スペインの城15選!セゴビアのアルカサルやベルベール城など

スペインの城を紹介していきます。セゴビアのアルカサルやベルベール城を始め、抑えておきたい15のスペインのお城を紹介していきます。

観光地としても人気なスペインと言えば、サッカーや闘牛、ビーチ、そして美食などで知られますが、実はお城散策という点でもおすすめな場所です。

歴史の中で非常に多くのお城が建てられてきたこともあり、スペインには至るところでお城を見つけることが出来るのです。

また、スペインはキリスト教文化とイスラム教文化が入り混じった場所でもあるため、他のヨーロッパで見つかるお城とは異なる特徴を持ったお城も見つけることが出来、それがまた、スペインのお城散策ならでは楽しみに繋がります。

この記事では、セゴビアのアルカサルやベルベール城など、スペインのお城の中でも注目したい15のお城をそれぞれ簡単に紹介していきます。

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スペインの城1:アルハンブラ宮殿

アンダルシア州グラナダ県グラナダ市南東の丘の上に位置するアルハンブラ宮殿は、スペインにある城の中で最も有名なお城の一つかもしれません。

「宮殿」とある通り、厳密には城ではありませんが、城塞としての性質も備えていることから一般的にはスペインのお城の一つと考えられています。

グラナダを見渡すこの城は、かつてはイスラム王朝・ナスル朝の君主制政府と宮廷が置かれた場所であり、アンダルシア芸術の最高傑作の一つでした。

そのような美しさと歴史的重要性などから、ユネスコの世界遺産に登録されています。

赤い城塞」とも呼ばれるこの城周辺は、まるで過去で時間が止まっているかのようで、豪華な装飾を施された部屋、遊び場でもあるすばらしい庭園、屋内噴水など、見事な構造物が沢山あります。

スペインの城2:ベレス・ブランコ城

アンダルシア州アルメリアにあるベレス・ブランコ城は、ベレス=ブランコの街を見下ろす存在感際立つお城。

古いイスラム要塞の遺跡の上に建っており、19世紀および20世紀には盗掘されて放置されていたにも関わらず、今でも堂々とした風采を保っているのが特徴で、この地を訪れた人達へ強い印象を与えます。

元々は、スペインル・ルネッサンスの傑作によって、壁や柱廊などが覆われていましたが、一部はその芸術的価値から取り外されて売却され、現在はニューヨークのメトロポリタン美術館で展示されています。

他にも、「ヘラクレスの12の功業」や「カエサルの凱旋」を描いた貴重な木製のフリーズも売却され、現在はパリ装飾美術館が所蔵しています。

ただし、多くのオリジナルの芸術作品は未だにベレス・ブランコ城に残っているので、これらを鑑賞するだけでもアンダルシアを旅する価値はあるでしょう。

スペインの城3:モタ城

カスティーリャ・イ・レオン州バリャドリッド県にあるモタ城は、現地で数多く見られる赤レンガで作られた城塞。

県都であるバリャドリッドから46kmに位置するムニシピオ(基礎自治体)にあり、1904年に文化的名所とされました。

この城塞には、長年にわたってその周辺で起こった戦争や紛争による戦いの傷跡が残っており、現地の歴史を感じることが出来ます。

また、ルネサンス期の軍人であり政治家として知られるチェーザレ・ボルジアが、この城塞の塔に幽閉され、後に天守閣の窓から投げ下ろしたロープを伝って逃走してしまった話も残っています。

スペインの城4:アルモドバル城

スペインのコルドバにあるアルモドバル城から、アルモドバル・デル・リオの街を眼下に望むと、まるでこの城の主人になった気分を味わうことが出来るでしょう。

その起源はイスラム系のムーア人により征服されていた8世紀に遡るとされ、非常に古いお城の一つですが、その後に改築や増築が行われ、中世には現在の規模に拡大されました。

