変な鳥・珍しい鳥|世界の変わった鳥達を13種集めてみた

変な鳥または珍しい鳥達を紹介していきます。変な外見を持ったものから驚きの生態を持つものまで、ユニークな鳥達13種を確認していきましょう。

空を見上げると、自由に飛び回る鳥達の姿を目にすることがあります。

世界にはおよそ9000種の鳥が存在すると言われ、空を自由に飛び回る鳥から、飛翔能力を捨てて陸上だけで暮らす鳥がいるなど、その生態は様々です。

一方で、中には非常にユニークな外見を持った鳥や、想像とは異なる生態を持つものまで「変な鳥」と言える鳥達も存在します。

この記事では、そういった珍しい変な鳥達の中から13種をピックアップして紹介していこうと思います。

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世界の変な鳥・珍しい鳥1:ツメバケイ

ツメバケイ、別名ホーアチンと呼ばれるこの鳥は、南アメリカ大陸の北部から中部にかけて生息する鳥。

その外見は非常にユニークで、黒が基調となる長めの尾羽に加えて、黒と茶色に分かれた大きな翼、さらには後頭部に力強く立つ細長い冠羽があり、むき出しの青色の顔面の皮膚と、赤っぽい目によって強烈な印象を残します。

主に熱帯雨林の川岸の樹上で生活をし、全長はおよそ60cm。

一応飛ぶことはできますが長距離や高所の飛翔は出来ず、代わりに翼を広げてバランスを取りながら木の枝を掴んで移動するという生態も持ちます。

世界の変な鳥・珍しい鳥2:アフリカハゲコウ

コウノトリ科に属するアフリカハゲコウは、かわいそうなことに変な鳥として知られるだけでなく、「世界で最も醜い鳥」とも言われることがある鳥。

むき出しのピンクの頭と首、喉元から垂れ下がる長く膨張可能なのど袋、大きなV字形のくちばし、巨大な暗い色の身体は、「吸血鬼のような外見」と表現されるほど。

主にサハラ砂漠以南のアフリカ全域に生息し、特に乾燥地域で見つけることが出来ます。

また、ハゲタカと同様に主食は腐肉で、時にハゲタカから腐肉を盗み、ハト、ペリカン、ひよこ、ハトなどの他の鳥も食します。

体長は130cm程度まで成長し、体重は時に9kg近くなる大きな鳥で、世界最大の翼幅を持つ鳥の1種であり、翼の先端から先端までは最長3.7mに達することがあります。

世界の変な鳥・珍しい鳥3:ハシビロコウ

主に南スーダンからザンビアで発見された、「先史時代の鳥」や「恐竜の様な鳥」として知られるのがハシビロコウという大型の鳥。

その巨大なくちばしが奇妙な外見を作り上げており、迫力満点な変な鳥です。

巨大なくちばしの長さは最大で24cmほどにもなり、エッジが鋭くて灰色な模様があるのが特徴。

この大きなくちばしによって、生息地である淡水の沼でハイギョやナマズなどの大きな魚を採り、夜にはヘビや両生類、トカゲ、ネズミを狩ることもあります。

獲物を長い間待って突然姿を現し、巨大なくちばしを使って獲物を捕らえるのです。

また、平均的な体長は150cmほどで体重は4〜8kg。

巣を作る間は、くちばしで音を立て互いにコミュニケーションを図ります。

そんなハシビロコウはラテン語で「クジラ頭の王様」という意味で、「くちばしの広いコウノトリ」とも呼ばれたりします。

一方で、ハシビロコウは絶滅危惧種の一種でもあり、世界に8000羽程度しか残っていません。

世界の変な鳥・珍しい鳥4:フサホロホロチョウ

フサホロホロチョウは、青とグレーを基調とした突飛な色合いの体と、真っ赤な血で染まったような色の目、そして一部がむき出しになった頭部を持つ、変な外見の鳥。

アフリカ大陸のエチオピアやケニア、そして乾燥地帯である砂漠に生息する固有種で、また、空を飛ぶことが出来るものの、陸上においても素早く走ることが出来る能力を有します。

