北欧の国フィンランドが世界に誇る有名なものを10個紹介していきます。旅行で行くなら、または住むことになったら、知っておきたいアレコレです。
フィンランドで有名なものって知っていますか?
北欧の小国であるフィンランドには、日本でも馴染みのあるものを含め、世界的にも有名なものがたくさんあるんです。
そこで、フィンランドへ旅行する予定があったり、住む予定があるなら抑えておくべき、フィンランドに関して有名な10のものを紹介していこうと思います。
フィンランドについてもっと興味が湧くと思うので、要チェックですよ!
フィンランドで有名なもの① 教育レベルが高い
およそ40年前に教育改革が実施されてからというもの、フィンランドの教育制度は世界一と称されるほど有名。
生徒の学習到達度を測るPISAでは毎年好成績を収めており、2000年、2003年、そして2006年には世界ランキング1位を獲得しています。
多くの教育関係者にとって、フィンランドのこうした成功例は意外な結果でした。
その他の上位を占めている詰め込み型のアジアの国々とは全く違う教育スタイルを取っているにも関わらず、それらアジア諸国を抑えて上位に食い込んできたからです。
フィンランドの学校を視察すると、教育に対するアプローチがとてもカジュアルであることに気づきます。
生徒は制服を着る必要がなく、教師に対してもファーストネームで呼び合う間柄であることが多く、能力別に生徒がクラス分けされることもなければ、ほとんどの先進国に比べて、授業時間数も少ないのです。
また、生徒一人当たりに対する教育費の支出も他の多くの国々より少なく、宿題もほとんどありません。
しかし、フィンランドは、生徒と先生数の比においては優れた比率を誇っており、どの教育課程においても教育費は無料。
さらに極めて重要なこととして、フィンランドでは教師が大変尊敬される職業であり、フィンランドの若者の約1/4が、教師になることは望ましいキャリアであると考えているとさえ言われます。
以前に比べて近年は、PISAのランキングでフィンランドは順位を落としてしまいますが、これはおそらく、他の国々がフィンランドの教育方法を手本にしたり、PISAの順位を上げるべく各国が教育に注力したりしたためで、フィンランドの教育に問題が起こっているというわけではありません。
フィンランドの教育は依然として世界をリードする、国民が誇りに思えるものなのです。
もしも子連れでフィンランドに住むことになったら、そのレベルの高い教育を無料で受けさせることが出来ますね!
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フィンランドで有名なもの② 鳥を怒らせちゃった!
少し前のこと、フィンランドの名前を世界的に有名にした、ある出来事が起こりました。
それは、フィンランドのとある会社が「鳥を怒らせてしまった」のです。
フィンランドのロビオ・エンターテイメントという会社が、有名なスマホゲーム「アングリーバード(Angry Birds)」を作ったことでフィンランドが普段より注目されることになりました。
このアングリーバードは、全世界でのダウンロード数が累計20億を突破したとされ、世界的に成功したフィンランド発のスマホゲームとして、フィンランドにおける同分野を牽引しています。
また、ヘルシンキにあるモバイルゲーム会社のスーパーセル(Supercell)も世界的にヒットした「クラッシュ・オブ・クラン」、「ヘイ・デイ」、「クラッシュ・ロワイヤル」などを生み出しており、フィンラドはある意味モバイルゲームアプリの開発先進国としても有名になっています。
フィンランドで有名なもの③ サウナ世界一!
身体的にも精神的にも癒されるサウナ。このサウナほどフィンランド的で有名なものはないかもしれません。
フィンランド国民の99%は、最低でも週に一度はサウナ浴をしていると言われるほどです。
かつてサウナは、労働者たちが疲れた体を癒し、結婚を控えた者たちがお浄めの儀式を行い、妊婦がお産をし、死者を埋葬する準備がなされた場所でした。
フィンランドでは、サウナは神聖な場所とほぼ同等に考えられていたのです。
このように、サウナはフィンランド文化を語るには不可欠で、実質的な国民的娯楽となっています。
また、人口当たりのサウナの数は世界的にも有名で、およそ550万人の総人口に対して、330万個のサウナがあるといわれています。なんと、2人あたり1つ以上のサウナが存在するってことです。
個人宅、オフィスが入った集合アパート、工場、ホテルなど、フィンランドではどこにでもサウナがあります。
フィンランドは世界のサウナ文化の中心地であることは間違いありません。フィンランドへ旅行で行くにしろ住むにしろ、サウナは必須で体験すべきですね。
フィンランドで有名なもの④ ムーミンが住んでいる!?
「フィンランドにはムーミンが住んでいる!」というのは冗談で、世界的にも有名なムーミンが生まれた国としてフィンランドは有名です。
ムーミンは1945年にフィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって、北欧の伝承に登場する妖精の一種を元にして作られました。
最初の作品は1945年に小説として出版された「小さなトロールと大きな洪水」で、翌年の1946年には「ムーミン谷の彗星」が出版され、小説作品としてはその後の物も合わせて全部で9作が世の中に送り出されています。
そして、その可愛らしいキャラクターが人気となり、漫画、テレビ、映画などにもなり、特に1990年代においては、世界的なヒットをして有名になります。
また、フィンランドにはムーミンのテーマパークもあるため、ムーミンファンにとってはムーミンを凄く近くで感じられること間違いなしです。
フィンランドで有名なもの⑤ コーヒー消費量世界一!
