オーストラリアの自然スポット15箇所を一覧にして紹介していきます。自然遺産や自然公園を始め、興味深くて美しい自然美を見ていきましょう。
オーストラリアは観光地として有名な国。
シドニーやメルボルンといった二大都市を始め、オーストラリアに昔から暮らす先住民アボリジニ達の文化などは、オーストラリアを魅力的な場所にしています。
しかし、それ以上にオーストラリアの人気を支えているものとして大自然を忘れてはいけません。
オーストラリアには美しいサンゴ礁や山を始め、オーストラリア特有の表情を見せる自然の造形物が多く存在し、中にはあっと驚くような光景を持つものもあります。
この記事では、オーストラリアの大自然のスポットの中から15箇所をピックアップし、それぞれを簡単に紹介していきます。
- オーストラリアの自然1:ウルル
- オーストラリアの自然2:カタ・ジュタ
- オーストラリアの自然3:グレートバリアリーフ
- オーストラリアの自然4:ホワイトヘブン・ビーチ
- オーストラリアの自然5:フレーザー島
- オーストラリアの自然6:ニンガルー海洋公園
- オーストラリアの自然7:グレートオーシャンロード
- オーストラリアの自然8:ザ・トゥエルブ・アポストルズ
- オーストラリアの自然9:カカドゥ国立公園
- オーストラリアの自然10:ホリゾンタル・フォール
- オーストラリアの自然11:デインツリー・レインフォレスト
- オーストラリアの自然12:タスマニア原生地域
- オーストラリアの自然13:ゴードン川
- オーストラリアの自然14:ブルーマウンテン
- オーストラリアの自然15:カンガルー島
- 合わせて読みたい世界雑学記事
- オーストラリアの自然スポット15選!自然遺産や自然公園を始めとした自然美のまとめ
オーストラリアの自然1:ウルル
ウルルとはオーストラリアで最も有名な自然のスポット。
エアーズロックとしても知られる巨大な一枚岩のことで、オーストラリアの先住民「アボリジニ」の聖地であり、数億年前から存在していると言われる偉大な自然の造形物です。
地表からの高さは348mでエッフェル塔より高く、シドニーにあるハーバーブリッジの2.5倍あり、縦は3.6km、幅は1.9km、周囲は9.4kmと、巨大岩としては世界で2番目の大きさを誇ります。
また、オーストラリア大陸のちょうどう中心あたりにあることから、「大地のヘソ」や「地球のヘソ」などと呼ばれることもあります。
ちなみに、「ウルル」という言葉は正確には巨大な一枚岩だけでなく、その周辺までも含めた意味を持つようです。
オーストラリアの自然2:カタ・ジュタ
ウルルから約50kmの距離にあるカタ・ジュタ(かつての名称はオルガ山)は、ウルルと同時期から存在していると言われるオーストラリアの自然による造形物。
36個のドーム状の岩山が約20㎢にわたって広がり、広さだけで言ったらウルルよりも広大。
また、最も高い岩の高さは海抜1066m、地表からは546mにもなります。
そんなカタ・ジュタは、アボリジニに含まれる一部族の言葉で「たくさんの頭」という意味を持ち、彼らにとっては神話に登場するぐらい大切な聖地の一つとなっています。
オーストラリアの自然3:グレートバリアリーフ
オーストラリアの自然美としてはウルルと並んで有名で、特に海好きにとっては絶対に知っている名前であるのが、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」。
宇宙から見える唯一の「生物による構造物」と言われ、そこには400種のサンゴと1500種の熱帯魚が生息しており、「新・世界七不思議 自然版」の一つだったりします。
その長さはなんと2600kmを越え、そこには900ほどの島が含まれるのです。
また、グレートバリアリーフは多くの生き物にとっても重要な生息地となっていて、中には絶滅危惧種や固有種などが含まれます。
オーストラリアの自然4:ホワイトヘブン・ビーチ
オーストラリアには1万ものビーチが存在すると言われますが、その中で最も白いビーチとして知られるのがホワイトへビンビーチ。
