アフリカの山|アフリカ一高い山キリマンジャロを含めたTOP10!

アフリカの山を標高順にランキング化して紹介していきます。タンザニアにある有名なキリマンジャロから、エチオピアにあるラス・ダシャン山までの合計10の山々を見ていきましょう。

アフリカ一高い山として、また、アフリカを代表する山としてキリマンジャロの名前は聞いたことがあるでしょう。

一方で、キリマンジャロ以外のアフリカの高い山については、あまり名前を耳にすることがありません。

この記事では、そんなキリマンジャロ以外の山も含めたアフリカに位置する高い山トップ10を、ランキング化して紹介していきたいと思います。

キリマンジャロやギザギザの峰が連なったルウェンゾリ山地の山々など、アフリカにおける標高の高い山を確認していきましょう。

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アフリカの山1:キリマンジャロ(標高:5895m)

標高5,895mのキリマンジャロは、キリマンジャロ国立公園を見守るように立ち、アフリカではダントツに高いアフリカ一の高さを誇る山。

また、世界で一番高い独立峰(山脈に属さない独立した山)でもあり、キリマンジャロはアフリカの一番高い山として「七大陸最高峰」の一つに数えられています(七大陸最高峰とは世界の7つの大陸からそれぞれ一番高い山が選ばれ構成され、この7つの山全てに登ることは登山家たちにとって最も注目すべき挑戦の一つとなっている)

「キボ峰」、「マウエンジ峰」、「シラ峰」の三つのドームのような形の峰から成り、何千年も前の噴火により生まれました。

そんなキリマンジャロは巨大な休火山で、ここには過去に起きた噴火で流れ出した溶岩の塊があり、またその溶岩が固まる前に出来たユニークな形の黒い岩があるなど、興味をそそる特徴をいくつも持ちます(※ただし、この山が最後に噴火したのはキボ峰においての200年以上も前のことで、それ以来は噴火していないことから休火山と言われるが、実際は400メートル下で溶岩活動が行われているため、将来的的には噴火する可能性も考えられる)

ちなみに、キリマンジャロの初登頂が達成されたのは1889年のことで、ドイツ人地質学者のハンス・メイヤーによる3度目の挑戦によってでした。

さらに、通常、キリマンジャロを登るには5日から9日はかかりますが、スイス在住でエクアドル出身のカール・エグロフは、6時間42分24秒と言う驚異的な記録で登頂を果たしました。

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アフリカの山2:ケニア山(5199m)

ケニアの中央にあるケニア山は、ケニアで一番高く、アフリカ全体でも二番目に高い山。

火山の集合体であり、赤道から北へ20kmほどの所に位置するなど、ほぼ赤道直下と言っても良い場所にありますが、赤道直下付近では珍しく、山頂では氷河を見つけることが出来ます。

ただし、この状況は近い将来に変わってしまうかもしれません。

というのも、この山の北側にある氷河は警戒すべき速さで溶けだしており、2050年以降、ケニヤ山には氷河は残っていないであろうという予測があるからです(※さらに困ったことに、この氷河から何百万人もの人々が新鮮な水を得ている)

さらに、赤道直下にあるという特徴から、日の出と日の入りは一年を通して毎日ほぼ同じ時間。

結果、一日12時間、毎日太陽が昇っていることになる点も特徴的です。

現在は一般的にケニア山として知られるものの、もともとこの地に住むキクユの人々には、キリニャガ(神の山)と呼ばれていました。

そんなケニア山の登頂に初めて成功したのは、イギリスの地質学者ハルフォード・マッキンダーと彼の二人の仲間で、1899年9月13日のこと。

彼らは後にルイス氷河と名づけられるこの山で最も大きな氷床を越え、山頂にたどり着いたのでした。

アフリカの山3:スタンリー山(5119m)

スタンリー山はコンゴ民主共和国とウガンダの国境に位置しており、5119mになる標高によって、コンゴ民主共和国とウガンダ両国では一番高い山。

また、アフリカでは3番目に高い山となります。

1906年に、イタリアの探検家で登山家でもあるルイージ・アメデーオ王子と彼の三人の仲間がスタンリー山の初登頂に成功しました。

しかし、山頂への道の途中に大きく開いたクレバスがあったり、登山の入り口が戦争でダメージを受けて正常が不安定なコンゴ民主共和国であることを理由に、それ以降、この山は登山やトレッキングが禁止されて立ち入り禁止になっています。

ちなみに、スタンリー山はルウェンゾリ山地国立公園に属し、このルウェンゾリ山地を最初に目撃したヨーロッパ人はイギリス人の探検家ヘンリー・モートン・スタンリーという人物であったため、その名前が付けられました。

また、ルウェンゾリ山地国立公園に属する山の多くは、複数の峰がギザギザの尾根筋で繋がって出来ているために、登るのが困難なことで知られます。

アフリカの山4:スピーク山(4890m)