そして20世紀初頭に所有者であったトラルバ伯爵が復旧工事を行った結果、今日ではスペイン全体でも最も保存状態の良い城の一つとなっています。

ちなみに、元々はローマ人によるお城でしたが、その後にこの地へ入植してきたムーア人によって使われていたため、アラブ系の特徴を持つ建築物でもあるとされます。

スペインの城5:セゴビアのアルカサル

セゴビアのアルカサルは、カスティーリャ・イ・レオン州のセゴビアにあり、「セゴビア旧市街と水道橋」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されているお城。

伝えられるところによれば、ウォルト・ディズニーの「白雪姫城」のモデルとも言われます。

このスペインの城は1122年に建てられ、カスティーリャ王「アルフォンソ8世」の居城でした。

一方で、現在の外観は16世紀に生きたカスティーリャ王国とアラゴン王国の国王「フェリペ2世」が主導した改修に依るところが多いと言われます。

かつての贅沢で豪華なこの要塞では、謁見室を訪れたり、ギャラリーを歩き回りながら、豊かな歴史を体感出来ます。

スペインの城6:オリテ城

スペイン北部にある自治州「ナバラ」にあるオリテ城は、13世紀から14世紀にかけて、ナバラ王国の宮廷として建設されました。

そして、19世紀初め頃に起きた半島戦争(スペイン独立戦争)の際には、甚大な被害を受けたという歴史を持ちますが、1937年には復旧工事が始められ、現在の様に美しい姿を取り戻しています。

敷地内を歩けば、執務室で陰謀を企てる貴族たちや中庭の日陰に潜む領主、華麗な庭園を散策する恋人たちを容易に想像することが出来る美しいスペインのお城です。

スペインの城7:カルドナ城

カタルーニャ州のバルセロナ県にあるカルドナ城は、おそらくカタルーニャ州で最も重要な中世の城塞。

この美しい石の建築物は、唯一無二の風景を見下ろす丘の上に建てられています。

築城は886年に始まりましたが、建築に一段と力が入ったのは、アラゴン連合王国でも最も重要な一族であった15世紀のカルドナ公爵の統治時代のことです。

城内には特に美しいとされる、壮大なロマネスク様式の「サン・ビセンテ教会」と「ミニヨナの塔」があります。

スペインの城8:ペニャフィエル城

カスティーリャ・イ・レオン州のバリャドリッド県にあるペニャフィエル城は、「船の形をした城」として有名なスペインのお城。

バリャドリッドの町から見るペニャフィエル城の姿は、丘の上にそびえ立つ巨大な船の様なのです。

10世紀のレオン王ラミロ2世の統治時代に建てられましたが、13世紀から14世紀に生きたドン・フアン・マヌエルによって現在の形になったとされます。

1917年には国定記念物に指定され、今日ではバリャドリッドの町に立ち寄った人々を魅了しています。

ちなみに、ペニャフィエル城を訪れるなら、歴史の欠片と一緒に、城壁に組み込まれた県立ワイン博物館のワインテイスティングも楽しむのがおすすめです。

スペインの城9:ベルベール城

バレアレス諸島 マヨルカ島にあるパルマの街並みに加えて、港を見渡す壮観な眺めを持つ円形のベルベール城は、古代カタラン語で「美しい眺め」を意味するその名前そのもの。

4本の塔に囲まれた円形をしているのが特徴で、ヨーロッパでも希少かつ最古の円形城塞の一つとされています。

14世紀初頭にジャウメ2世によりゴシック・マヨルカ様式で建設され、18〜20世紀には軍用刑務所として使用されていました。

現在は観光スポットになっており、また、パルマの歴史を伝える博物館としての役割も果たしています。

スペインの城10:ロアレ城

スペインのアンゴラ自治区のウエスカにあるロアレ城は、2005年に公開された映画「キングダム・オブ・ヘブン」の舞台で使われたことで一躍有名になりました。

11世紀に建築された塔のうち現存する2つの塔「タワー・オブ・ザ・クイーン」と「オマージュ・タワー」は良く知られ、上まで登ぼると森に包まれた緑豊かなスペインの風景を見渡すことが出来ます。

