トルコの食べ物|有名なケバブ・カルヌヤルク・クンピルなど

トルコの食べ物を18品紹介していきます。ケバブはもちろん、他にもカルヌヤルクやクンピルなど、有名だったり人気だったりする食べ物を見ていきましょう。

ヨーロッパとアジアの両地域にまたがり、東洋と西洋が出会う国「トルコ」。

その地理的な理由から、トルコは文化のるつぼであり、それはトルコ料理にも良く表れています。

そんなトルコの食べ物の中から、有名だったり人気だったりする18品を集めてみました。

トルコ料理の特徴を知りたい人はもちろん、トルコ文化や歴史に興味があったり、トルコへ実際に訪問することを考えている人は早速チェックしてみましょう。

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トルコの食べ物1:シシカバブ

「ケバブ(カバブ)」とは本来、ストリートフードを中心とした様々な肉料理の総称ですが、その中で最も有名なのが串に刺さったシシカバブ。

トルコで見つかる食べ物としては定番中の定番で、ほとんどのレストランのメニューに載っています。

通常は、鶏や牛、ラムなどの肉を串に刺してグリルしたものが、ご飯やサラダ、フライドポテトなどを添えて提供されます。

一方で最近は、ベジタリアンが増えてきたこともあり、ベジタリアン向けの野菜のシシカバブを見つけることも可能です。

シンプルな料理ですが、美味しさは格別です。

トルコの食べ物2:ドネルケバブ

数ある種類のケバブの中でも、ハーブやスパイスで味付けがされた肉が大量に、回転する垂直な串に刺され、その後に、肉が薄く削ぎ落とされて提供されるのがドネルケバブ。

その薄く削ぎ落とした肉は、ライスやサラダが添えられたり、薄いピタパンに野菜やソースなどと一緒に巻かれて提供されます。

このドネルケバブは、トルコ以外の中東地域でも非常に一般的な食べ物で、それらの地域ではシャワルマやシャウルマなどと呼ばれて親しまれています。

トルコの食べ物3:イスケンデル・ケバブ

トルコの中でも主に北西部で食べられる、この人気ナンバーワンの絶品肉料理を食べずにトルコから帰国してはいけません。

イスケンデル・ケバブとは、伝統的な肉料理「ドネルケバブ」をアレンジしたものと言える食べ物で、薄切りのラム肉を、薄いパン(ピタパン)に乗せ、さらに香辛料を効かせたトマトソースと溶かし、バターをかけてヨーグルトを添えた料理。

トルコ北西部にある都市「ブルサ」においては名物料理として有名です。

ヨーグルトとバターの特製ソースを好きなだけかけて食べれば、お皿までなめたくなるほどの美味しさで、大人気なトルコの食べ物なんです。

トルコの食べ物4:壺焼きケバブ

ケバブと言っても、通常イメージされるドネルケバブや串焼きのシシカバブとは違い、壺に入ったジューシーで柔らかい肉料理が壷焼きケバブ(テスティ・ケバブ)。

肉と野菜を蓋付きの壺のなかでじっくりと調理したもので、そのままの状態で運ばれ、目の前でウェイターがナイフを使って蓋を開けてくれます。

この壺焼きケバブをオーダーすれば味も含めてより楽しめること間違いなしで、トルコで是非食べたい逸品と言えるでしょう。

トルコの食べ物5:メゼ

もしもトルコのレストランで何を注文するべきか迷った場合、手っ取り早く伝統的な珍味が味わえる「メゼ」と呼ばれる冷たい前菜(アペタイザー)の盛り合わせを注文すると良いかも。

食前酒やパンなどと一緒に出される小皿料理で、一般的なメゼは豆料理やサラダ、ディップやスプレッドなど、約20種類ほどあります。

もう少し具体例を出すと、

  • ハーブ入りのヨーグルト
  • フムス
  • 米をブドウの葉で巻いたドルマ
  • ナスのサラダ
  • 白チーズ

などです。

食事の始め方として最高で、このメゼを一度も試さないでトルコを去るべきではありません(というよりも、普通に時間を過ごせばいずれは絶対に遭遇します)。

トルコの食べ物6:マンティ

パスタ好きの間やヨーロッパでは、「トルコ風ラビオリ」としても知られるのがマンティと呼ばれる食べ物。

ラムや牛のひき肉を包んだ水餃子(小麦粉を練って作った生地)のようなもので、クリーミーなヨーグルトソースをかけて食べます。

トルコはもちろんのこと、隣国のアルメニア、アゼルバイジャン、他にもウズベキスタンやキルギス、そしてカザフスタンなどでも食べられている料理で、トルコ人やアゼルバイジャン人が属するテュルク系民族の国や、かつてその影響下にあった国々で食べられています。

