スエズ運河はエジプトのスエズ地峡を南北に走り、地中海と紅海を結ぶ海面水路であり人口運河。
1869年に完成して以降、アフリカ大陸とアジアを隔てることになると同時に、ヨーロッパとインド洋・西太平洋を結ぶ「最短の海上交通路」となりました。
現在でも世界で最も利用されている航路の一つです。
スエズ運河の長さ(距離)を解説します。
スエズ運河の長さ(距離)はどのぐらい?
スエズ運河の長さ(距離) | 193.30 km(120.11マイル) |
スエズ運河の現在の長さ(距離)は193.30km(120.11マイル)です。
スエズ運河は、北の終点である地中海へ繋がるポートサイードから、南の終点でスエズ市の航海へ繋がるテューフィク港まで伸びていて、18,500隻の船がその193.30kmという距離を2020年には通りました(1日平均51.5隻)。
一方で、この人口運河は、地中海と紅海を繋げる最短距離(121km / 75マイル)には造られていなく、途中にマンザラ湖、ティムサーハ湖、グレートビター湖、スモールビター湖といった天然の湖を経由するように造られている点が一つの特徴です。
拡張工事によって変わっていったスエズ運河の長さ(距離)
さらに、スエズ運河の長さは拡張工事によって、建設当初の全長164kmから徐々に長くなっていき、現在の長さに到達しました。
以下へ、拡張された年代と合わせて、その長さの変化を見てみましょう。
年代 | 長さ(距離) |
1869 | 164km |
1956 | 175km |
1980 | 189.8km |
2001 | 191.8km |
2010 | 193.3km |
ちなみに、豆知識としてですが、スエズ運河の拡張工事は上記で示した年以外にも行われており、それぞれ全長には影響していないものの、深さや幅、迂回ルートの長さなどは変化しています。
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