グレートバリアリーフの中心部に位置し、ウィットサンデー諸島国立公園に含まれるために、人の手による開発が行われておらず、自然そのままの超美しい姿を拝むことが出来ます。
さらに、グレートバリアリーフに浮かび、観光名所としてアクセスしやすいハミルトン島から比較的簡単に行けるため、この地を訪れた人たちの多くを魅了してきました。
全長およそ7kmのビーチと、そこに広がる真っ白な砂浜は、まさにオーストラリアの自然によるパラダイスだと言えます。
オーストラリアの自然5:フレーザー島
オーストラリアのクイーンズランドにある都市ブリスベンから300kmほど北にあるフレーザー島は、世界最大の砂島で、まだ南極大陸とオーストラリア大陸が分離する前、現在からおよそ80万年以上前に形成された自然の傑作。
南北に123km、東西に23kmの長さがあります。
また、フレーザー島の最高高度は240mとなり、海抜200m以上の「砂丘」としては、世界で唯一高さのある熱帯樹が生えている場所とされます。
さらに、フレーザー島の淡水湖は世界で最も透明度が高いとして知られるなど、島の中にも世界で稀に見るほどの自然美が多く点在しています。
このようなことから、1992年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、オーストラリアの自然美を代表する場所となっています。
オーストラリアの自然6:ニンガルー海洋公園
オーストラリアの西海岸、パースの北およそ1200kmのところには、海岸線に沿って約300kmにも延びるサンゴ礁「ニンガルー・リーフ」が存在します。
グレートバリアリーフには匹敵しないものの、オーストラリアの中では最大規模のサンゴ礁で、オーストラリア西海岸の海洋自然としては一つの目玉になている場所です。
現在はこのサンゴ礁周辺含め、ニンガルー海洋公園として世界遺産にも登録されています。
最もアクセス容易なサンゴ礁と言われ、ビーチから海に入って10mもシュノーケルで進めば、そこには広大なサンゴ礁が広がるのが特徴。
さらに、世界的に見ても美しいシュノーケリングとダイビング・スポットがあり、運が良ければジンベイザメと泳ぐことも出来ます。
オーストラリアの自然7:グレートオーシャンロード
グレートオーシャンロードは、オーストラリア大陸南東部の海岸線にある複数の街をつなぐ243kmの道路。
この道路自体は自然の造形物ではなく人工物ですが、この道路から目にできる自然の美しさはまさに圧巻で、主に海岸線を中心にオーストラリアの雄大な自然の景観を楽しめます。
さらに、途中には雨林や滝なども確認出来たりと、場所ごとに様々な自然の表情を見せるのも魅力です。
オーストラリアの自然8:ザ・トゥエルブ・アポストルズ
ザ・トゥエルブ・アポストルズは、上で紹介したグレートオーシャンロード沿いにある観光名所の一つで、その中では最も有名な自然の造形物。
海には複数の石灰石の海食柱が立っており、その中には45mの高さを誇る巨大な柱も含まれ、柔らかい石灰質の崖が海水に徐々に侵食されることで形成されていったと考えられています。
ちなみに、トゥエルブ(Twelve)は12を意味しますが、現在まで残っている柱は8本だけ(残りは崩壊した)で、現在残っている柱もいつ崩壊するか分からない状況です。
また柱だけでなく、その背後にそびえ立つ最高地点が70mにもなる崖とのコントラストが非常に力強い印象を与えます。
オーストラリアの自然9:カカドゥ国立公園
オーストラリア大陸北部のちょうど中心にあるカカドゥ国立公園は、世界遺産にも登録されている自然美。
その自然の美しさもさることながら、この場所は4万年以上も前から人が住んでいたと言われ、自然面でも文化面でも意義の高い場所。アボリジニの豊かな歴史と、多様な生物が存在しています。
滝、峡谷、湿地、ワニが棲んでいるワニ川、他にもアボリジニが岩に描いた岩壁画など、多くの見所があり、オーストラリアのノーザンテリトリーを訪れた人達の観光名所となっています。
オーストラリアの自然10:ホリゾンタル・フォール
