奈良県奈良市登大路町(のぼりおおじちょう)には、興福寺という寺院が存在しますが、その境内には五重塔を見つけることが出来ます。
興福寺の五重塔の高さについて解説します。
興福寺の五重塔の高さはどのぐらい?
高さ | 50.1m |
興福寺の五重塔の高さは50.1m。
これは、木造塔とコンクリート造などの非純木造塔を含めた全ての五重塔の中では日本で4番目、現存する木造塔のみで比較した場合は、京都にある有名な東寺の五重塔に次いで2番目に高い五重塔となります。
ただし、興福寺五重塔は天平2年(西暦730年)に創建された後、5回の消失と再建を繰り返しました。
そしてこのことは同時に、当初は45m程度の高さだったものが、応永33年(西暦1426年)に完成した際には、現在の50.1mに達していたことも意味します。
ちなみに余談ですが、今日において日本で最も高い五重塔は、鉄筋コンクリート造の五重塔である福井県勝山市の清大寺五重塔で、その高さは75mに及びます。
興福寺五重塔の高さを他のものと比較すると?
興福寺五重塔の高さを数値だけで示してもイマイチ分かりにくいと思うので、他のものと比較して理解を深めてみます。
ビルまたはマンションで例えれば16〜17階前後に匹敵
興福寺の五重塔の高さを一般的なビルやマンションで例えた場合、16階または17階前後の高さに相当すると言えば、イメージしやすいかもしれません。
これは、日本の一般的なマンションやビルは1階部分の高さがおよそ3mで出来ているのがその理由です。
計算すると、
- 50.1 ÷ 3 =16.7
となり、16階建てまたは17階建てのビルまたはマンションの高さに相当すると言えるのです。
渋谷109やパリの凱旋門の高さと同水準
実際にある有名の建物を比べた場合、興福寺五重塔の高さ50mは、渋谷109の高さとほぼ同じになります。
というのも、渋谷109の建物の高さは、最も高いシリンダー部分でおよそ50mとなるからです。
また、海外旅行が好きな人でフランスのパリを訪れたことがある人にとっては、パリの凱旋門(エトワール凱旋門)の高さとほぼ同じだと言えば分かりやすいかもしれません。
パリの凱旋門は50mの高さを有します。
興福寺五重塔の高さについてもっと知るためにこちらの動画も参考に
次の動画では興福寺五重塔が地上より撮影されており、その高さを理解する上で役立ちます。