世界最大の狼（世界一大きい狼）として名前が上がる狼を紹介していきます。特に体が大きいことで知られる5つの大型の亜種を確認していきましょう。
あまり知られていませんが、イヌ科イヌ属に含まれるオオカミには多くの「亜種」が存在します。
主に北半球を中心にそれぞれの亜種は異なった地域で生活しており、各環境に適応するためか、同じオオカミであっても、その種類によって大きさは微妙に異なってくるのです。
この記事では、そんなオオカミの中から、「世界最大の狼」や「世界一大きい狼」として名前が上がる、最大級の狼種5つを紹介していきます。
世界最大の狼種1：ツンドラオオカミ
フィンランドからカムチャツカ半島までのいわゆるツンドラ地域に生息するツンドラオオカミは、比較的大きなオオカミの亜種として知られる一種。
体長は110〜140cmとそこまで大きくはありませんが、体重は35〜49kgにも達するなど、全体の大きさとしては世界各地に生息する狼の中でもトップクラスです。
薄茶色、灰色、錆び茶色、濃淡な黒といった厚く成長する被毛は、優れた断熱性を発揮し、この狼が極寒の地域でも生活出来るようにしています。
また、過酷な環境で生き延びるためにエネルギーを温存しながら狩りを行う手段として、捕食対象の動物の群を襲う際には、年を取った個体、病気の個体、弱った個体など、より確実に仕留めやすい個体を選択して狩る知恵も持ち合わせています。
世界最大の狼種2：ネブラスカオオカミ
世界一大きい狼の一種として名前が上がるのは「ネブラスカオオカミ」。
元来はカナダからテキサス州にいたる大平原地帯に生息していましたが、現在は一部地域で姿が確認されなくなっており、主にアメリカの五大湖西岸地域からカナダにかけて分布しています。
その大きさは、体重で35〜50kg、体長で140〜200cm。
現地では鹿、ヘラジカ、ビーバー、鳥など、様々な動物を捕食して生きています。
また、狼の亜種としては比較的小さな群で行動することで知られ、平均的に5〜6頭から成る群を作って生活しています。
世界最大の狼種3：ユーコンオオカミ
ユーコンオオカミは、英語では別名、アラスカン・インテリア・ウルフと呼ばれる世界最大級の狼の一種。
その名前の通り、アメリカのアラスカ州とカナダのユーコン準州に生息している狼で、バイソン、ヘラジカ、エルクなど、大型の草食獣をチームワークを駆使して狩りながら生活しています。
どの方向から攻撃が来るのか分からないように、獲物の四方を囲みながら連携して攻撃するのです。
この方法によって、ユーコンオオカミは効率的に獲物を捕獲出来るだけでなく、個々に対する怪我のリスクも下げています。
その大きさは体重で40〜56.5kg、大きめな個体であれば体長は2m近くにもなり、世界一大きいオオカミの亜種として名前が上がります。
世界最大の狼種4：ヨーロッパオオカミ
ユーラシア大陸に広く分布することで知られるヨーロッパオオカミは、世界一大きい狼としては最も名前が上がる狼の一つ。
生息する地域によって大きさはまちまちで、体重は30kgから80kgの範囲となり、大きな個体は他の大型狼と比較してとても大きくなるのです。
また、体長も地域によって異なる傾向にありますが、おおよそ145〜160cmといったサイズが多めです。
西ヨーロッパ、スカンジナビア、そして中国にまで広がりますが、現在はロシアに最も多くの個体が生息します。
ちなみに、体の大きさと同様にその食事も地域によって異なります。
世界最大の狼種5：アラスカオオカミ
アメリカのアラスカ州、カナダ北西部、アメリカ北西部のモンタナ州、アイダホ州、ワイオミング州に主に生息するアラスカオオカミは、名実共に、「世界最大の狼」や「世界一の狼」となる狼の亜種。
その体重は平均的なオスであっても60kg近くになり、大きな個体であればヨーロッパオオカミと同様に80kgにまで達します。
さらに、ヨーロッパオオカミに比べて体長はより大きくなる傾向にあり、その範囲は150から210cmにまで及びます。
英語ではマッケンジー・バレー・ウルフと呼ばれることからも分かる通り、オオカミの繁殖にとっては優れた環境を備え、カナダ国内において最長となるマッケンジー川の渓谷を頻繁に訪れるオオカミで、また、イエローストーン国立公園などでは、草食動物のエルクの個体数を抑えるといった重要な役割も担っています。
頑丈な手足と高地での呼吸に適した大きな肺を持っており、生息地によっては生態系の頂点に立っています。
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世界最大の狼・世界一大きい狼｜5種類の大型種を紹介のまとめ
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オオカミは地域によって大きさが微妙に異なりますが、大きな亜種はとても大きく成長することが分かります。