アフリカで4番目に高い4890mを誇るスピーク山は、アフリカで3番目に高いスタンリー山と同じルウェンゾリ山地国立公園の中にある山。

また、この山もコンゴ民主共和国とウガンダに属し、それぞれの国では二番目に高い山となります。

スタンリー山と同じように、この山の登頂に初めて成功したのはイタリアのルイージ・アメデーオ王子で1906年のことでした。

ちなみに、スピーク山を見ると、山に積もった雪が太陽の光を反射して非常にまぐしくなることがあるため、ルウェンゾリ山地国立公園の麓に住んでいたガンダ族はこの山を、「目が痛くなる」という意味の「ガンバラガラ(Gambaragara)」と呼んでいました。

アフリカの山5:ベイカー山(4844m)

スタンリー山から2.3kmのところにあるベイカー山もまた、ルウェンゾリ山地国立公園に位置している山。

ただし、スタンリー山やスピーク山とは違い、コンゴ民主共和国との国境からはおよそ2.8km離れたところに位置するため、ウガンダにのみに属する山となり、その標高は4844mでアフリカでは5番目に高い山です。

ルウェンゾリ山地国立公園にあるほかの山々と同じようにベイカー山にも登るのが困難な複数の峰があり、その中でも一番高い峰はエドワード峰と呼ばれています。

そして、この山の登頂に最初に成功したのも、他ならぬイタリアのルイージ・アメデーオ王子でした。

アフリカの山6:エミン山(4798m)

同じような高さを持つ北峰と南峰の二つの峰で成り立っているエミン山は、その両者の間に大きな氷河を見つけることが出来る山で、ルウェンゾリ山地国立公園に属してコンゴ民主共和国とウガンダの国境に位置しています。

そして、その最高地点はウンベルトと呼ばれる南峰で、4798mに達します。

他のルウェンゾリ山地国立公園に属する山と同じように、特に南側の尾根からのウンベルト登頂には高度な技術が必要とされ、イタリアのルイージ・アメデーオ王子と彼の二人の仲間が1906年に登頂に成功した際には、世界へ強い印象を与えました。

アフリカの山7:ゲッシ山(4715m)

ルウェンゾリ山地国立公園に属して4715mの高さを誇るゲッシ山は、アフリカで7番目に高い山。

コンゴ民主共和国とウガンダの国境に位置するゲッシ山にある2つの峰は、ギザギザの尾根筋を作っており、その高さに比べて比較的登山が難しい山として知られます。

そして、もちろん初登頂はイタリアのルイージ・アメデーオ王子と彼の探険家のチームでした。

一方で、ゲッシ山の北側には大きな氷河がありますが、その大きさは急速に小さくなっていることが懸念されています。

実際、ルイージ・アメデーオ王子が初登山した時、ゲッシ山の西側全体は氷河で覆われていましたが、現在はこの氷河は小さな氷床ほどの大きさになってしまっているのです。

アフリカの山8:ルイジ・デ・サヴォイア山

このルイジ・デ・サヴォイア山も、ルウェンゾリ山地国立公園に属する山で最も高いセラと呼ばれる峰は4627mの高さを誇り、コンゴ民主共和党とウガンダの国境に位置します。

そして、なんとなく想像出来る通り、この山の名前は、イタリアのルイージ・アメデーオ王子の名前を冠しています。

1906年のルウェンゾリ山地地域の探検旅行中、同地域で高い6つの山とあわせて16の峰を制覇した後、ルイージ・アメデーオ王子は1906年の6月18日にルイジ・デ・サヴォイア山の登頂に成功し、自らの名前が付いた山を持つことが出来たのです。

アフリカの山9:メルー山

アフリカで九番目に高い山はタンザニアにあるメルー山です。

アフリカで一番高い山「キリマンジャロ」から70kmほど西に位置し、4562.13mの高さを持ち、タンザニアでは2番目に高い山となります。

そんなメルー山は、その大部分が8,000年以上前に起きた噴火により失われ、特にこの火山の東側は大きく吹き飛ばされたことで知られます。

その後、数回の噴火があり、直近の小規模な噴火は1910年に起こりましたが、それ以降は噴火が起きていません。

アフリカの山10:ラス・ダシャン山

ラス・ダシャン山はエチオピアで一番高い山、つまり最高峰であり、その標高は4,550m。

ただし、エチオピアによって1960年代から1970年代に掛けて行われた調査では、4533mとされています。

国内では「ラス・デジェン」と呼ばれ、夜に気温が下がると頂上に雪が積もることがよくありますが、夜と日中の温度差が激しいため、日が昇るとすぐに雪は溶けてしまう特徴を持ちます。

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アフリカの山|アフリカ一高い山キリマンジャロを含めたTOP10!のまとめ

標高を基準にしてアフリカの山トップ10を紹介してきました。

アフリカにはキリマンジャロ以外にも標高が高い山は、数多くあるのです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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