手間のかかる料理ですが、一口食べればそれも納得の味わいです。

トルコの食べ物7:ピデ

一般的に「トルコのピザ」と言われる「ピデ」は、イタリアのピザと同じように平らな生地のベースにチーズや肉各種、そして野菜をトッピングし、石釜で焼いたトルコの食べ物。

石窯でピデが焼かれている光景は、イタリアでピザが焼かれている光景に瓜二つなので、ピデがトルコのピザと呼ばれるのにも頷けます。

トッピングの種類は限りなくあり、ベジタリアンや食事制限がある人にもピデは最適で、気軽に食べられるのも良い点です。

ちなみに、ピデと似ていますが、その生地がさらに薄くなったラフマジュンという食べ物もあります。

トルコの食べ物8:エトゥリエキメキ

ピデやラフマジュン以外にも、トルコ風ピザと呼ばれる食べ物がトルコにはあります。

その名もエトゥリエキメキで、最大の特徴はとても長く薄く伸ばした生地。

なんとその長さは通常1メートルほどになり、そこへ、肉やチーズがトッピングされているんです。

そして食べる際には小さく切って食べます。

ちなみに、このエトゥリエキメキは、トルコ中西部の内陸にあるコンヤという街が発祥です。

トルコの食べ物9:ギョズレメ

おそらくトルコで最も目につきやすいファーストフードと言えるのが、歩きながらでも食べられる手軽さが売りのギョズレメ。

手ごねで作ったトルコ風の薄くて甘くないパン生地に、チーズや肉、野菜、ジャガイモなど様々な具材を載せ、それをとじてから鉄板で焼き上げた料理で、トルコ風焼きクレープとでも言える食べ物です。

ちなみに、一押しの組み合わせはチーズとほうれん草なので、もしも見かけたら試してみると良いかと思います。

トルコの食べ物10:クンピル

クンピルは簡単に言えばトルコ風ベイクトポテトですが、一般的に想像するベイクトポテトとはかなり異なり、初めて目にした人は衝撃を受けるかもしれません。

というのも、焼いたジャガイモだけというシンプルな食べ物ではなく、大きな焼いたジャガイモの真ん中に切れ目を入れ、中心の柔らかい部分にたっぷりのバターに加え、トルコでおなじみのカシャル・チーズを乗せ、他にも、

  • ヨーグルト
  • ケチャップ
  • スイートコーン
  • ソーセージ
  • クスクス
  • スライス状におろしたにんじん
  • オリーブ
  • イタリアンサラダ

などのバラエティ豊かなトッピングを加えるから。

もちろん他にも様々なトッピングが存在し、自分で好きなものを合わせてオリジナルの味を楽しめ、それがクンピルを食べる際の醍醐味なんです。

トルコの食べ物11:カルヌヤルク

カルヌヤルクは、大きなナスにひき肉、タマネギ、黒コショウ、トマト、パセリなどがぎっしりと詰まった、暖かいトルコの食べ物。

とても簡単に作れるので、トルコのレストランではもちろんのこと、一般家庭でも普通に食べられる料理の1つです。

また、レストランなどで提供される時には、ピラフの様なご飯料理が同じお皿に添えられることが多く、栄養価も高くて味が良いので、食べ応えのある食事をしたい時にも満足できます。

トルコの食べ物12:焼きトウモロコシ

トルコのストリートフードであり、B級グルメとして手軽に試したいのが焼きトウモロコシ。

イスタンブールの街を歩いていると、至る所で道端の屋台から立ち昇る煙を見かけることになると思いますが、その屋台の多くは焼きトウモロコシを販売していることに気づきます。

日本のようにタレが塗ってある焼きトウモロコシとは違い、トルコの焼きトウモロコシはトウモロコシをそのまま焼いただけなので、むしろ食べやすく、トウモロコシ本来の味をとことん楽しめるのが売りなんです。

