世界一大きな鳥・世界最大の鳥ランキングです。体重を基準にした場合に世界でもトップラクスのサイズを誇る16種類の鳥たちを見ていきましょう。
鳥と言えば大空を優雅に飛んでいる姿を思い浮かべるかと思います。
このような鳥たちは、体を空中へ浮かせるためにも構造上、見た目のサイズ感に対して体重が軽いことが多く、実際、ペットとして買われているインコやオウムなどを手に取ると、思った以上に軽いことが分かります。
一方で、世界には飛べない鳥も存在し、これらの鳥は飛べる鳥と比べて体重が重い傾向にあったりします。
この記事では、飛べる鳥と飛べない鳥両方を含め、現生する鳥類の中で最も大きな鳥となる16種類(体重を基準)をランキング形式で紹介していこうと思います。
- 世界一大きい鳥14位:ニシハイイロペリカン(最大15kg)
- 世界一大きい鳥14位:コンドル(最大15kg)
- 世界一大きい鳥13位:ナキハクチョウ(最大17.2kg)
- 世界一大きい鳥12位:オウサマペンギン(最大18kg)
- 世界一大きい鳥11位:ノガン(最大19kg)
- 世界一大きい鳥11位:アフリカノガン(最大19kg)
- 世界一大きい鳥10位:コヒクイドリ(最大26kg)
- 世界一大きい鳥9位:ダーウィンレア(最大28.6kg)
- 世界一大きい鳥8位:ドメスティックターキー(最大39kg)
- 世界一大きい鳥7位:レア(最大40kg)
- 世界一大きい鳥6位:コウテイペンギン(最大45.4kg)
- 世界一大きい鳥5位:エミュー(最大60kg)
- 世界一大きい鳥4位:パプアヒクイドリ(最大70kg)
- 世界一大きい鳥3位:ヒクイドリ(最大85kg)
- 世界一大きい鳥2位:ソマリアダチョウ(最大130kg)
- 世界一大きい鳥1位:ダチョウ(最大156.8kg)
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- 世界一大きい鳥・世界最大の鳥ランキング(※体重を基準)のまとめ
世界一大きい鳥14位:ニシハイイロペリカン(最大15kg)
ニシハイイロペリカンは、ユーラシア大陸からアフリカ大陸までの北部に生息するペリカンの一種。
ペリカン目ペリカン科に属するペリカンの仲間としては最大種で、体長は160〜183cm、翼を広げた場合の翼長は245〜351cm。
そして体重は7.25kgから最大で15kgにもなります。
数多くいる鳥類の中でも飛翔可能なものとしては世界で最も重い鳥の一種で、体重を基準にした場合の大きさでは、世界的にみても非常に大きな鳥です。
世界一大きい鳥14位:コンドル(最大15kg)
南アメリカ大陸のアンデス山脈に生息することから、アンデスコンドルという名前でも知られるコンドルは、体重で考えれば世界最大の猛禽類と言える鳥。
その重さは11kgから最大で15kgとなり、全長は110~130cm、翼長は270cm〜320cmにも及びます。
このように世界的にも最大級の大きさを誇るため、その存在感は絶大で、南アメリカに生まれた民間伝承や神話では重要な役割を果たしてきました。
また、アンデス山脈は南米大陸の西側を北から南へ縦へ伸びているため、そこに生きるコンドルはアンデス山脈が通る複数の国においてシンボルとされていたり、国鳥とされていたりします。
世界一大きい鳥13位:ナキハクチョウ(最大17.2kg)
ナキハクチョウは、カモ目カモ科ハクチョウ属に含まれる鳥、つまりハクチョウの仲間。
アメリカの北西部からカナダの西部にかけて生息し、ハクチョウの仲間としてだけでなく、カモ科に属する鳥としても最大の大きさを誇ります。
通常であれば、全長は138〜165cmで体重は7〜13.6kg程度ですが、過去には全長が180cm、体重が17.2kgに達したオスの個体が記録されており、これによって世界最大級の鳥のリスト入りを果たしました。
「ハクチョウ」であることから飛ぶことが出来、飛翔可能な鳥類としては最大級レベルの重さを誇り、北米原産の鳥としては最も体重が重いとされる鳥です。
ちなみに、人間による乱獲によって1970年には4000羽まで個体数が減ってしまいましたが、その後の保護活動によって現在は50,000羽近くまで回復してきています。
世界一大きい鳥12位:オウサマペンギン(最大18kg)
オウサマペンギン、またの名をキングペンギンは、南極地域のすぐ北にあたる亜南極地域周辺に生息しているペンギンの一種。
その体長は70〜100cmで、体重は9.3kgから最大で18kgにもなるため、鳥類としてはトップクラスに入る体重を誇り、ペンギンの仲間の中でもコウテイペンギンに次いで二番目に大きな種です。
