その独特なカニと兜をかぶったフナムシを足して二で割ったのような形から「カブトガニ」と呼ばれる節足動物は、日本の瀬戸内海や九州北部の沿岸部、特に干潟の泥の溜まった海底に生息する動物です。
現在は環境破壊が進み、その姿を自然界で見ることは難しくなってきていますが、一部は水族館などで飼育されているため、カブトガニを実際に見たことがある人も多いでしょう。
カブトガニの寿命を解説します。
カブトガニの寿命はどれくらい?
カブトガニの寿命 | 25前後 又は 20年〜40年 |
カブトガニの寿命についてはまだまとまった意見がなく、あくまでも推定の域になりますが、「およそ25年」という説と、「20年から40年」という説の二つが有力です。
そんなカブトガニは、比較的長い寿命の中において15歳前後で成体になると考えられています。
そして、この成体になる仮定で、カブトガニの幼生は十数回、具体的には18回(と推定される)の脱皮を経ていく(ほぼ毎年一回の脱皮を経験し、毎回1.3〜1.4倍大きくなっていく)ことで知られています。
ちなみに、カブトガニの卵は産卵されてから孵化するまで数ヶ月を要しますが、その間も卵の内側で幼生は脱皮を数回繰り返す特徴を有しており、この過程では卵も一緒に大きくなっていきます。
また、カブトガニは最初、全てメスに近い形をしていますが、15歳ぐらいからオスはメスと異なる特徴を示し始めます。
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