セクマイの意味とは?セクシャルマイノリティの種類も含めて詳しく解説

セクマイまたはセクシャルマイノリティに関して詳しく見ていきます。また、多岐にわたるセクマイの種類のうち、代表的なものから少しマイナーなものまでをいくつかピックアップしていきます。

ここ最近、欧米の先進国を中心として世界的にLGBTという言葉が広まっています。

そして、日本でもLGBTに対する認識を広める社会的な運動が以前にも増して盛んになってきており、また、企業によってはLGBTの人たちが心地よく働ける環境を積極的に作り出そうとしているところも現れてきました。

そんな中、LGBTと同じような言葉として「セクマイ」または「セクシャルマイノリティ」という言葉も耳にしたことがあるかもしれませんが、詳しく知っていますか?

そのセクマイについて、詳しく見ていこうと思います。

セクマイの意味から覚えておきたいこと、さらに種類まで、もっとオープンで誰もが活躍できる社会を作るためにも確認してみましょう!

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  1. 「セクマイ」とは?(意味から概要まで)
    1. セクシャルマイノリティとは?
    2. 気をつけたいセクシャルマイノリティとLGBTの違い
  2. セクマイ(セクシャルマイノリティ)についてさらに詳しく見ていこう
    1. セクマイには一般的には知られていない種類のものが多く含まれることを理解しよう
    2. セクマイであることは他人には分かりづらい
    3. 両方の特徴や指向性を持つインターセクシャルとノンバイナリージェンダーについて
    4. セクマイにはあらゆる種類の少数派が含まれているわけではない
  3. セクシャルマイノリティの種類(15例)
    1. セクシャルマイノリティの種類1:ゲイ
    2. セクシャルマイノリティの種類2:レズビアン
    3. セクシャルマイノリティの種類3:バイセクシャル
    4. セクシャルマイノリティの種類4:トランスジェンダー
    5. セクシャルマイノリティの種類5:男性間性交渉者(MSM)
    6. セクシャルマイノリティの種類6:女性間性交渉者(WSW)
    7. セクシャルマイノリティの種類7:Xジェンダー
    8. セクシャルマイノリティの種類8:インターセクシャル
    9. セクシャルマイノリティの種類9:ホモロマンティック
    10. セクシャルマイノリティの種類10:バイロマンティック
    11. セクシャルマイノリティの種類11:パンロマンティック
    12. セクシャルマイノリティの種類12:パンセクシャル
    13. セクシャルマイノリティの種類13:ポリアモリー
    14. セクシャルマイノリティの種類14:アセクシャル
    15. セクシャルマイノリティの種類15:アロマンティック
  4. 合わせて読みたい世界雑学記事
  5. セクマイの意味とは?セクシャルマイノリティの種類も含めて詳しく解説のまとめ

「セクマイ」とは?(意味から概要まで)

まずは、「セクマイ」の意味に関して。

セクマイとは、セクシャルマイノリティ(Sexual Minority)を意味する略称。

セクシャルマイノリティの話をする場合、そのままだと長いため、「セクマイ」と簡潔に表現する時に用いる言葉です。

セクシャルマイノリティとは?

では次いで、セクマイの正式名称であるセクシャルマイノリティの意味はなんでしょうか?

セクシャルマイノリティとは、セクシャル(Sexual=性的な)とマイノリティ(少数)が意味する通り「性的少数者」のこと。

このセクシャルマイノリティとは、多数派とは異なる性的指向やジェンダーアイデンティティ、または性的な特徴を持つ人々のことです。

例えば、同性愛者やトランスジェンダーの人たちが含まれます。

気をつけたいセクシャルマイノリティとLGBTの違い

ちなみに、セクシャルマイノリティ(セクマイ)と同じような言葉で、LGBTという言葉がありますが、この両者は混同されやすいので注意。

LGBTは、

  • L = Lesbian(レズビアン:女性の同性愛者)
  • G = Gay(ゲイ:男性の同性愛者)
  • B = Bisexual(バイセクシャル:両性愛者)
  • T = Transgener(トランスジェンダー:体の性と心の性が一致しない人)

