ブラジル文化と習慣|生活や食文化・カーニバルや宗教など16のこと

ブラジルの文化と習慣に関する16のことを紹介していきます。生活や食文化、そしてカーニバルや宗教について見ていきましょう。

南アメリカ大陸最大の国ブラジルは、異なる民族や文化背景を持った人たちが多くいる人種のるつぼ。

もともとこの地に住んでいた先住民、植民地時代に入植してきたポルトガル人、奴隷として連れてこられたアフリカ人、そして19世紀以降に増えた日本人も含めた他の地域からの移民など、とにかく異なる民族と多文化が入り混じった国です。

そのため、他の国と比べても独特な文化や習慣が数多く発展しており、ブラジルを興味深く、また魅力的にしています。

この記事では、そんなブラジルの文化や習慣の中でも、食文化や有名なカーニバルなど、ブラジルを象徴する16のことを紹介していこうと思います。

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ブラジルの文化や習慣1:ブラジル風ポルトガル語!

かつてポルトガルの植民地であったブラジルの公用語は、もちろんポルトガル語。

しかし、ポルトガルで喋られているポルトガル語に比べると、ブラジルのポルトガル語は想像以上に南アメリカ先住民のインディオや、アフリカからの移民達の言葉に影響されているのが分かります。

実際、ポルトガルのポルトガル語と区別するために、「ブラジル・ポルトガル語」と言われるぐらいです。

ちなみに、アマゾンが広がるブラジルには180以上の先住民族の言語が存在しており、その多くはブラジルの僻地で話されています。

ブラジルの文化や習慣2:キリスト教国!

ブラジルの文化の中でもその宗教面を見ていくと、ブラジル人の大多数はキリスト教徒であることが分かります。

国勢調査によると、その割合は2010年の時点で90%弱(88.77%)

宗派ごとに見ていくと、

  • カトリック
    • 64.63%
  • プロテスタント
    • 22.16%
  • それ以外のキリスト教
    • 8.04%

といった内訳になっており、日本からブラジルへ移り住んだ移民の子孫たちも半分以上は、仏教や神道ではなくカトリック教徒だと言われるほど。

そんなブラジルは、アメリカに次いで世界で2番目に多くのキリスト教人口(約1億9000万)を抱えるキリスト教大国で、ブラジルの人達は一般的に敬虔なキリスト教だったりします。

一方で、キリスト教以外の約10%のうち8%は無宗教で、残りはイスラム教や土着のアニミズム、そして、スピリチュアルな信仰を信じているとされています。

ブラジルの文化や習慣3:カーニバル!

音楽とダンスは、ブラジルにおいてとても重要な文化。多くのブラジルは、自分達の音楽やダンスの伝統に強い誇りを感じていると言えます。

そんなブラジルを象徴する音楽とダンスの伝統的なイベント言えば、なんと言っても「カーニバル」でしょう。

毎年、四旬節(しじゅんせつ:カトリック教会において、復活祭の46日前の水曜日から復活祭の前日までの期間)の始まりを祝うカーニバルは、4日間に渡って行われるブラジルの文化遺産と言っても良いイベントで、現実世界から離れて楽しむには最適。

カーニバルの参加者は皆、派手なコスチュームを着て踊り歩きます。

細かい慣習は地域によって異なりますが、ブラジルの大きな町では至るところで、サンバや色とりどりのパレードが繰り広げられるカーニバルは、民族背景や文化背景が違う人々を結びつけ、まさにブラジル文化の縮図と言えるんです!

ブラジルの文化や習慣4:サンバ!

カーニバルがブラジルを代表するイベントであることからも分かる通り、ダンスやパフォーマンスアートはブラジル人にとって非常に重要なわけですが、そんなブラジル人が習慣的に踊るものと言えばサンバ

Brazilian Samba Dancing Performance in San Diego

ブラジル人の多くは、小さい頃から足や腰の動きを基本としたサンバを踊ってきているため、このダンスをほとんど即興で踊ることが出来るっていうのが、ブラジル人をブラジル人たらしめる特徴。

重要な行事の際には、かなりの確率でサンバが踊られます。

ブラジルの文化や習慣5:肉体美を重視したような服装!

