらゆる分野において最も基本的な共通言語として使われ、また、国際機関などで働きたいなら英語は必須の言語とされています。
特にインターネット上にある情報のうち約55%が英語で書かれているらしいので、英語を学んで使えるようにすることは、デジタル世界にある情報の海を泳ぐためには超重要だと思います。
私個人的な経験としても、英語が喋れるだけで圧倒的に取得出来る情報が広がるだけでなく、他の英語話者とコミュニケーションが可能になることで、ネットワークも広がるし、それによって自分さえ行動を起こせれば、影響を及ぼせる範囲が世界規模で広がってます。
なので、日本語社会だけでなく、その枠を飛び越えて行動を起こしやすいという点で英語を学ぶ意味はとても大きいです。
英語を学ぶメリット2:ビジネスの拡大へ大いに役立つ
上に挙げた英語がスタンダードになっている分野の中に含まれている通り、現在、世界のビジネス上で最も広く使われている言葉は英語です。
つまり、英語を学ぶ大きなメリットの一つが、
英語を使えるようになれば、それだけビジネスの可能性が広がったり、または仕事を得られるチャンスが高くなる
ってことです。
どこの記事で読んだか忘れましたが、LinkedInの調査によると、
企業の経営者や部門長の90%が英語を話せる従業員がいることはビジネスにとって有益である
と考えていることが分かっています。
これに関して私は現在、まさにそのメリットを大いに受けている一人だと言えます。
アルメニアのIT企業が日本でクライアントを探していた時にちょっと手伝いをしたんですが、その結果、日本の大手企業と年間1億円ほどの契約が結ばれ、私は紹介しただけにも関わらず、契約が続く限り最大3年間、月間の契約金の10%を月単位で受け取れるようになっています。
ぶっちゃけ、これは非常に美味しいメリットでした。
英語を学ぶメリット3:給料が上がるかもしれない
国内で働く人であっても英語を学んで使えるようになると、給与面での大きなメリットを享受出来るかもしれません。
私は以前、外資系の「Michael Page Japan」という大手人材会社で働いていたんですが、その時に知ったのが、
- 英語をビジネスレベルで使える日本人の数は、日本の総人口のほんの2%程度
だということ。
この数字については、正式な統計に基づいてない可能性もあるので正確ではないかもしれませんが、大きくズレていることはないと思います。
この結果、日本で同じスキルを持った日本人が二人いて、
- 日本語だけしか喋れないA
- 日本語と英語が流暢に喋れるB
がいた場合、会社(特に外資系企業)によっては、
Bの方が200万円ほど給料が高くなる
という現象が起こることがあります。
その他のスキルは変わらないのに、英語が喋れるだけで200万円の差です。
特に平均年収の伸び悩みが問題になっている昨今の日本においては、大きなメリットだと思います。
英語を学ぶメリット4:世界トップレベルの大学へ入学する手助けとなる
就職だけでなく、教育の場面でも英語を学んで得られるメリットは大きいと思います。
特に、高等教育において世界でもトップレベルの大学に入学したいなら、英語は「学んだ方がいい言語」から「絶対に学んで獲得すべき言語」になります。
例えば、世界的にも有名なトップ大学である、
- ハーバード大学
- スタンフォード大学
- イェール大学
- ペンシルバニア大学
- オックスフォード大学
- ケンブリッジ大学
- MIT
などでは、英語が分からないと学べません。
さらに最近では、英語で授業を行うアジアのシンガポール国立大学や香港大学などが、日本の最高学府である東京大学よりも高く評価され始めています。
日本の高等教育機関が凋落していることを考えると、英語を学んで使えるようにしておくことは、世界のトップレベルにしがみついていくために必須だと思います。
英語を学ぶメリット5:海外移住しやすい
日本は相対的な経済力が落ち、人口減少や高齢化の問題が日に日に深刻になっています。
そんな中で、日本を出て海外へ移り住みたいとか、海外で挑戦したいと思っている人たちもいると思いますが、英語を学んでおくことは海外移住する際に大いに役立ちます。
