天空都市(街)まとめ!世界に存在する美しい高山都市と村々を紹介!

天空都市というイメージにぴったりの高山都市を紹介していきます。世界に点在する、高い標高と美しい景観を持つ街を見ていきましょう。

2000mを超える高地の山々に行ったことがある人なら、深呼吸をしても酸素が全然足りなく感じる体験をしたことがあるでしょう。

しかし信じられないことに世界には、2000mが低く思えてしまうほどの高知に街や都市を作って暮らしている人々がいます。

そして、これらの都市や街の中には、その街並みや景観から「天空都市」という呼び名がふさわしい場所がいくつも存在するのです。

この記事では、そんな天空都市に相応しい高山都市または街を11箇所と、さらに街と呼べる規模ではないものの、その美しさで天空都市にも負けない村を2箇所紹介していこうと思います。

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これぞ天空都市(街)!美しい高山都市を11箇所紹介!

天空都市1:ラ・リンコナダ(ペルー:標高5100m)

標高2000mを越えたあたりから脈が速くなったり歩くのが辛くなったりと、高山に順応するのが難しくなったことで変調をきたす人が出てきます。

そんな人にとって、標高5100mの高地で生活するのは、ほぼ不可能と思うかもしれません。

しかし、南米はペルーの南部にある「ラ・リンコナダ」という都市には、50,000万人を超える人々が住民として暮らしており、現在の世界においては世界一標高の高い高山都市とされています(※2003年、ナショナルジオグラフィックにより、人が常在するもっとも高地の都市とされた)

近くには金山があり、ラ・リンコナダは今なお採掘作業が行われている金山のふもとに位置し、ほぼすべての住民が金山で働いているのです。

ちなみに、人が生きることが出来る限界と言われるのが標高6000mであるため、ラ・リンコナダの酸素濃度は非常に薄く、住民以外の人(出稼ぎ労働者)の多くは、短期間この街で働いて、それ以外の時期はより低地の土地に移って暮らしています。

天空都市2:エル・アルト(ボリビア:標高4150m)

市内だけでなく周辺地域の人口も含めれば100万人弱が暮らす「エル・アルト」は、南米はボリビアにある標高4150mの高山都市。

アンデス地方にあるラパス県の郊外に位置しており、その高さによって一年を通して肌寒い街です。

名前のエル・アルト(El Alto)は、スペイン語でずばり「高地」を表す言葉。ボリビアのラパスとチチカカ湖を結ぶ鉄道建設に合わせて造られました。

ボリビアの(事実上の)首都であるラパスに隣接しており、ラパスへの玄関口であるエル・アルト国際空港はこのエル・アルトに建てられています。

天空都市3:ポトシ(ボリビア:標高4090m)

前述したエル・アルトと同様にボリビアにあるのがポトシと言う名前の都市。

ペルーのラ・リンコナダよりも1000mほど、そしてエル・アルトよりも60mほど標高が低いのにも関わらず、ポトシの方が世界一標高の高い都市として頻繁に名前が挙げられます。

1546年に(金や銀の)鉱山町として設立されて栄えた町で、以前はもっと多くの人々がここに住み、当時のアメリカ大陸においては大都市の一つだったと言われます。

また、現在は世界遺産に登録されているものの、同地には労働力を補う目的で多くのアフリカ人奴隷が連れてこられたことから、負の世界遺産と呼ばれることもあります。

ちなみに、市の中心部にそびえ立つポトシ銀山は、かつて銀が採れたことから、時にはセロ・リコ(豊かな丘)と呼ばれることがあります。

天空都市4:フリアカ(ペルー:標高3825m)

標高3825mに位置するフリアカは、ペルー南部のプーノ県のサンロマン郡にある都市で、サンロマン郡においては中心的な都市。

国際空港の名前が付いているものの、国内線のみの発着地として利用されているインカ・マンコ・カパック国際空港と、ペルーの南部都市をつなぐペルー南部鉄道が通っているなど、国内交通における一拠点となっています。