ただし、飛べない鳥としては、オウサマペンギンよりも何倍も大きな鳥がいます。
例えばコウテイペンギンの大きな個体は、2倍以上の体重を誇ります。
世界一大きい鳥11位:ノガン(最大19kg)
山七面鳥とも呼ばれるノガンは、中央・南ヨーロッパからアジアの温暖な地域にまで分布している鳥で、現在はその過半数以上がポルトガルやスペインなどの南ヨーロッパへ集中しています。
その大きさはオスとメスによって倍近く異なることがありますが、オスであれば平均的な全長は115cm、そして平均的な体重は13.5kg。
しかし、大きな個体では18kgになり、また、過去にはスペインで行われた研究で、19kgの個体も確認されています。
ちなみに、19kgの体重で考えた場合、現在、地球上にいる飛べる鳥類としては世界一大きな鳥となります。
世界一大きい鳥11位:アフリカノガン(最大19kg)
上に名前を挙げたノガンと同じノガン科に属するアフリカオオノガンは、アフリカのサバンナに生息する鳥で、ノガンと同じように正式に確認された最大体重を基準とした場合は、現在の地球上で世界一重い飛翔性鳥類になります。
オスの個体は全長が120~150cmにもなり、通常の個体であれば体重は7〜18kg。
しかし、大きな個体では16〜19kgにもなるとされ、飛べる鳥としては世界最大級。
ちなみに、標本とされた個体の中には20kg近い個体や、23kg近い個体が存在するとされていますが、生きていないこともあり、十分な検証は行われていません。
世界一大きい鳥10位:コヒクイドリ(最大26kg)
ヒクイドリ目ヒクイドリ科に属するコヒクイドリは、ニューギニア島、ニューブリテン島、ヤーペン島において、標高3,300mよりも下の山林地帯に生息している飛べない鳥。
3種類いるヒクイドリの仲間としては最小の種類となりますが、全長は99cmから150cm、体重は17.6kgから最大で26kgにもなり、世界的にみても十分に大きな鳥です。
世界一大きい鳥9位:ダーウィンレア(最大28.6kg)
鳥綱レア目レア科レア属に属するダーウィンレアは、見た目的にはダチョウに似た飛べない鳥。
ペルー南部からアルゼンチンアブのパタゴニアにかけてのアンデス山脈高地に棲み、体長は100cm前後、体重は15kgから最大で28.6kgまでになります。
また、飛べない代わりにダチョウの様に速く走ることが出来、その速度は時速60kmにまで達します。
世界一大きい鳥8位:ドメスティックターキー(最大39kg)
ドメシティックターキーとは、家畜化されたシチメンチョウのこと。
チシメンチョウの家畜化は少なくとも2000年前に始まったと言われ、長い時間が経過した結果、野生の個体と家畜化された個体は同じ種になりますが、両者はちょっとした点で異なっています。
その一つが体の大きさで、体長は野生であっても家畜化された個体であっても100cmから125cmの間に収まりますが、両者の体重は大きく異なり、野生の個体は5kg〜11kgであるのに対して、家畜化された個体の平均は13.5kgで、過去には39kgにも及ぶ巨大な個体も誕生しました。
ちなみに、現在世界的に流通している家畜化されたシチメンチョウは、中央アメリカの先住民たちによって家畜化され、16世紀にヨーロッパに持ち込まれたシチメンチョウを起源に持ちます。
世界一大きい鳥7位:レア(最大40kg)
上で紹介したダーウィンレアと一緒に、鳥綱レア目レア科レア属を構成するレア(アメリカレア)もまた、世界で一番大きな鳥のリストに名前が挙がる鳥。
アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、パラグアイ、およびウルグアイの固有種で、通常は体長が127cm〜140cmで体重は20kg〜27kgの範囲に収まりますが、大きなオスの個体であれば体長が150cm、体重は最大で40kgにもなると言います。
また、このような大きな個体の場合、体高は180cmを超えてくるため、人間の平均的な背丈はゆうに超え、見た目的にも迫力が出てきます。
もちろん、ダーウィンレアと同じように、最大で時速60km近いスピードで走ることが可能です。
世界一大きい鳥6位:コウテイペンギン(最大45.4kg)
南極周辺に生息するコウテイペンギンは、その名前に相応しくペンギンの仲間としては世界最大の種。
体長でも体重でも最も大きなペンギンです。
また、鳥類全体としても体重を基にした大きさではトップ10に入ります。
全長は110cm〜130cmで、体重は22.7〜45.4kg。
