ドイツにあるお城の名前と一覧を見ていきましょう。リヒテンシュタイン城からラインシュタイン城まで18のお城を紹介していきます。
近現代の歴史の中でヨーロッパの強国として君臨してきたドイツは、広い国土と豊かな歴史を持つ国。
また、今日になっても最先端の技術や社会制度を導入し、世界をリードしています。
一方でドイツには非常に多くのお城があり、世界でも有数のお城大国だったりするんです。
この記事では、そんなドイツが誇るお城を18箇所ピックアップして一覧にまとめ、それぞれについて名前と共に簡単な紹介をしていこうと思います。
- ドイツの城1:リヒテンシュタイン城
- ドイツの城2:ノイシュバンシュタイン城
- ドイツの城3:メスペルブルン城
- ドイツの城4:エルツ城
- ドイツの城5:ホーエンシュヴァンガウ城
- ドイツの城6:モイラント城
- ドイツの城7:アルテナ城
- ドイツの城8:ハイデルベルク城
- ドイツの城9:ジグマリンゲン城
- ドイツの城10:ブルクハウゼン城
- ドイツの城11:ドレスデン城
- ドイツの城12:マールブルグ城
- ドイツの城13:ライヒスブルク城(コッヘム城)
- ドイツの城14:ホーエンツォレルン城
- ドイツの城15:シュヴェリーン城
- ドイツの城16:ヴェルニゲローデ城
- ドイツの城17:ヴァルトブルク城
- ドイツの城18:ラインシュタイン城
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ドイツの城1:リヒテンシュタイン城
南ドイツのシュヴァーベンアルプにあるリヒテンシュタイン城は、シュヴァーベンジュラ山脈中に建つ私有のお城。
海抜893m、エヒャツ川の上約250mにそびえ立つ姿は圧巻で、現在のお城は19世紀にゴシック・リバイバル様式で建設されました。
私有であるものの今日では一般公開されており、その断崖絶壁にそびえ立つお城が誇る、外壁や中庭、砲塔などを見ることができます。
ドイツの城2:ノイシュバンシュタイン城
19世紀に建てられたロマネスク様式のノイシュバンシュタイン城は、ドイツで最も多くの観光客が訪れる城の一つ。
ドイツ南部のバイエルン州バイエルン・シュヴァーベン地方に位置しています。
この城を立てたバイエルン王ルートヴィッヒ2世は、当初からおとぎ話のような城を建てようと計画していたと言われ、実際に世界で最も「絵になる」建造物とされることが多く、実際に、ディズニーランドのシンデレラ城や、『眠れる森の美女』のお城のモチーフになったことでも有名です。
ちなみに、ドイツのお城は大まかに分けると以下の2つの種類があると言えます。
- 守備を目的に建てられた強力な要塞
- 美しさや外観を重視して作られた物
ノイシュバンシュタイン城は後者の代表的なお城です。
ドイツの城3:メスペルブルン城
他のお城と違って水の上に浮かべたような形で建築されたメスペルブルン城は水城の一つで、それによって独特な魅力を持っています。
初期ルネサンス期に、深い森の中心、人里離れた渓谷に建てられました。
一方で16世紀後半、それまで単に要塞にすぎなかったものを、豪華な宮殿にするために再建されたため、「メインの塔」だけがオリジナルの原型を保っています。
ドイツの城4:エルツ城
ドイツ西部のラインラント=プファルツ州にあるモーゼル川沿いアイフェル山地の上に位置するエルツ城は、その名前にあるエルツ家が代々所有してきたドイツのお城。
12世紀に建設されて以降から現在まで、ずっとエルツ家の私城となっています。
美しい建築と谷でありながら丘の上に位置するその独特な景観を一目見ようと、毎月何千人もの観光客がエルツ城を訪れます。
またその美しさから、ドイツにおいては3大美城の一角をなしています。
ドイツの城5:ホーエンシュヴァンガウ城
ドイツ南部のバイエルンに位置するホーエンシュヴァンガウ城は、19世紀に建てられたお城。
バイエルン王マクシミリアン2世が、1833年にこの城の建設を開始しました。
ただし、12世紀に建設されてその後廃墟になていたシュヴァンシュタイン城を改築したものとなっています。