またフリアカは、毎年2月と3月の間にフリアカカーニバルを開催しており、この期間には多くの人がイベントへ参加するためにこの都市へ集まります。

天空都市5:オルロ(ボリビア:標高3735m)

南米三大祭りに数えられるオルロのカーニバルで知られるオルロは、南米のエクアドルにある都市の一つで、その標高は3735m。

人口規模は25万人を超える程度の小規模サイズの都市です。

整然とした街並みと街を囲むアンデス山脈の山々、そして上空に広がる空のコントラストが非常に美しく、かつては「オーストリア王家の聖フェリペの町」と呼ばれたこともありました。

さらに、世界一美しいと言われるウユニ塩湖までの列車がオルロから出ているため、オルロのカーニバルに加えてその理由によっても、オルロは世界中から多くの観光客を引きつけています。

天空都市6:ラサ(チベット自治区:標高3,656m)

チベットの首都ラサは、標高3656mのところにあり、チベット高原の中央、ヒマラヤ山脈の高地標高3656mのところに位置する人口およそ60万人の都市。

チベットにとっては首都となるものの、現在チベットはチベット自治区として中華人民共和国の一自治区となっているため、「世界一高い首都」の座をボリビアのラパスへ明け渡しています。

空気の希薄な土地にも関わらず、古来からダライ・ラマの故郷であるラサ市には、巡礼者や観光客が絶えず訪れ、山々の絶景を背にした美しい仏教寺院を持つ高山都市として知られてきました。

中でもラサのポタラ宮殿はチベット仏教の中心地として有名で、トゥルナン寺とノルブリンカ寺と一緒に、現在はユネスコの世界遺産に登録されています。

天空都市7:ラパス(ボリビア:標高3640m)

世界に散らばる他の天空都市(高山都市)と比べて、最も高い標高を持った天空都市とは言えないものの、「首都」としては世界で一番標高の高い都市となるのが、ボリビアの「事実上」の首都とされるラパス県の街ラパス。

その標高から、雲を見下すような高さにある首都で、まさに現実世界にある天空都市と言っても過言でないはずです。

しかも、ラパス周辺の人口も含まれば、その規模は250万人以上と言われ、ちょっとした大都市を形成しています。

また、国際空港に到着した旅行者の中には高山病を発症してしまうこともありため、空港には酸素マスクが常備されているほど空気中に含まれる酸素濃度が薄い首都としても知られています。

ちなみに、ラパスが「事実上の首都」と言われのは、憲法上の首都がスクレであるのにも関わらず、ラパスには行政や立法府が集約し、首都として機能しているからです。

天空都市8:アパルタデロス(ベネズエラ:標高3505m)

標高3505mのアパルタデロスは、アンデス山脈の3つ河谷の交差点に位置する街。

人口規模は4000人弱と小さいものの、南米のベネズエラにおいては一番標高が高い街として知られます。

そんなアパルタデロスの主要産業は観光で、レストラン、ホテル・ギフトショップが多くあり、特に、トランスアンデアンハイウェイを使ってこの人里離れた高知へやってくる人々をターゲットにしています。

また観光業に加えて、農業と酪農も主要産業としてこの街の経済を支えており、何百年もそこに暮らす地元住民によって営まれてきました。

天空都市9:クスコ(ペルー:標高3399m)

ペルーの南東クスコ県、アンデス山脈のウルバンバの谷(聖なる谷)の近くに位置しする美しい都市クスコ。

かつてインカ文明の首都として栄え、現在はユネスコ世界遺産に登録されているこの街は、標高3399mに位置し、ペルーで有数の都市に数えられ、また観光地としても有名なマチュピチュへの玄関都市として有名です。

