アフリカ大陸の中でもサハラ砂漠以南の地域に生息するカバは、体長は4m近く、体重は1.5トン近くになる、水辺に生息する大きな動物として知られます。
また、その外見と水でくつろぐ姿から可愛い動物として描かれることが多いですが、現地の人にはライオンよりも恐れられる動物で、興奮するととても凶暴になります。
そして、カバはまた、外見に似合わず地上をとても速く走ることが出来る動物です。
カバの走る速度を解説します。
カバが走る速度はどれくらい?
カバが走る速度 | 時速30km以上 |
カバは陸上を時速30km以上で走ることが出来るとされます。
さらに、カナダの名門大学であるマギル大学は、その速度は個体によって時速30km〜40kmの間で変わり、また、時速50km以上に及ぶことがあるかもしれないと示唆しています(参照:マギル大学)。
いずれにせよ、その体型からは想像出来ませんが、陸上でカバが本気を出すと人間よりも速く走れると考えられています。
ただし、カバがトップスピードで走行出来るのは非常に短い距離に限られます。
カバが走る速度と人間が走る速度を比較すると?
100m走における現在の人類最速の記録はウサイン・ボルトの9.58秒ですが、これは時速換算すると37.57km。
そのため、時速30km程度でしか走れない個体と比べると、ウサイン・ボルトの方が速くなりますが、仮に時速40kmまたはそれ以上で走れるカバの個体と競争した場合は、世界一足の速い人間でも負けてしまいます。
さらに、通常のカバは時速30km以上で走れるとされますが、時速30を100m走に当てはめた場合は、およそ12秒で完走するという意味です。
日本の高校生男子の100m走平均タイムが12.09秒であることを考えると、時速30km以上を出せるカバは、短い距離ならやはり大半の人間よりも速く走れる生き物であることは間違いないでしょう。
ちなみに、マギル大学の言う通り時速50kmを出せるのであれば、カバは100m走を7.2秒で走りきれることになります。
カバの速度を理解する上で参考にした動画
以下はカバが陸上を走っている動画です。かなりの速度で走っているのが分かると思います。
またカバは水中でもとても速く泳げる動物です。以下は逃げるボートを猛スピードで追いかけるカバの動画になります。