体長はおよそ70cm前後で、植物の種、小さな昆虫や爬虫類、他にも木の実などを食べながら暮らしています。

世界の変な鳥・珍しい鳥5:アメリカグンカンドリ

アメリカグンカンドリは、主にアメリカのフロリダおよびカリフォルニア沿岸に生息している鳥で、繁殖期にオスだけに見られる鮮やかな赤い喉袋が「変な鳥」を印象付けています。

この赤い喉袋は深い黒色の身体に良く映え、風船のように膨らむのです。

ちなみに、メスの身体も黒色ですが胸部は白色です。

全長はおよそ100cm前後になり、翼を広げた場合の大きさはおよそ230cm前後。体重は1.3kg前後の大きさの鳥です。

ほぼ飛翔して過ごし、主食となる小魚を始め、他の海鳥の卵などを捕って生活します。

世界の変な鳥・珍しい鳥6:アンデスイワドリ

大きな円盤状の冠羽によって、オスは非常に特徴的な外見をしていることで知られる変な鳥が、アンデスイワドリと呼ばれる、主にペルー、コロンビア、エクアドル、ボリビアのアンデス山脈に生息している鳥。

頭部・頸部・胸部に明るいオレンジ色の羽を持ち、また、灰色や黒色の翼との対比によって、遠目からでも非常に目立つ姿になっています。

一方で、メスの外観はオスと異なり冠羽は小さく、上半身は茶色がかったオレンジ色です。

成長しても体長32cm、体重230gにしかならない小型の鳥で、主食は果物、木の実、昆虫。

巣の形状は凹型のカップ型であり、唾液、泥、野菜の老廃物を使用して作られます。

また、アンデスイワドリはペルーの国鳥だったりもします。

世界の変な鳥・珍しい鳥7:セイロンガマグチヨタカ

セイロンガマグチヨタカは、英語で「frogmouth(カエルの口)」と呼ばれるなど、大きく開かれる口が特徴的な変な鳥。

さらに、広い頭、かぎ状のくちばしも独特で、前方を見た際、その外見的な特徴によって広い視野を有していると考えられています。

また、大声で笑い歌うことでお互いにコミュニケーションを図ることも、変な鳥としての側面を強調しています。

そんなセイロンガマグチヨタカ、主にインド南西部とスリランカに生息。

体長は最大で23cm程度まで大きくなります。

さらに、羽の色はオスとメスで異なり、メスは赤褐色で、オスは灰色がかっています。

そして飛翔力はとても弱く、夜は昆虫を狩り、昼は木の枝で休息します。

世界の変な鳥・珍しい鳥8:ナガエカサドリ

「まるでリーゼント!」と叫びたくなるような、特徴的な冠羽によって出来た奇妙な頭部の形に加えて、胸の部分に大きなネクタイのような肉垂れを持つこの変な鳥は、ナガエカサドリと呼ばれる南米のコロンビアやエクアドルの湿った森に生息している鳥。

リーゼントのような冠羽はくちばしにまで届くほど大きくなることもあれば、胸の肉垂れは最大35 cmにもなり、膨らませることが出来ると同時に求愛行動時に使用されます(※メスの肉垂れと冠羽は、オスと比べるととても短い)

また、主食は木の実で、他にも昆虫や小さなトカゲなどを食べます。

世界の変な鳥・珍しい鳥9:フキナガシフウチョウ

フキナガシフウチョウは、オスの後頭部に「吹き流し」と表現される2本の長く発達した羽を見つけることが出来る変な鳥。

その頭部の吹き流しは最大50cmにもなり、さらに上下させることが出来、風にたなびく姿は本物かと疑ってしまうほどです。

実際、過去にこの変な鳥の標本がヨーロッパに最初に持ち込まれた時は、吹き流しは人工的に付けられた偽物ではないかと疑われたこともありました。

ちなみに、フキナガシフウチョウはニューギニア島の固有種で、海抜1300〜2850mの山林に暮らし、オスは他のオスと競争するため大声で歌うことで知られます。

世界の変な鳥・珍しい鳥10:カタカケフウチョウ

Rare Footage of New Bird of Paradise Species Shows Odd Courtship Dance | Nat Geo Wild

