K2は別名ゴッドウィンオースティン山や、チョゴリなどとも呼ばれるカラコルム山脈の山。パキスタンと中国のウイグル自治区との国境に位置しています。
19世紀にカラコルム山系の測量が開始された際、標高が特に目立つ峰々に番号が振られた結果、この山には測量番号2番に当たる「カラコルム山脈測量番号2号(Karakoram No.2)」という認識名が与えられ、それがそのまま省略されて現在までK2として親しまれることになりました。
このK2はまた、エヴェレストに次いで世界に2番目に高い山として有名です。
K2の標高(高さ)について解説していきます。
K2の標高(高さ)はどのぐらい?
K2の標高(高さ) | 8,611m |
多くの地図は百貨図鑑などでは現在、K2の標高(高さ)は8,611mと表記されていることがほとんどです。
ただし、「K2 60 Years Later(K2 60年後)」と名付けられたパキスタンとイタリアのチームによる探検調査が、人類史上初のK2初登頂から60年後に当たる2014年に実施され、その際の衛星を使った測量では、K2の標高は8,609.02mでした。
この探検隊の一つの大きな目標は、従来よりも正確な衛星を使ったK2の標高調査であり、将来的にはこちらの数値がK2の高さとして広く採用されていく可能性も否定出来ません。
K2の高さを様々なものと比較してみると?
K2の標高について理解した上で、その高さをいくつかのものと比較してみましょう。
世界最高峰のエヴェレストよりも200m強低い
K2の標高は世界最高峰のエヴェレストに次ぐ、山としては世界で二番目の高さであり、両者の標高を比べると以下の通りとなっています。
エヴェレストの標高(高さ) | 8,848.86m |
K2の標高(高さ) | 8,611m |
その差は237.86mで、有名な六本木ヒルズ森タワー(238.05m)一棟分とほぼ同じぐらいの高さの差があると言えば、両者の高さの違いが分かりやすいかもしれません。
世界で3番目に高い山との差は15mだけ
一方で、世界で3番目に高い山とK2の差はどれほどでしょうか?
世界で3番目に高い山とされるのは、ネパールとインドの国境に位置するカンチェンジュンガ山で、5つの峰があるうち主峰となる最高地点は8,586mとなります。
カンチェンジュンガの標高(高さ) | 8,596m |
K2の標高(高さ) | 8,611m |
そのため、両者の差はなんとたったの15mだけであることが分かります。
スカイツリーの約13.6倍の高さ
日本において最も高い高さを誇る建造物と言えば、東京にある東京スカイツリーですが、K2はこのスカイツリーのおよそ13.6倍の高さとなります。
スカイツリーの高さは634mであるため、K2の標高「8,611m」を用いて計算すると、
- 8,611 ÷ 634 = 13.582
となるからです。
ちなみに、世界最高峰のエヴェレストはスカイツリーの約14倍の高さとなります。
富士山の高さの2.28倍
さらに、日本最高峰の山であり日本のシンボルの一つとなる富士山とも比較してみましょう。
富士山の標高は3,776mであるため、
- 8,611 ÷ 3,776 = 2.28
となり、K2の標高は富士山の標高の2.28倍であることが分かります。
また参考までに、エヴェレストの標高は富士山の約2.34倍です。