例えば、英語が喋れれば英語が公用語として使われている国、アメリカやカナダ、シンガポールなどへ移住しやすくなったり、英語が公用語でない国、例えばタイやマレーシアでも仕事を得やすくなるので移住の実現可能性が高まります。
さらに、現地の公用語が喋れなくても英語が喋れるだけで、なんとか外国で生活を送ることだって出来ます。
実際、私はアルメニア語が公用語のアルメニアに住んでいるわけですが、アルメニア語はまだ喋れませんが、英語が喋れることでそこまで不自由なく暮らせています。
なので、移住先に関わらず、海外移住において英語はかなり役に立ちます。
英語を学ぶメリット6:海外旅行に役立つ
当たり前ですが、英語を勉強して喋れるようになれば、海外旅行へ行く際にとっても役立ちます。
英語が準公用語的に使われる国まで含めれば、世界には英語を話す国が50か国以上あるらしく、そうでない国であっても英語を使える人は大なり小なりいます。
旅行での楽しみは現地の観光地や食事に加えて、現地の人とコミュニケーションをとることだと思うんですが、英語が喋れるだけでその可能性がグンと広がります。
さらに、現地の言葉が分からなくても英語が喋れれば、目的地を探したり、食べ物を注文したり、トラブルの時に助けを求めたりと、日本語しか話せない時よりも多くの場面で自分の意思を伝えられるようになるので、海外旅行で困ることは基本的になくなります。
海外旅行を存分に楽しむためにも、英語を学ぶってのはメリットが大きいと思います。
英語を学ぶメリット7:もっと寛容的になれると思う
よく日本だと「村八分」っていう表現が使われると思いますが、これはそれまでの人生において「限られた」生き方や価値観にしか触れてこなかったっていうのが大きな原因の一つだと思います。
村八分が問題にされやすいのは、
- 東京のような大都会でなく限界集落のような非常に小さなコミュニティである
っていうのも、そのことを示唆していると思うんですよね。
それに対して英語を学ぶと、その過程で日本とは異なる情報に触れたり、また外国人と実際にコミュニケーションしていくなかで、日本とは全く違う価値観や文化に触れていきます。
そうすると否が応でも視野が広がり、「違う」というのを当たり前に受け入れやすくなっていく(寛容的になっていく)のに気づきます。
論理が飛躍し過ぎているかもしれないですが、日本人の多くが英語を実際に使って視野を広げれば、
日本社会で問題になっている「いじめ」も少なくなったりするのでは?
とさえ思います。
英語を学ぶメリット8:脳の活性化に実はとても良いらしい
英語を含めた言語を新しく学ぶことは脳の活性化にも良いらしく、しかも、年に関係なく何歳であっても脳の発達に役立つらしいです。
人間の神経に焦点を当てたジャーナル「The Annals of Neurology」の第75巻6号(2014年6月発行)は、第2言語の学習と実践が脳の加齢にどのように影響するかを掘り下げていて、そこで分かったこととして、
- 脳がより長く健康であるのを助ける
- 年を取ってから痴呆を遅らせるのを助ける
という効果を「第二言語の学習」を通して得られるとしています。
さらに、英語を学んでバイリンガルになると、2つの言語の切り替えが出来るようになり、言語とは何の関係もないタスクの切り替えも得意になると考えられているようです(参照:ELC)。
加えて、読解力や集中力など、その他の知的能力の向上も助けるらしく、英語を学ぶことは「知的な筋肉を鍛える抜群の筋トレ」なんじゃないかと思います。
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英語を学ぶ意味とメリットに関する経験談。絶対効果的で役立つと思うのまとめ
私個人の経験から思う、英語を学ぶ意味とメリットについて語ってきたわけですが、英語を使えるようになることはとにかく大きなメリットがあると思います。
ただし、その分、実践で使えるレベルまで伸ばすには結構長い時間が必要になってくるので、始めようと思ったら即行動に移して、コツコツと継続していくことが大切です。