南アジアの小国で、北を中国、南をインドに挟まれる内陸国のネパールは、ヒマラヤ山脈が通る山岳国家として知られ、世界トップレベルに標高または高度が高い国です。
ネパールの標高(海抜)について解説します。
ネパールの標高(海抜)はどのぐらい?
最高所 | 8,848m |
最低所 | 70m |
平均標高 | 3,265m |
ネパールの標高または海抜は、最も高い地点となる最高所で8,848m、逆に最も低い地点となる最低所で70m、そして平均的には3,265mとなります。
最高所はネパールと中国の国境上にある世界最高峰のエベレスト山の頂上で、最低所とされる場所は、ネパール東部(東南部)の端にあるジャパ群のケチャナ・カラン(Kechana Kalan, 地元の人にはケチャン・カワル”Kechan Kawal”と呼ばれる)に位置しています。
ネパールの標高(海抜)を他の場所と比較すると?
ネパールの標高(海抜)を数値だけで示してもイマイチ分かりにくいと思うので、他のものと比較していきましょう。
ネパールの平均標高は日本の平均標高の約7.5倍
ネパールは数ある国家の中でも、世界で最も標高が高い国の1つとして知られ、上に示した通り平均的な標高でさえ3,265mもあります。
これは、日本の平均標高である438mに対して約7.5倍になり、日本の最高所となる富士山の頂上部分の3,776mから511mしか変わりません。
ネパールの最低所は東京の大部分よりも高い
世界で最も標高が高い国の1つであるとは言え、ネパールの最低所は標高(海抜)が70mと低いですが、これは東京と比較した場合、東京の大部分より高くなります。
東京の平均標高(海抜)は約40mであり、ネパールの最低所より高いのは、立川市、あきる野市、青梅市、そして奥多摩など、東京西部の一部地域のみです。
ネパールの平均標高に匹敵する国々
平均標高を軸に比較した場合、ネパールに匹敵する国はそこまで多くなく、主に次の3ヶ国に絞られます。
- ブータン(平均標高3,280m)
- タジキスタン(平均標高3,186m)
- キルギス(平均標高2,988m)
世界に200近くある国のなかで、平均標高がネパールを上回る国はブータンしかありません。
よってネパールは、世界で2番目に平均標高が高い国だと言えるでしょう。
ちなみに、キルギス以降の国は、レソト(2,161m)、アンドラ(1,996m)、アフガニスタン(1,885m)、チリ(1,871m)となり、平均標高3,265mのネパールとは1000m以上の差がつきます。