アメリカの川|アメリカ最長の川から美しい川まで13選!

アメリカの川を合計13個紹介していきます。アメリカで一番長い川からそれ以外の最長級の川、そして美しさで知られる川までを見ていきましょう。

世界一の経済大国であり軍事大国であるアメリカは、国土で見ても非常に大きな国です。

その総面積は世界第3位または4位とされ、日本と比べたら圧倒的に大きな面積を持ちます。

そんなアメリカの広大な国土にはまた、およそ25万もの川が流れているとされ、そのアメリカの川全ての長さを合計すると、なんとおよそ563万kmにも及ぶらしいのです。

非常に多く存在するアメリカの川の中でも、特に知っておきたい川にはどういったものが含まれるのでしょうか?

この記事では、アメリカの川の中でも長さを基準にした場合に最大級となるトップ10の川と、それ以外にも美しさによって知っておきたい3つの川を紹介していきたいと思います。

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アメリカで一番長い川トップ10

アメリカの川トップ1:ミズーリ川

多量の泥を含むことから、「Big Muddy(ビッグ・マディ:大きな泥の意味)」の愛称で呼ばれるミズーリ川はアメリカ最長の川。

3,767km(別の資料では4090km)という途方もない長さのこの川には、プラット川、カンザス川、ミルク川、イエローストーン川、そしてジェームズ川などを含む95の重要な支流があり、アメリカ合衆国本土の約1/6に等しい最大級の流域面積を形成しています。

また、ミズーリ川の流域には歴史の中で多くのアメリカ先住民達(ネイティブアメリカン)が暮らしてきたこともあり、何千年にも渡ってグレートプレーンズ(アメリカ中西部の大平原)の「生活の中心」として、食べ物、貿易、交通面を助け、さらには主要水路として機能し、加えて人々の探検心を煽ってきました。

さらに、現在でもミズーリ川はアメリカ合衆国にとって重要で、アメリカの農地の約4分の1がミズーリ川の流域にあり、国内の小麦や亜麻、大麦、燕麦の3分の1がここで作られていると言われます。

アメリカの川トップ2:ミシシッピ川

ミシシッピ川はアメリカの発展と拡大に最も貢献してきたメキシコ湾に注いでいる川であり、アメリカ国内では最大級レベルに長い川の一つとして有名。

その長さに関しては諸説あり、現在最も主流なのが3730kmの長さ。

しかし、他にも3779kmと言われることもあり、場合によってはミズーリ川を抜いてアメリカ最長の川として名前が挙がります。

さらに、河口から最も離れているブラワーズ・スプリングにある源流までを含めた5970kmが川の全長とされる場合には、アマゾン川、ナイル川、揚子江に次いで世界で4番目に長い川になります。

そんなミシシッピ川の流域は、200年以上にわたり肥沃な農耕地として使われています。

また、360種の魚類、326種の鳥類、145種の両生類、そして50種の哺乳類が生息し、肥沃な川の代表的な例であると同時に、重要な商業水路としても世界的に有名です。

アメリカの川トップ3:ユーコン川

先住民グウィッチン族の言葉で「偉大な川」という意味の単語からその名前が付けられたユーコン川は、カナダのユーコン準州とアメリカ合衆国のアラスカを流れてベーリング海に注ぐ川。

その長さは3185kmでアメリカの川としては3番目に長く、アラスカ州では最も長い川として知られています。

一方で、ユーコン川の流域は北米で最も人口が少なく、開発の進んでいない地域です。

ただし、周辺にある鉱物資源の存在によって、1890年代後半のゴールドラッシュ時には、実際にはそこまで採掘活動は行われなかったものの注目されたことがあり、また、現在ではサケの遡上距離が世界でも最長級であると同時に、銀鮭やキングサーモンが帰ってくる場所として知られます。

アメリカの川トップ4:リオ・グランデ川

「大きな川」を意味するリオ・グランデ川は、アメリカ最長級の川の一つ。

その長さは3051kmまたは3057kmとされ、コロラド州のリオ・グランデ国立森林公園の西部に水源を持ち、サンフアン山脈のキャンビー山の麓で幾つかの川が合流してリオ・グランデ川を形成し、メキシコ湾に注ぎます。

現在ではその重要性は低下していますが、アメリカの南北戦争時代には南部連合軍の唯一の河川港として使われたこともある歴史的な川です。

また、8,500㎞²もの農耕地の水源となっているなど、現在のアメリカにとっても別な意味にで重要で、周辺地域では石油や天然ガス、さらには石炭やウランなどの採掘に始まり、農業や畜産業も盛んです。

アメリカの川トップ5:アーカンザス川

アメリカ最長級の川であるミシシッピ川に注ぐ支流として知られるアーカンザス川は、コロラド州中心付近にあるロッキー山脈のサワッチ山脈レッドビル近くに水源を持ち、2344〜2364kmの全長を持つとされる川。

この北アメリカ大陸の中部を流れる長い川は歴史上、人間による西方への土地開拓や領土拡大において重要な役割を持っていました。

例えば、アメリカの先住民達はこの川に沿って狩猟をして生活圏を拡大していき、その後、ヨーロッパ人がアメリカへやってきた初期の頃には、多くの探検家達が川に沿って西へ向かいました。