トウモロコシが焼ける香ばしい匂いに誘われたら、昔ながらの屋台で文句なしの焼き加減に仕上げられた焼きトウモロコシを食べてみるのをおすすめします。

ただし、歩きながら食べるのには最高である一方、歯の間にトウモロコシが挟まるので、爪楊枝は忘れないようにしましょう。

トルコの食べ物13:シミット

トルコで見つかるシミットは円形のパンで、ゴマをまぶしているものが多く、そのまま食べたりジャムやクリームチーズなどを塗って食べたりします。

ストリートフードとして屋台で食べられる食べ物で、低価格なのであまり財布の中を気にせずに楽しめるのが利点。

人によっては、チョコレートナッツクリームなどを塗って食べることもあります。

ちなみにシミットは、トルコの中・下流階級の人々を象徴するシンボルと言われることもあります。

トルコの食べ物14:キョフテ

キョフテはトルコの「大きめのミートボール」と言える食べ物。

ミートボールと言ってもその形やサイズは様々で、露店で食べる時には何も付けずにそのまま食べることもあれば、レストランなどで食べる際にはヨーグルトソースを掛けたり、トマトベースのソースの中で煮込まれたり、またはお米やサラダと一緒に食べたりします。

また、トルコ国内でも地域によって独自の食べ方があり、例えば、焼かれたトウガラシ、お米、そしてパンと一緒に提供される「イズカラキョフテ」や、生の肉で作る「チーキョフテ」などがあります。

トルコの食べ物15:バクラヴァ

トルコの歴史の中ではオスマン帝国時代にまで遡るとされるバクラヴァは、細かく刻んだナッツを薄いパイ層ではさみ、シロップをかけたトルコのアイコン的な食べ物で、甘い物好きには欠かせません。

パイ生地を何層にも重ねた中にナッツが入るこのデザートは、今ではトルコの町中どこでも食べられます。

レストランの食事の後でデザートとして食べるのも良いし、持ち帰ることもOK。

また、ベーカリーやスーパーマーケットで販売されていますが、一番美味しいのはやはり焼きたてでしょう。

トルコ伝統のお菓子で、一度食べたら忘れられない美味しさの地中海のデザートと言えるバクラヴァは、トルコに行ったら外せない名物なんです。

ただし、本当に甘いので、スイーツファンでない人にとっては苦手な食べ物かもしれません。

トルコの食べ物16:ロクム(ターキッシュ・ディライト)

ロクムまたはターキッシュ・ディライトとは、砂糖にデンプンとナッツを加えて作るトルコのお菓子またはスーツのこと。

他の国にも「ピンク色の砂糖の固まりのようなまがいもの」と言える、同じ見た目をした甘い食べ物がありますが、このロクムはそれらとは全く別物です。

刻んだデーツ、ピスタチオ、クルミやヘーゼルナッツの絶妙なバランスが、変化に富んだ深い味わいを生み、食感はとても柔らかいのに、同時に弾力があるのが特徴で、スイーツ好きは絶対に一度は試したいトルコの有名な食べ物です。

トルコの食べ物17:ドンドゥルマ

Turkish Dondurma

「客にアイスを渡す時、客が手を伸ばすとわざと逆さまにしたりして取られないようにする」といった、売り子のパフォーマンスを動画で見たことがあるかもしれませんが、このアイスこそがドンドゥルマ。

一見、見た目も味も普通のアイスクリームですが、ドンドゥルマの食感は世界中のアイスクリームのなかでも独特。

というのも、溶けにくく、そして粘り気をだす原料を使っているから。

その粘り気は、長いスプーンを使って大量のアイスクリームをかき混ぜ、そして高く持ち上げた時にアイスが長く伸びていく姿からも分かります。

特に変哲のない味はともかく、そのパフォーマンスと、独特の食感を経験するためにも、一度は試してみたいトルコの有名な食べ物です。

トルコの食べ物18:トルコ風アップルティー

トルコでは紅茶のことをチャイと呼び、このチャイはトルコの食文化では欠かせないものとして人々に親しまれていますが、中でも有名なのが「トルコ風アップルティー」と言えるチャイ。

うっとりと幸せな気持ちにさせてくれるという点で、このチャイに叶うものはありません。

カフェやレストラン、そして訪れた家々など、トルコ国内であれば基本的に、この温かくて甘い飲み物はどこででも味わえます。

お客さんのおもてなしに淹れるのはもちろん、そのお店や家の人が一息入れる時にも嗜まれる飲み物なので、トルコで道を歩いていると、店を訪れている客と一緒になってお茶を飲んでいる店主の姿を目にすることさえあります。

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トルコの食べ物|有名なケバブ・カルヌヤルク・クンピルなどのまとめ

有名なケバブに始まり、トルコで一般的に親しまれているチャイ(紅茶)まで、18の有名な食べ物を紹介してきました。

トルコの文化や歴史を知りたかったり、観光予定がある人などは、紹介したトルコの食べものは抑えておきましょう。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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