レオナルド・ダ・ヴィンチは、世界で最も有名な絵画の一つ「モナ・リザ」を描いたことで知られる、人類史上稀に見る天才的な美術家として知られます。
そして、「最後の晩餐」と呼ばれるミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂に描かれた絵画もまた、このルネッサンス期に生まれたイタリアの天才の代表作の一つとして有名です。
最後の晩餐の大きさ(サイズ)を解説します。
最後の晩餐の大きさ(サイズ)
正しい最後の晩餐のサイズは約460cm×約880cm
最後の晩餐の大きさ(サイズ)は、
- 縦の長さ
- 約4.6m(460cm / 181インチ)
- 横の長さ
- 約8.8m(880cm / 346インチ)
です。
また以上のことから、最後の晩餐の面積は40万4800㎠(40.48㎡)となります。
420cm×910cmという最後の晩餐のサイズは間違い
世界では一般的に4.6m×8.8mという数値が挙げられているのに対し、日本国内ではなぜか最後の晩餐の大きさについて、420cm×910cm(4.2m×9.1m)というサイズが挙げられていますが、これは間違いです。
この間違いについては、最後の晩餐の画像の縦と横の長さの比を基にすれば簡単に確かめられます。
まず、正確な大きさである4.6m×8.8mと、間違った大きさである4.2m×9.1mの縦横のそれぞれの比率を求めてみましょう。
- 4.6m×8.8mの縦横比
- → 52.27 : 100
- 4.2m×9.1mの縦横比
- → 46.15 : 100
このように、正しい最後の晩餐の大きさの割合は縦の長さの割合が横の長さの半分より少し上回っているのに対して、間違った最後の晩餐の大きさでは縦の長さの割合が横の長さの半分を下回っているのが分かります。
それでは以下で、最後の晩餐の画像の縦横比を確認していきましょう。
また念の為、修復前のオリジナル画像と修復後の画像の両方の縦横比を出していきます。尚、画像はwikipediaに掲載されているものを利用します。
修復前の最後の晩餐の画像
修復前の最後の晩餐の縦横のピクセルは「1039×1920」でした。
そして、この場合の縦横比は、
- 1039 : 1920 = 54 : 100
となっています。
修復後の最後の晩餐の画像
そして修復後の最後の晩餐のピクセルは「1000 × 1920」です。
よって、この場合の縦横比は、
- 1000 : 1920 = 52 : 100
となっています。
4.6m x 8.8mの縦横比の方が正しい
見てきたように、修復前の画像であっても修復後の画像であっても、どちらの縦横比も縦の長さは横の長さの半分よりも多少長くなっており、また、4.6m×8.8mの縦横比である「52.27 : 100」にそれぞれ近くなっています。
このことから、最後の晩餐の大きさ(サイズ)は4.2m×9.1mではなくて、約4.6×約8.8mというものが正しい数値であることが分かります。
最後の晩餐の大きさを他のものと比較すると?
最後の晩餐の大きさ(サイズ)をさらにイメージしやすくするために、ここでは縦横の長さを異なるものと簡単に比較してみます。
縦の長さは日本の一般的なタクシーに少し及ばないくらい
まずは最後の晩餐の縦の長さについて考えてみましょう。
最後の晩餐の縦の長さは4.6mとなりますが、これは、日本国内を走る一般的なタクシーの全長(横の長さ)にほんの少し及ばないぐらいだと言えます。
というのも、日本国内を走る多くのタクシーの横の長さは約4.8mだからです。
イメージ的には以下の写真のような感じでしょうか。
横の長さは「マンション3階分」に近い
また、最後の晩餐の大きさの中でも横の長さをイメージしたければ、日本にあるマンションの3階分の高さを思い浮かべてみましょう。
日本のマンションの多くは通常、一階分の高さが約3mになっているため、8.8mに達する最後の晩餐の横の長さはマンション3階分の高さに近しいと言えるからです。
こんな感じ?↓