ニューギニアの森林に生息する固有種であり、明るい装飾的な羽で有名なカタカケフウチョウは、オスが持つ明るい青色の冠羽、胸部は青緑色、漆黒な背部といった美しい外見がユニークなだけでなく、このオスが行う求愛ダンスによって「変な鳥」の代表格に躍り出る鳥。

赤褐色で地味なメスを惹きつけるため、漆黒の羽と緑青色の胸部を上向けにそして対称的に広げて、非常に面白い求愛ダンスを披露するのです。

そんなカタカケフウチョウの体長は最大で26cm、体重は60〜100gの小型の鳥で、海抜1600〜2300mのニューギニアの傾斜した山の尾根に好んで生息しています。

世界の変な鳥・珍しい鳥11:オジロオナガフウチョウ

オジロオナガフウチョウは、パプアニューギニアの高地に固有の中型の鳥で、オスだけに見られる長い尾が特徴的。

それによって変な鳥として名前が挙がります。

身体の大きさと比較した尾の長さは、世界の他のどの鳥よりも長いとされ、その胴体部分と尾羽の比率はおよそ1:3。

胴体部分が32cm程度なのに対して、尾羽の長さは100cm近くにもなり、この長い尾で雌を惹きつけるのです。

また、この長い尾羽は「リボン」のようであることから、英語名では「Ribbon-tailed astrapia」となります。

一方で、長い尾羽を持たない雌はほぼ胴体部分だけの大きさになるため、尾を含めた長さでも35cm程度です。

世界の変な鳥・珍しい鳥12:カリフォルニアコンドル

北アメリカ大陸で最も大きい鳥の一つとして知られるカリフォルニアコンドルは、変な外見を持つことで知られる鳥。

茶色がかった赤目、羽毛のない頭、乳白色のくちばし、首を囲む襟巻上の黒い羽を持った外観は、奇妙そのものです。

さらに、羽毛のない首と頭はまた、さまざまな感情の起伏に反応して紅潮する点も、この鳥を興味深くしています。

北アメリカの他の鳥よりも翼幅が大きく、その長さはおよそ3m。

体量は10〜14kgで最長寿命は60年と比較的長寿であることでも知られ、最大で数千メートルもの上空を長時間飛び続けることが可能。

高い崖や大木に巣を作ります。

また、主食は腐敗した動物の肉であり、食物を探して1日で100km以上飛ぶこともあります。

一方で、絶滅の危機に瀕しており、現在確認されている個体数は、野生と飼育されているものも合わせて400羽前後と今後が危ぶまれています。

世界の変な鳥・珍しい鳥13:フクロウオウム

ニュージーランド固有の夜行性のオウムとして知られるフクロウオウムは、見た目的には決して変ではなりません。

では、なぜこの鳥が変な鳥と言われるかというと、他のオウムと違ってオウムであるのにも関わらず世界で唯一飛べない上に、体重が4kg程度にもなる重い鳥だから。

進化の過程で長い間、敵となる陸生の哺乳類が全くいなかったことから、飛ぶ必要がなくなって現在のような生態になったと考えられています。

一方で、ニュージーランドにイタチなどの捕食者が侵入してきたこと、さらに環境破壊などによって個体数が減ってしまっており、現在は絶滅危惧種となってしまっています。

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変な鳥・珍しい鳥|世界の変わった鳥達を13種集めてみたのまとめ

珍しい変な鳥たちを紹介してきました。

他にも世界には面白い鳥達がたくさんいるので、気になったらさらに調べてみましょう。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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