ブラジルでにおいて「美」はとても大切。

しかし、その美の感性というのは、ヨーロッパのようにお洒落に着こなして表現する「美」というよりは、「肉体美」を重視していた美っていうのが特徴。

服を選ぶ時には自らの体を美しく見せるようなファッションにする傾向があり、そもそもブラジルで売られている服装も、着る人の体のラインを強調するような物が多くあります。

そもそもブラジルにはたくさんのビーチがそこら中にあり、一日中水着姿でいるなんてことも普通なブラジル人は、服を何枚も重ねて着飾るといったようなことはあまりなく、また、肌を見せることを遠慮しない傾向にあります。

さらに、服装だけでなく、そもそもの肉体を美しくするためのフィットネスに励む人の割合が多く、ビーチへ行くと、男性であればバッキバキの肉体を持ち、女性であれば健康的でセクシーな肉体を持つ人たちを多く見かけるはずです!

ブラジルの文化や習慣6:サッカーでしょ!

ブラジルはサッカーを愛する国であることは世界的にも非常に有名。

サッカーはブラジルにおいて一番ポピュラーなスポーツで、「ブラジル文化」の中で非常に大きな位置を占めているといっても過言ではなく、ある意味ブラジル人のアイデンティティに繋がっているという言い方さえ出来るかもしれません。

ブラジル国内においてサッカーは、至る所でプレーされていて、ブラジル代表チームと他の国の代表チームが対戦する時は多くのブラジル人が観戦することになり、ブラジル人にとっては特別なイベントと化します。

ブラジルの文化や習慣8:独特な食文化がブラジル!

ブラジルの人々はブラジル料理をこよなく愛し、食べ物は彼らの日常生活において非常に重要。

この国は多くの民族が入り混じる多民族・多文化国家であるため、世界各国の料理を見つけられ、さらに、各国の食べ物や先住民の食べ物が混ざり合ったブラジル独特の料理は、ブラジルの食文化を非常に独特なものにしていると言えます。

(フェジョアーダ)

非常に多種多様な料理を見つけることが出来るなかで、ブラジルへ行く機会があるなら試してみたいのが、ブラジルの国民食と言って良い「フェジョアーダ」。

黒いフェイジョンという豆と豚の脂身、他にも豚や牛の干し肉とソーセージ、豚の耳や足、鼻などを、ニンニクと岩塩で味付けしてじっくり煮込んだ料理です。

ブラジルの文化や習慣8:チラデンテスの日!

チラデンテスの日はブラジルで重要な祝日で、この国の独立運動初期の戦いを象徴するもの。

ブラジル独立の父と呼ばれる「チラデンテス」が1972年に処刑された日に当たり、毎年4月21日は、ポルトガルからの完全独立を目指して戦ったチラデンテスの功績に対して敬意を表するために休日とされているんです。

チラデンテス個人ではブラジルを完全に独立されることは出来ませんでしたが、彼の運動が大きなうねりとなって、その後、ブラジルが完全独立を果たせたことは言うまでもなく、チラデンテスはブラジルの英雄として語り継がれることとなりました。

ちなみに、ブラジルがプルトガルから完全に独立した9月7日も、ブラジル国内では盛大に祝われる祝日です。

ブラジルの文化や習慣9:ブラジルの名物「6月」

ブラジルの文化面で、6月は非常にアクティブな月。

というのも、この期間には非常に多くのお祭りが開催され、クリスマスやカーニバルに次いでブラジルの人々がうきうきし始める季節だから。

この月に開催される行事の多くは、カトリック教会に関連したもので、家族みんなが集まって祝ったり、通りでお祝い事が開催されるなど、あちこちで催しが行われます。

もちろん観光客でも参加可能なイベントがほとんどですよ!

ブラジルの文化や習慣10:楽観的な人が多い!

他の国の人々とブラジル人の違いを挙げるとすれば、その一つは紛れもなくブラジル人の「楽観主義」と言えるかも。

なぜなのかは分かりませんが、その暖かい天候にビーチ、そして美しくて生命溢れる大自然が多いためか、多くのブラジル人は非常に楽観的。

ブラジルには、「明日は今日よりもいい日」だと信じて毎日を楽しんでいる人が多くいるのか、少しぐらい問題が起こっても、くよくよしないで楽しんで生活してそうな人が多いんです。

ちなみに、そんなブラジル人のグループに会うことになったら、自分も明るく積極的に自己紹介していくことはお忘れなく

一人一人に自己紹介をして会話をすること(出来れば握手も)は、ブラジルにおける文化や習慣の基本の一つだと言ってよいでしょう。

ブラジルの文化や習慣11:ボディータッチが多め!