現在はおよそ35万人の人がこの街に住んでおり、インカ時代からの遺跡とスペイン植民地時代の建造物が混在し、そびえ立つアンデス山脈を背景にした美しい景観に溶け込んだクスコは、まさに現実世界の天空都市を代表する都市の一つと言えるでしょう。

天空都市10:キト(エクアドル:標高2850m)

「事実上の首都」を含めるのであればラパスに次いで2番目、憲法上で制定されている首都だけを考えるなら世界で最も標高が高い首都となるのが、南米はエクアドルの首都である「キト」。

標高は2850mで、アンデス山脈に属する火山「ピチンチャ山」の東斜面に位置しています。

首都というだけあって行政や立法機関が集中し、また人口規模も200万と大きいため、エクアドルにおいては一大経済圏を形成し、南米においても有数の都市です。

また、新市街と旧市街から成るキトは、その美しさから世界遺産に登録されている街としても知られます。

そして、天空都市キトのもう一つの特徴が、赤道からわずか25km程度離れたところに位置するにも関わらず、標高が非常に高いために通年冷涼な気候になっているという点です。

天空都市11:カリマバード(パキスタン:標高2500m)

標高は2500mと、この記事の中で紹介してきた他の天空都市と比べたら圧倒的に低いものの、その美しさでは他の追随を許さない街が、パキスタンのフンザ=ナガル県にあるカリマバード。

風の谷のナウシカに出てくる「風の谷」を、現実世界で表現した様なフンザ峡谷を抱えるフンザ地域の首都であり、人口20000人弱を抱えるカリマバードは、パキスタンにおいてトップファイブに入る観光地として知られています。

この地を訪れた人はその美しさに圧倒され、「伝説の地」や「桃源郷」という言葉を残すほど美しいフンザ峡谷を眺めることが出来ます。

また他にも、カリマバードの周辺にはエメラルド色に輝くアッタバード湖や、美しい大自然がそのまま残るガニシュ村などがあり、この地を訪れる人々を魅了しています。

番外編!都市や街ではないけど天空都市と紹介したい美しい村々

標高の高い高山都市を見てきましたが、最後に都市や街と呼ばるほどの規模ではないけど、その美しさから「天空都市」として紹介しておきたい村を2つほど紹介しておきます。

天空の村1:ナムチェバザール(ネパール:標高3440m)

ナムチェバザールは、ネパール東端のクンブ地方にあって標高3440mに位置する村。

人口は2000人弱と少ないため、都市や街とは言えないものの、そこから望む美しいヒマラヤ山脈の景色が、まさに「古代の天空都市」を連想させます。

もともと高山ヤクの遊牧民が、ヤクのチーズやバターを低地の農産物と物々交換するための交易所として造られたのが起源で、現在はエベレスト山のベースキャンプへ向かう登山者の休憩所として有名。

世界最高峰のエベレストに向かう前の最終文明地点として、天空都市ナムチェバザールは多くのトレッキングコースの合流地点に位置しているのです。

また、今なおクンブ地方の主要貿易センターであり、ネパールの政府機関、検問所、郵便局、銀行が置かれています。

天空の村2:フーシェ村(パキスタン:標高3048m)

(出典:wikipedia

天空都市の中で紹介したフンザと同じパキスタンにあるフーシェ村は、パキスタン北部のガンチェ県に属する小さな村。

世界でも有数の高い山々に囲まれた村で、その山々と大自然のコントラストが最高。

また、この村はヒマラヤ山脈の登山に挑む登山者たちの出発点となっており、多くの住民たちは近くの山々の頂上を目指す登山者たちのガイドやポーターの仕事をしています。

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天空都市(街)まとめ!世界に存在する美しい高山都市と村々を紹介!のまとめ

天空都市と言える世界各地に点在する美しい高山都市を紹介してきました。

訪れるのが少し難しい場所も多いですが、だからこそ圧倒的な美しさを誇るのが、高地に作られたこれら天空の街なんです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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