ちなみに、このロアレ城はスペインの城としては最古の城の一つと言われ、ここを訪れると礼儀正しい騎士や贅沢な貴婦人の時代を感じることが出来るはずです。

スペインの城11:ブトロン城

スペイン北部のバスク地方のビスケーにあるブトロン城は、中世の迷宮や地下牢と言った、ファンタジー好きには堪らない特徴を備えたスペインのお城。

中世に建てられたとされ、その後、1878年に再建され、現在の姿となりました。

広い住居を備え、他にも中庭や図書館を持つ、深い森の中にあって味のあるお城で、ある意味「隠れ家」的な雰囲気を醸し出しています。

スペインの城12:ポンフェラーダ城

かつてテンプル騎士団の城塞であったポンフェラーダ城は、カスティーリャ・イ・レオン州のレオン県にあるお城で、何世紀にもわたる改装と拡張を重ね現在の姿になりました。

ボエサ川とシル川が合流する8000㎡を超える土地に建っています。

一方で、残念なことに19世紀と20世紀初頭、建物の一部は壊され、サッカー場建設のために壁が取り壊された過去を持ちます。

しかし、1923年にスペインの国定史跡となり、現在では修復されて一般に公開され、観光客が訪れる場所の一つとなっています。

スペインの城13:ベルモンテ城

カスティーリャ・ラ・マンチャ州のクエンカにあるベルモンテ城は、小麦畑と青い空を背景に建つ美しいスペインのお城。

15世紀にビジェーナ侯爵によって建てられて以来、ほとんど姿を変えていません。

というのも、長い間放置されていましたが、19世紀に当時のフランス皇帝ナポレオン3世の皇后となったウジェニー・ド・モンティジョによって修復され、かつての豪華さと姿を完全に取り戻したからです。

2014年には、国際中世コンバット連盟による、甲冑のレプリカを身に着けて戦う競技の世界大会「国際中世コンバット連盟チャンピオンシップ」が開催されたことでも注目を集めました。

スペインの城14:マンサナレス・エル・レアル

ここに居住していた貴族にちなんでメンドサ城としても知られるマンサナレス・エル・レアルは、スペインの首都を抱えるマドリード州の中でも特に保存状態の良い歴史的建築物として有名。

グアダラマ山脈のふもとのサンティジャナ貯水池近くにたたずむ15世紀の王宮兼要塞で、首都マドリードからは60km以内の距離にあります。

ロマネスク・ムデハル様式の神殿の上に建てられたこの城には、4本の塔と銃眼のついた数々の胸壁、そしてアーケードのある中庭があり、階段を上ると、そこにはヨーロッパでも最も美しいゴシック様式のギャラリーがあります。

また、このお城は「エル・シッド」や「アレキサンダー大王」などの映画の舞台となったことでも知られます。

スペインの城15:コカ城

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州のセゴビア県はコカに位置するのが「コカ城」。

夜にライトアップされた姿はまるでおとぎ話に出てきそうであり、日中は逆にミルクチョコレートで作られたような印象を与える城塞です。

そんなコカ城は、スペインのゴシック・ムデハル様式の建築物としては最も素晴らしいとされる15世紀の建築物の一つで、ボルトヤ川の上にそびえ立っています。

20世紀初めに一時は廃墟となってしまいまいましたが、今日では、スペインの歴史的建造物として知られるようになり、注目を集めているのです。

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スペインの城15選!セゴビアのアルカサルやベルベール城などのまとめ

スペインにある多くのお城の中から15城をピックアップして紹介してきました。

今回紹介したお城を含め、スペインを訪れる際に現地のお城巡りをしてみるのは一つの楽しみになるはずです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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