の4つの人たちしか含みません。

それに対してセクマイは、LGBT以外の性的少数者も含むことになるため、少数者に数えられる人たちを全て包括する言葉になります。

ここで一点挙げておきます。

世界的にLGBTという言葉が有名になった結果、性的少数者を指す際にもLGBTが一般的に使われることが多くなってしまったため、より広義の意味を含む、GSM(Gender Sexual Minority)やGSRM(Gender Sexual Romantic Minority)を代わりに使うべきだという議論が一部では起こっています。

そのため、トピックがセンシティブになりやすいこれらの言葉を利用する際には、セクシャルマイノリティとLGBTの違いをしっかりと認識しておくことが大切だと思います。

セクマイ(セクシャルマイノリティ)についてさらに詳しく見ていこう

セクマイには一般的には知られていない種類のものが多く含まれることを理解しよう

異性愛者ではない人々のことを指すのがセクマイの最も一般的な用例。

ゲイ(性的に男性に惹きつけられ、男性と性的交渉を持つ男性)やレズビアン(性的に女性に惹きつけられ、女性と性的交渉を持つ女性)といった同性愛者、それからバイセクシャル(性的に両方の性に惹きつけられ、どちらとも性的交渉を持つ男性もしくは女性)の人々が最もよく連想されます。

一方で、生まれ持った性と心の性が一致しないトランスジェンダーや、Xジェンダー(エックスジェダー)と言う、生まれ持った性別のいずれにも属さない、非常に流動的な立場を取る人たちもおり、彼らもセクマイに含まれます。

さらに、一見するとゲイやバイセクシャルに見えても、本人は必ずしもゲイやバイセクシャルだと思ってはいない「男性間性交渉者(MSM:men who have sex with men)と呼ばれる人々もいます。

この男性間性交渉者には性的指向はストレートでありながらも、他の男性と性行為を持つ人たちも含まれ、その場合、性的指向がその他の男性に向いて性行為を行うゲイの人たちとは異なるのです。

このように、セクマイ(セクシャルマイノリティ)には、一般的にはあまり認知されていないタイプの人たちも多く存在する点は忘れてはなりません。

セクマイであることは他人には分かりづらい

また、上で説明して来たことからも分かる通り、その人がセクシャルマイノリティなのかどうかや、セクシャルマイノリティでもどのような性的指向や特徴を持っているかなどは、他人からは分かりづらい点は頭に入れておく必要があります。

他人の気持ちが本当にわかる人などいないし、他人の性的指向を決めつける権利など誰にもありません。

性的なアイデンティティを決めるのもカミングアウトするのもその人だけの権利で、各人が自分にしっくりくる選択をすれば良いのです。

一方で、性的な感覚というのは複雑で、人生の時々で自分で決めたアイデンティティがひっくり返ることもあります。

性的指向が変わったり、性別に関わらず広い範囲で性的魅力を感じる人もいて、そういう人たちが自分をパンセクシャル(全愛性:あらゆる人々に恋をしたり性的願望を抱くこと)と言うこともあるのです。

それにも関わらず、他人の性的なアイデンティティについて直感的に決め付けるような態度を取る人も多いため、セクマイ(セクシャルマイノリティ)に対する社会全体の理解は、今後さらに発展していかなくてはいけません。

両方の特徴や指向性を持つインターセクシャルとノンバイナリージェンダーについて

セクシャルマイノリティ(セクマイ)の中には、インターセクシャルと呼ばれる人々もいます。

男性の型にも女性の型にも当てはまらない解剖学的特徴を持っている、あるいは男性と女性の特徴を兼ね備えている人のことです。

このタイプのセクシャルマイノリティの人々は、手術やその他の治療で、男性か女性のどちらかを選ぶこともできますが、どうするかは人によってまちまちです。

また、そのようなインターセクシャルの特徴をもった人の中には、バイナリージェンダー(Binary Gender)の考え方を否定する人もいます。

バイナリージャンダーとは、二つの(binary)性別(gender)しかないという考えで、その考えを否定する人たちをノンバイナリージェンダーと呼ぶことがあります。