一方で、現在でも中部の州にとって、この川は地域の大切な農地を豊かにする重要な役割を担う資源となっています。

アメリカの川トップ6:コロラド川

アメリカ合衆国の南西部とメキシコ北部にまたがり、アメリカの7州とメキシコの2州に広がるコロラド川は、2330kmの長さを誇るアメリカの主要河川の一つ。

コロラド川と名付けられる以前は、「ザクスウェット」や「アハ・クワワット」、他にも「リオ・デル・ティゾン」や「リオ・コロラド」など、いくつもの名前で呼ばれていました。

そんなコロラド川の水系は、アメリカ大陸南西部に住むおよそ4000万人の命を支える水源とされ、そこには11箇所の国立公園があり、有名な峡谷「グランドキャニオン」なども含まれます。

アメリカの川トップ7:レッド川(南のレッド川)

レッド川はかつてはミシシッピ川の支流でしたが、現在はアチャファラヤ川の支流となっている川。

アメリカには他にも「レッド川」という同名の川がアメリカととカナダの国境付近にあることから、こちらのレッド川は「南のレッド川」と呼ばれることがあります。

その長さは2190kmで、アメリカ南部においては主要河川のうちの一つ。テキサスとオクラホマの州境を流れています。

また、この川は美しい川としても知られ、川に架けられた美しい橋に上って川を見下ろすと、その巨大さと美しさを実感出来、さらに、動植物達に恵まれている点も、レッド川の観光地としての人気を高めています。

アメリカの川トップ8:コロンビア川

太平洋に注ぐ2000kmの長さを持つコロンビア川は、カナダのブリティッシュコロンビア州とアメリカの太平洋岸北西部を流れる川。

この川の入り口を見つけたロバート・グレイ船長のコロンビア・レディビバという船から、名前がつけられました。

川の何箇所かでは1.5kmを誇る非常に広い川幅を持ち、また、60以上もの支流によって非常に大きな規模を形成しています。

また、コロンビア川の流域にはかつて、アメリカ先住民達が住み着き定住していました。

アメリカの川トップ9:スネーク川

上に挙げたコロンビア川の主要な支流で、そのスネーク(蛇)の名前が示す通り、最終地点まで曲がりくねったルートを流れるのは、1,735kmの長さを誇るスネーク川。

ワイオミング州北西部のイエローストーン国立公園の南東辺りに水源を持ち、弧を描くような流れでコロンビア川へ合流していきます。

ちなみに、スネーク川は多くの峡谷を流れる川として知られ、この川自体にも20以上の支流が存在します。

アメリカの川トップ10:オハイオ川

オハイオ川はミシシッピ川の支流で、長さは1579kmの長さを誇るアメリカの川。

アレゲニー川とモノンガヒラ川がピッツバーグで合流して誕生するオハイオ川は、他の支流と比べてミシシッピ州に最も多くの水を供給し、その流域面積は約50万㎞²。

これは、なんと日本の国土の1.3倍に当たるとされ、アメリカの中東部の大部分を占めます。

また、オハイオ川はアメリカ先住民達によって主要な交通手段として使われてきた経緯を持ち、また、ヨーロッパ人達が入植してくると河岸にはいくつもの河港が建設されたなど、アメリカの歴史において非常に重要な役割を持っていました。

その他にも知っておきたいアメリカの美しい川

アメリカの川の中でも長さを基準にしたトップ10を紹介してきましたが、ここでは最後に、上では紹介出来なかったけど抑えておきたい3つの美しいアメリカの川を紹介しておきます。

ハドソン川

ハドソン川はニューヨーク州を流れて大西洋に注ぐおよそ500kmの川で、イングランドの航海士で探検家「ヘンリー・ハドソン」によって発見されました。

この川の美しさは風景画の一派を作り出したほどで、19世紀の中頃に起こったハドソン川周辺の景色を中心に描いた美術運動は、「ハドソン・リバー派」と呼ばれ、多くの画家達にインスピレーションを与えてきました。

キーナイ川

アラスカ州のキーナイ半島最大の川(といっても長さは132kmほどしかない)であるキーナイ川は、その周りの自然と青緑色に輝く水のコントラストが非常に魅力的なアメリカの川。

また、冬になると周りは雪で囲まれ、その情景もキーナイ川の美しさを強調することになります。

さらに、豊かな自然によって野生の動植物が多く生息していることでも知られます。

ハナレイ川

ハナレイ川は、アメリカの川と言っても北アメリカ大陸の本土ではなく、ハワイ諸島の最北端に位置するカウアイ島にある川。

およそ25kmの長さを持ち、島の中央にそびえるワイアレアレ山からハナレイ湾に注ぐ川で、熱帯雨林やタロイモの農業地域、ハナレイ国立野生動物保護区を通ります。

そんなハナレイ川をカヤックで下る旅は、周りを囲む大自然に暮らす動植物を観察したり田園風景を観察する良い機会となり、周辺の美しさに感動を覚えると言います。

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アメリカの川|アメリカ最長の川から美しい川まで13選!のまとめ

アメリカ最長の川から美しいことで知られる川まで、合わせて13のアメリカの川を紹介してきました。

アメリカは経済や政治、そして軍事力などの面で注目されがちですが、実は壮大な川を多く抱える点でも覚えておきたい国なんです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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