二番目に大きなオウサマペンギンが「王」だとしたら、「皇帝」の名前を冠したコウテイペンギンはさすがに別格です。
世界一大きい鳥5位:エミュー(最大60kg)
ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属に分類されるエミューは、オーストラリア大陸全域に生息する飛べない鳥で、同国においては国章にも描かれているなど、非公式な国鳥としても有名。
その大きさは世界トップクラスで、体長は139cm〜164cm、体重は18kg〜60kgにも達します。
また、体高は大きな個体で190cmにも達するとされ、これはダチョウの仲間に次ぐと言われます。
さらに、これだけ大きな個体でありながらも、最大時速50km近くで走ることが可能です。
世界一大きい鳥4位:パプアヒクイドリ(最大70kg)
ヒクイドリの仲間でもインドネシアやパプアニューギニアに分布するパプアヒクイドリは、大型でずんぐりしたニューギニア島北部原産の鳥。
オスよりもメスの方が平均的にサイズが大きくなる鳥で、メスの平均的な体長は150cm弱、体高は150〜180cm、そして体重は58kgです。
また、大きなメスは最大で70kgにも達することがあるとされ、これを考慮すると世界でも5本の指に入る最大級の鳥に含むことが出来ます。
また、他の「飛べないけど速く走れる鳥」と同じように、最大時速50km近くで疾走することが可能です。
世界一大きい鳥3位:ヒクイドリ(最大85kg)
ヒクイドリの仲間としては最大で、別名オオヒクイドリやオーストラリアヒクイドリと呼ばれるヒクイドリは、インドネシアやオーストラリアの北東部に生息する世界最大級の鳥。
オーストラリアでは標高1,100mより下、ニューギニア島では標高500mより下の地域を好みます。
アジアに現存する鳥としては最大の鳥とされ、その全長は一般的に127〜179cm、体重はオスで30kg前後、メスでは平均58kgになります。
このようにメスの方がオスよりも大きく、大きなメスの個体だと最大で85kgにも及ぶとされ、現状、世界で2番目に大きいとされるソマリアダチョウがダチョウの亜種に分類されていた時には、体重を基準にした場合に世界で2番目に大きな鳥として知られていました。
世界一大きい鳥2位:ソマリアダチョウ(最大130kg)
現在の地球上に生きる鳥類としては、体重を基準にした場合に世界で2番目に大きい鳥となるのが、ソマリアダチョウと呼ばれる鳥。
アフリカの角と呼ばれるアフリカ大陸東端の中でも、特にエチオピアの東北部およびソマリア全域を原産とする飛べない巨大な鳥で、オスの体高は210〜275cm、メスの体高は175〜190cmにも及び、大きな個体の体重は130kgになると言われます。
ちなみに、ヒクイドリの部分でも挙げましたが、ソマリアダチョウ(学名:Struthio molybdophanes)はかつて、ダチョウ(Struthio camelus)の亜種と考えられていましたが、2014年に別の種であると特定された結果、世界2位の大きさを誇る鳥に数えられるようになりました。
世界一大きい鳥1位:ダチョウ(最大156.8kg)
現在の地球上に存在する鳥類としては真の「世界一大きな鳥」または「世界最大の鳥」となるのが、飛べない鳥の代表格であるダチョウ。
その大きさはオスであれば体高が210cm〜280cm、メスであっても170〜200cm、また体重は通常でも63k〜145kgの間で、巨大なオスの個体であれば156.8kgに達するとされます。
さらに、そこまでの巨体でありながらも非常に強力な脚で体を支え、最大時速70kmで走行することが可能。
世界一大きい鳥という称号だけでなく、世界一走るのが速い鳥でもあるのです。
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世界一大きい鳥・世界最大の鳥ランキング(※体重を基準)のまとめ
体重を基準にした場合の世界一大きな鳥ランキングを紹介してきました。
ちなみに、基準を変えた場合、他の鳥が世界最大の鳥ランキングに入ってくることがあります。
例えば、翼長の長さで世界一を決める場合は、最大で363cmの記録を持つワタリアホウドリが世界No.1に輝きます。
さらに、体重を基準にした史上最大の鳥は、体重が平均で450kg前後、最大で730kgにも達したと言われるエピオルニスで、身長を基準にすると360cmを誇ったジャイアントモアの名前が挙がります。
しかも、エピオルニスやジャイアントモアが絶滅したのは比較的最近(数百年前)で、一部の人間と遭遇していました。