ネオゴシック様式の特徴を持ち、城内にはシュヴァンガウの歴史や中世ドイツのロマンスを描いた壁画が90点以上残されています。
現在は一般公開されているため、この地を訪れた人にとっては現地を知るための観光地の一つとして人気です。
ドイツの城6:モイラント城
モイラント城はドイツ北西部、オランダとの国境に近いところに位置している堀に囲まれたネオゴシック様式の水城。
ノルトライン=ヴェストファーレン州の最も有名な観光地の一つです。
4つの尖塔に囲まれた要塞からなった主要部が特徴的で、また、一部には17世紀からのものがそのまま残っています。
今日では現代美術館として使われており、広大な中庭と合わせて訪れる人を楽しませています。
ドイツの城7:アルテナ城
ノルトラインヴェストファーレン州のアルテナの町にそびえ立つアルテナ城は、12世紀初頭に建築された中世のお城。
その後、幾度かの改築が行われて現在の形となり、アルテナの町のシンボルとして観光客を魅了しています。
また、アルテナ城は1912年に世界で初のユースホステルが開かれた場所としても知られ、このユースホステルは別館で現在でも運営を続けています。
ドイツの城8:ハイデルベルク城
ハイデルベルク市にあるハイデルベルク城は、中世に建てられたお城の城趾。
フランスのルイ14世の軍がこの地へ遠征してきた際に破壊され、その後に一部だけが修復されたものの、現在はお城の跡として残っています。
ヘイデルベルク市の旧市街を象徴付ける建築物で、現在は様々なイベントが開催されるなど、同地の観光名所として人気です。
ドイツの城9:ジグマリンゲン城
南ドイツのシュヴァーベン地方にあるジグマリンゲン城は、ドナウ川沿いに立つ、こじんまりとしながらも非常に美しいお城。
11世紀頃に建てられた要塞を基に12世紀頃に城が建設され、16世紀には現在の姿となりました。
その名前にある「ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン家」が所有している私城であるため、全てが公開されているわけではありませんが、ツアーによってその一部を見学することが出来ます。
ドイツの城10:ブルクハウゼン城
オーバーバイエルンにあるブルクハウゼン城は、世界最長の城として知られる建築物。
なんと1051mもの長さを誇り、ギネス世界記録の認定を受けています。
巨大なゴシック様式のブルクハウゼン城は、メインの城、中庭、そして5つの外庭の総称で、バイエルン公の力と富の象徴であり、軍事要塞であると同時に貴族の館でもありました。
このような理由から、かつては難攻不落と言われるほど鉄壁の守備を誇った城として歴史に名前を残しています。
ドイツの城11:ドレスデン城
ドレスデンのドレスデン城は、400年間もの間、現在のザクセン州にあったザクセン王国の居城として利用されてきたお城。
ドレスデンにおいては最も古い建築物の一つとされ、バロックやネオルネサンス様式など、様々な建築スタイルが混ざり合っているのが特徴です。
第二次世界大戦で激しい空爆を受け、ドレスデン城も被害を免れることはありませんでしたが、現在では修復され、巨大な博物館として使用されています。
なかでも「緑の丸天井」と呼ばれる宝飾館は、ヨーロッパ最大の宝物コレクションがあるユニークな歴史的博物館として有名です。
ドイツの城12:マールブルグ城
古都マールブルグに堂々と君臨するマールブルグ城は、軍事戦略的に非常に重要な場所に位置しており、中世時代に要塞として建設されてから数多くの変貌を遂げてきました。
礼拝堂と大ホールは、中央ヨーロッパの最も卓越したゴシック建築の一つなのに対して、城そのものはルネサンス様式、ゴシック様式、後期ゴシック様式を合わせ持っており、今日、マールブルグ城は文化史博物館として利用されています。
ドイツの城13:ライヒスブルク城(コッヘム城)
ライヒスブルク城(別名コッヘム城)はドイツ西部、ワイン生産で有名なラインラント=プファルツ州に位置し、美しいモーゼル川を見下ろすようにしてそびえ立っているお城。