西オーストラリア州キンバリー地区には、ホリゾンタルフォールと呼ばれる自然美が存在します。
ホリゾンタル(水平の)なフォール(滝)という意味からも分かる通り、垂直に落下する通常の滝とは違い、水平なのに滝のように激しい流れを生み出しています。
二つの絶壁に挟まれた二か所の開口部から、大量の水が流れ出ることで起こる自然現象です。
実際、その海流は世界最速レベルだとも言われ、この滝をジェットボートで下るアトラクションなんかがあります。
オーストラリアの自然11:デインツリー・レインフォレスト
推定で1億8000万年も前から存在しているデインツリー・レインフォレストは、南米のアマゾン熱帯雨林よりも古いとされる世界最古の熱帯雨林の一つで、オーストラリア大陸に存在する熱帯雨林としては最大の面積を誇ります。
そこには多様な動植物、そして約430種の鳥が生息し、太古の状態をそのまま残した姿によって、以前には映画「アバター」の舞台のモデルともなりました。
ちなみに、オーストラリア大陸の北東部に位置し、クイーンズランドの都市「ケアンズ」から車で2時間ほどの場所にあります。
オーストラリアの自然12:タスマニア原生地域
タスマニア島にあるタスマニア原生林は、霧がかかるほどの非常に深い森に覆われた大自然で、ユネスコの世界遺産にも登録されている場所。
数多くの自然スポットを見つけられるだけでなく、タスマニアデビルなどの珍しい生き物も多く生息する場所として知られています。
一方で、大自然だけでなく、アボリジニによる壁画を始めとした生活の跡が確認されていることから、文化面でも非常に貴重で重要な場所です。
オーストラリアの自然13:ゴードン川
オーストラリア大陸の南東部に浮かぶタスマニアは、緑が豊かな場所として知られ、そこには非常に多くの自然美が存在しますが、その一つがゴードン川。
タスマニアの南西部を流れる川で、その穏やかな流れによって、周りの木々が美しく反射されます。
タスマニア中央部の高地を水源として、フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園の無人の原生地域を200kmにわたって流れ、タスマニア西部のマッコリー湾に流れ込んでいます。
また、ゴードン川の水は透明ではなくて薄めの紅茶色をしていることでも有名。
これは、川の周辺に生える植物から滲み出たタンニンが吸収されたことによります。
オーストラリアの自然14:ブルーマウンテン
標高1215mのウェロング山を抱えるブルーマウンテンは、オーストラリア最大の都市シドニーから2時間ほどで行くことができる大自然スポット。
世界遺産に登録されているだけあって、その自然は雄大で、原生林の森や滝など、オーストラリアの自然が作り出した驚くべき自然美が数多く存在しています。
また、先住民アボリジニの伝説によると、魔法によって3姉妹が岩に変えられてしまったという3つに連なった岩「スリー・シスターズ」は、ブルーマウンテンにおける名所の一つになっています。
オーストラリアの自然15:カンガルー島
オーストラリア南部にある南オーストラリア州には、沖合13kmの所に浮かぶカンガルー島という名前の島があります。
オーストラリアにある島では3番目に大きな島で、元々はアボリジニの人々が暮らしていた場所でしたが、現在は白人系のオーストラリア人が5000人ほどの人口の多くを占めています。
一方で、その島の名前にもなっているカンガルーを始め、多くの野生動物が平和に暮らす大自然の場所で、他にも絶滅危惧種に指定された生き物達が多く住む避難場所としての役割も持っています。
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オーストラリアの自然スポット15選!自然遺産や自然公園を始めとした自然美のまとめ
観光地オーストラリアが誇る大自然のスポットを15箇所ピックアップして紹介してきました。
オーストラリアには多くの自然美がありますが、一先ずここで紹介したスポットを覚えておけば大丈夫なはずです!