ブラジル人は日頃の生活の中で、習慣的にボディータッチをすることが多い人々。

ボディータッチをすることで感情を表すため、体に触ったり近づいたりするなんてことは日常茶飯事で、お互いに抱き合ったり、頬にキスして挨拶しているなんてのは、至る所で見かけるでしょう。

ボディータッチの文化がない日本人は最初、戸惑うかもしれませんが、そのうち慣れてくるはずです。

ブラジルの文化や習慣12:ザ・ブラジル流コミュニケーション

ブラジル人はお互いとてもストレートに物を言い、他国の文化ではタブーとされるような話題についても普通に話すのが特徴。

また、非常にオープンでフレンドリー、そしてカジュアルな雰囲気で、冗談を混ぜながら楽しそうに会話を進めるのがブラジル流コミュニケーション。

もちろん、いくらフレンドリーでカジュアルだと言っても、初対面の人に対する礼節をわきまえているのでその点も安心です。

ちなみに、ブラジル人どうしの会話では、相手が話をしていても普通に割り込んだりすることが良くあります。

基本的に、誰かが話している時に割り込んだとしても、必ずしも失礼にはならないのがブラジルです!

ブラジルの文化や習慣13:アイコンタクトは忘れずに

コミュニケーションに関連したこととして挙げておきたいブラジルの習慣が、会話中のアイコンタクト。

ブラジルでは誰かと話している時、アイコンタクトを取り続けることが大切で、それが礼儀だとされています。

一般的な日本人同士の会話のように、アイコンタクトを取らないでいると、ブラジル人には、何か隠し事をしていたり、嘘をついているといったように映ってしまうこともあるので注意しましょう。

会話中はきちんと目を合わせておくように。

ブラジルの文化や習慣14:家族が超大切!

ブラジルの人はとにかく家族が大好き!

家族中心主義と言ってもいいぐらいで、都心部以外に住んでいる人たちの多くは、他の親戚の近くに住んでいることが良くあります(都心部に住んでいる人の中でもそういった傾向はある)

こういった環境に住んでいる場合、通常は最低でも週に一度は、親戚一同を合わせた大家族で集まって食事をしたり、楽しんだりするんです。

ちなみに、この家族中心主義的なブラジル文化または習慣は、ビジネス面にも現れていると言え、例えばブラジルにある中小企業の多くは家族経営です。

とにかくブラジルの文化では家族は非常に大切で、家族の単位も親戚一同集めた大家族である場合がほとんどです!

ブラジルの文化や習慣15:じっちゃんとばっちゃんが周りにいる

夫が働けばなんとか生活が成り立つ日本(最近はそんなこともなくなってきたが)と違って、ブラジルでは両親が毎日働いて生活をやりくりするのが普通。

このような状況に加えて、家族とのつながりが強いブラジルでは、両親の代わりに祖父母が子供達の面倒を見るパターンが良くあります。

おじいちゃんとおばあちゃんが子供達の世話、子供たちの安全の確保などを担当し、子供たちと大半の時間を過ごすんです。

こういった状況も、ブラジルにおける家族の単位が大きい理由の一つなのかもしれません。

ブラジルの文化や習慣16:招待には贈り物が基本!

ブラジル人に家へ招かれたり、ちょっとした集まりにお呼ばれされた時には、なんでも良いのでささやかな贈り物を持参するのが、ブラジルにおける習慣。

ワインを持って行ったり、シンプルな花束を贈るのでもOK。

多くの時間やお金を費やす必要はありませんが、招待されたことに対する感謝や敬意を表すために、ちょっとした贈り物を持っていきましょう。

ただし、ブラジル人の友人に贈り物を選ぶ時は、「黒」と「紫」のものは避けるのが無難。

この二つの色は豪華で上品であったりもしますが、喪に服する時の色なので、カジュアルなプレゼントとしては相応しくないかもしれません。

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ブラジル文化と習慣|生活や食文化・カーニバルや宗教など16のことのまとめ

南米最大の国ブラジルの文化や習慣の中で、知っておくと良さそうな16のことを紹介してきました。

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世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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