当初は12世紀に建てられたお城があったもののの、17世紀にルイ14世の軍隊によって破壊されてしまった結果、19世紀にベルリン出身の裕福な商人ルイ・ラヴェネによって買い取られ再建されたため、現在の物は昔のお城の原型というわけではありません。
例えば、元々はロマネスク様式でしたが、現在のものは主にネオゴシック様式を採用し、そこにゴシック様式とロマネスク様式の建築が少し混ざっているという形になっています。
ちなみに、第二次世界大戦中はナチス政権主導の法学部が置かれたこともありました。
現在は、コッヘムの街の所有となり同地の観光名物となっています。
ドイツの城14:ホーエンツォレルン城
ドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州に位置するホーエンツォレルン城は、ドイツ帝国(ドイツ第二帝国)の皇帝家ホーエンツォレルン家の発祥の地に建つ城。
ただし、元祖となるお城は戦争で破壊されたため、現在のお城は3代目となり、その建築は1850年に始まりました。
ホーエンツォレルン城では、いくつかの異なる建築スタイルが同時に見られ、例えば、城の入り口である跳ね橋につながる「鷲の門」は、中世の軍事建築の好例であるのに対して、城の内部にはゴシック・リバイバル様式の建物が3つあります。
ドイツの城15:シュヴェリーン城
ドイツ北部の街シュヴェリーンに位置するシュヴェリーン城は、非常に豪華なお城。
シュヴェリーン市内にある湖に浮かぶ島に建てられた巨大な水城で、周りの風景と合わせるとそのままでテーマパークに出来るのではないかと思えるほどです。
10世紀にはすでにこの場所に砦があったという記録が残されていますが、今日残存する最古の部分は16世紀に遡り、残りは19世紀に再建されたものです。
その荘厳な特徴から、過去にはメクレンブルク大公と公爵の宮殿として用いられ、現在は州議会の議場として用いられています。
ドイツの城16:ヴェルニゲローデ城
ヴェルニゲローデ城はザクセン=アンハルト州のハルツ山地に位置しており、この地域で最も人気のある観光地。
他の多くの城と同じく、もともとは中世の砦があった場所で、一度はルネサンス期に要塞が再建されましたが、1618年から1648年に起こった三十年戦争によって再び破壊されてしまいました。
その後、バロック様式を用いて再建されたものが、現在のヴェルニゲローデ城です。
3つの庭園と公園が自慢で、また内部には50以上の部屋があり、希望すれば結婚式用にレンタルすることも可能とされています。
ドイツの城17:ヴァルトブルク城
ドイツ中央部のテューリンゲン州に位置するヴァルトブルク城は、11世紀後半に建設が始まりましたが、14世紀初頭には火事で大破。
その後に城の修復と再建が行われ、現在まで中世的な外観を残しています(※城の内装は19世紀のものとなっている)。
原型をそのまま留めている跳ね橋は、今日でも城の唯一の入り口となっており、また、中世の城に特徴的な建築構造物の一つとして歴史的な価値が認められています。
ちなみに、1999年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。
ドイツの城18:ラインシュタイン城
ラインラント=プファルツ州のライン川沿いにあるラインシュタイン城は、同地域に数ある観光地の中でも代表的なものの一つ。
ライン川を見下ろすようにして建っており、もともとは軍事的に重要な位置にある要塞として14世紀に建設され使われていました。
ただし、その後に破壊されて廃墟となった結果、19世紀にネオゴシック様式を用いて再建されたのが現在のラインシュタイン城です。
中世の城に典型的な跳ね橋と落とし格子を見ることができ、美しい城の中庭はこの地域で育てられているブドウの種類にちなんで「バーガンディーの庭」と呼ばれます。
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ドイツの城の名前と一覧|リヒテンシュタイン城からラインシュタイン城まで!のまとめ
リヒテンシュタイン城からラインシュタイン城まで、ドイツにある18のお城を紹介してきました。
ドイツに行く際には美しいお城を訪れることも忘れずに!