セクマイにはあらゆる種類の少数派が含まれているわけではない

セクシャルマイノリティというのは偏見や差別を含まない中立的な表現ですが、一般的にこの言葉が指すのは、性的指向やアイデンティティが社会的に許容できる範囲の人たちに限られている点は重要です。

つまり、セックス依存症、児童性虐待や性的倒錯(性欲が質的に異常な状態)などに対しては、一般的にセクシャルマイノリティという言葉は使いません。

とはいえポリアモリー(複数の愛が肯定され、一人だけに限定しない関係)に関しては、近年ますますセクシャルマイノリティと認知し始めている社会もあったりと、時代や文化背景によっても異なってくることがあると言えます。

セクシャルマイノリティの種類(15例)

セクマイ(セクシャルマイノリティ)に関して詳しく見てきましたが、ここからは様々なセクマイの種類を、名称と簡単な説明と共に紹介していきます。

ただし、セクマイには非常に多くの種類が存在するため、あくまでも一例として考えておいてください。

セクシャルマイノリティの種類1:ゲイ

同性愛者を示す言葉で、日本では男性を指す際に使われるが、英語圏では男性にも女性にも使うことがある。

セクシャルマイノリティの種類2:レズビアン

同性愛者の中でも女性の場合。

セクシャルマイノリティの種類3:バイセクシャル

体の性に対して異性にも同棲にも性的な指向や欲求が湧く人達のことで、男性に対しても女性に対しても使われる。

セクシャルマイノリティの種類4:トランスジェンダー

身体的な性と心の性が違う性同一障害の人や、自分のアイデンティティが従来の男性や女性の観念から違う人たちのこと。

セクシャルマイノリティの種類5:男性間性交渉者(MSM)

性は男性であるにも関わらず、その他の男性と性行為を行う男性で、そこにはゲイやバイセクシャル以外に、性的指向がストレートな人たちも含まれる。

セクシャルマイノリティの種類6:女性間性交渉者(WSW)

性は女性であるにも関わらず、その他の女性と性行為を行う女性で、ゲイ、バイセクシャル、ストレートなどの性的指向は問われない。

セクシャルマイノリティの種類7:Xジェンダー

身体的には男性または女性のどちらかとして生まれたものの、自分自身のアイデンティティをどちらの性に置くか迷っている、決められない、分からない人たち。

また、人によっては流動的な場合もある。

セクシャルマイノリティの種類8:インターセクシャル

身体的に男性と女性両方の特徴を持っていたり、どちらかへ分類できない人、または、性を決める染色体に何らかの以上がある人たちのこと。

セクシャルマイノリティの種類9:ホモロマンティック

性的指向は向かないが、恋愛的指向、つまり恋愛感情が同性の人間に向く人達のこと。

セクシャルマイノリティの種類10:バイロマンティック

性的指向は向かないが、恋愛的指向が男性と女性の両性に向く人たちのこと。

セクシャルマイノリティの種類11:パンロマンティック

男性と女性はもちろんのこと、その二つの分類に適合しない人も含め、全ての人に対して恋愛的指向が向く人。

セクシャルマイノリティの種類12:パンセクシャル

男性と女性はもちろん、その二つの分類に適合しない人も含め、全ての人に対して性的指向が向く人のこと。

セクシャルマイノリティの種類13:ポリアモリー

同時に一人の相手だけでなく、複数の相手に対して愛を感じ、性的な関係を持てる性質を持った人たち。

セクシャルマイノリティの種類14:アセクシャル

他人に対して性的に惹かれることが少ない、他人との性的行為に関心や欲求が少ない、または全くない人のこと。

セクシャルマイノリティの種類15:アロマンティック

他人に対して恋愛感情を抱くことがない人たちのことで、性的には惹かれるが恋愛感情を持つことがない人も含む。

合わせて読みたい世界雑学記事

セクマイの意味とは?セクシャルマイノリティの種類も含めて詳しく解説のまとめ

セクマイ(セクシャルマイノリティ)について見てきました。

セクマイと言う言葉は、これからの社会で非常に重要になってくると思います。あらゆる人が活躍出来る社会を目指すためにも、この機会に理解を深めておきましょう。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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