インドネシア人の平均身長(男性・女性)｜世界で最も低いのは本当か？

インドネシア人の平均身長とはどれほどなのでしょうか？インドネシア人の中には比較的身長が低い人が多く、資料によってはインドネシアが世界で最も平均身長の低い国だとされています。

東南アジア諸国の１つで、2.5億人を超える人口に加えて経済発展が目覚ましいインドネシアは、ここ最近、大きな注目を集めるようになってきました。

また、個人の所得が伸びた結果、以前に比べて多くのインドネシア人が日本へ観光で訪れるようになりました。

彼らインドネシア人の平均身長はどれほどなのか？

この記事ではインドネシア人の平均身長について詳しく紹介していこうと思います。

インドネシア人の平均身長を調べてみた結果

インドネシア人の身長を調べるに当たって今回利用した情報源はAVG.HIEGHTというサイトで、該当する国名を英語で入力すると、その国の平均身長が表示されるようになっています。

それでは早速、「Indonesia」と入力して表示されたインドネシア人の平均身長を、男女別に見ていきましょう。

▶︎男性を調べる場合は→男性の平均身長

▶︎女性を調べる場合や→女性の平均身長

インドネシア人の平均身長は男性で158.0cm、女性で147.0cmであることが分かりますが、これは現代における全世界の平均身長とされる男性171cmと女性159cmと比較すると、男性は13cm低く、女性も12cm低くなっています。

実際、インドネシア人の平均身長は世界でもトップレベルに低いとされ、上記の数値で見た場合は平均身長が低いとされるフィリピン（男性：161.9cm／女性：150.2cm）やネパール（男性：163.0cm／女性：150.8）よりも低くなっており、資料によっては世界一低い平均身長とされるほどです。

では、男性の平均身長が158.0cmで女性の平均身長が147.0cmのインドネシア人の平均身長は、我々日本人と比べるとどの程度の差になるのでしょうか？

以下で、日本人の平均身長と比較して、その差を客観的に確認してみましょう。

表で見て分かる通り、インドネシア人男性は日本人男性よりも平均で12.7cmほど身長が低く、また女性は11cmほど身長が低いことが分かります。

女性が履くハイヒールの一般的な高さが5~7cmとされることを考えると、11cmや12.7cm差と言うのは非常に高いハイヒールを履いているぐらいの違いがあり、平均的な日本人がインドネシアへ行くと、相対的にとても身長が高くなったように感じられるはずです。

インドネシア人の平均身長として、男性158cm、女性147cmという数値を紹介してきたわけですが、この数値に関して2点ほど抑えておきたいことがあります。

まず1点目が、上記に挙げた数値は1997年のものであるという点。

これ以降のインドネシア人の平均身長に関してはまとまったものがないのか、1997年当時の数値が今だに世界的に用いられています。

2020年の時点ですでに20年以上が経過していることを考えると、現在のインドネシア人の平均身長とは少し差異があると考えておいた方が良いでしょう。

実際に、インドネシア人の平均身長は年々伸びており、1996年生まれのインドネシア人の平均身長は男性で163.55cm、女性で152.79cm。

結果的に、今日のインドネシア人全体の平均身長は男性では158cmより高く、女性では147cmより高くなっていることが容易に想像できます（参照：NCD Risk Factor Collaboration）。

また、1997年当時の数値には、現在は独立国家となっている東ティモールの数値も含まれていたことに注意が必要です。

東ティモールは2002年にインドネシアから独立した新しい国の１つで、INSIDERによると、1996年生まれの人達の平均身長で比べた場合、東ティモールの男性159.79cm、女性151.15cmというのが、世界で最も低い平均身長であることが判明しています。

同じ1996年生まれという軸で見た場合、インドネシアの平均身長（男性：163.55cm／女性：152.79cm）は世界で11番目に低い国となっています。

このように、世界で最も低いとして用いられるインドネシアの平均身長の値（男性：158cm／女性147cm）は、今日のインドネシアにおける実情を反映していない可能性が大きいのです。

インドネシア人の平均身長を見てきました。

インドネシア人の平均身長は世界的に見ても低く、用いる数値によってはインドネシアが世界で最も身長の低い国とされます。

しかし、解説した様に、現在の実情を考慮した場合、確かに世界であることは間違いなさそうですが、世界一低いわけではなさそうです。