フィンランドに関して一部の人の間で有名なのが、フィンランド人は世界一、コーヒーの消費量が多い国民だってこと。
一人当たりのコーヒー消費量の世界平均が年間1.3kgであるのに対し、フィンランドでは国民一人当たり年間で12kgのコーヒーを消費するとされます(1日あたりおよそコーヒーカップ4.7杯!)。
実際にフィンランドでは、コーヒーブレイクの時間をとることが義務化されていて、世界中でそんな国はフィンランドしかありません。
そのため、コーヒー好きが住むのであれば、ある意味パラダイスとも言える国がフィンランドなんです。
ちなみに、フィンランド人はコーヒーをグラスやカップではなくマグで飲み、軽めの浅煎りコーヒーを好みます。
フィンランドの水は軟水で水質が良いため、浅煎りのコーヒー豆から風味を十分に引き出せるのです。
また、フィンランドでは小さな子供でさえも、コーヒーの味を覚えます。
その他、有名な習慣に、コーヒーをマグからソーサー(カップの下に置かれる受け皿のこと)に注いで温度を下げ、早く飲めるようにするというものがあります。
ソーサーにコーヒーを注いだら、フィンランド人はまず歯に角砂糖をはさみ、そこにソーサーのコーヒーを流し入れるという飲み方です。
フィンランドで有名なもの⑥ ミルクの消費量世界一!
また、比較的有名なフィンランドに関することとして、フィンランドは国民一人当たりのミルク消費量が世界一という点も挙げることができます。
フィンランドはヨーロッパで最も高品質なミルクを生産している国として知られ、ミルクを原料に、クリームから無脂肪乳まで、バラエティーに富んだ乳製品を生産していてどれも絶品。
このフィンランド人のミルク好きは、ついにはノーベル賞受賞という快挙にまで至ってしまったことからも分かります。
フィンランド人の化学者アルトゥーリ・ヴィルタネンが、乳製品の研究でノーベル化学賞をフィンランド人として初めて1945年に受賞したのです。
フィンランドへ旅行に行ったり住む機会があるなら、必ず乳製品を試しておきましょう。
フィンランドで有名なもの⑦ 図書館利用率が世界一!
また、フィンランドは図書館利用率が世界一な国としても有名。
推定によれば、フィンランド国民の約80%が定期的に公共の図書館を利用しており、1年で10回程度は図書館に足を運び、一人当たり18冊を借りています。
この利用率は、日本国民20代から60代までの成人の図書館利用率、およそ30%を圧倒的に上回る数字(参照:しらべぇ)で倍以上と、フィンランドにおける図書館利用率の高さが分かります。
フィンランドには2つの国立図書館と300を超す公共の図書館があり、また基本理念として、図書館は誰でも利用することができ、無料で所蔵図書の貸し出しや全集の利用ができることになっています。
これによって、国民全体の教養レベルが押し上げられているのです。
フィンランドで有名なもの⑧ 女性が世界一住みやすい国
世界中の多くの国々で、いまだに女性差別や、職場での男女不平等に悪戦苦闘している女性たちがいる一方で、フィンランドは世界で最も平等主義が浸透している国として有名。
フィンランドはヨーロッパ諸国のなかで、初めて女性参政権が認められた(1906年)国であることに加えて、現在、国会議員の40%以上を女性が占めています。
フィンランドでは、要職についている女性が過去にも現在にもかなり大勢います。
タルヤ・ハロネン(Tarja Halonen)は、フィンランド初の女性大統領で、2000年から2012年まで大統領を務めました。
また、2010年にフィンランド福音ルーテル教会は、イルヤ・アスコラ牧師を同教会初の女性監督(司教)に選出しました。
このようなフィンランド社会にみる女性の活躍ぶりによって、社会およびビジネス界における彼女たちの存在は、広く尊敬を集めているのは明白であり、女性にとっては非常に住みやすい国であるのが分かります。
また、フィンランドの女性には出産後、4ヵ月の産休が義務化されており、産休の後、生まれた子の両親(父親も母親)が、さらに追加で6ヵ月間の育休をとることが出来るようになっています。
さらにその後に関しては、母親はそのまま自宅にいるか、子どもを国が助成する保育園にいれて職場復帰するかなど、子供を産んだ母親の権利がしっかりと守られているのです。
女性が住むには、フィンランドは最高な国の一つです。
フィンランドで有名なもの⑨ サンタクロース!
フィンランドと言えば「サンタクロース」でも有名。
サンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国(現在のトルコ辺り)において司祭であった、聖ニコラスが起源とされているため、実際はフィンランド生まれではありません。
しかし、1920年代頃に、フィンランドのラジオにてサンタクロースはフィンランドのラップランドにあるコンバトントリに住んでいると放送され、その噂が世界中へ広まっていくことになり、1927年にはフィンランド国営放送局が、その場所をサンタクロースの正式な住居として定めてしまいます。
結果、世界中からサンタクロース宛てに手紙が届くようになり、ラップランドのロバニエミには、フィンランド政府によってサンタクロース中央郵便局が開かれ、さらに、ロバニエミ近郊にはサンタクロース村(アミューズメントパーク)が作られることになりました。
このような理由から、「フィンランド=サンタクロース」というイメージが世界的に有名になり、現在では世界中からサンタクロースへ会いに観光客が押し寄せています。
フィンランドへ旅行に行くなら、サンタクロースに会ってきましょう!
フィンランドで有名なもの⑩ オーロラ!
また、サンタクロースに会えるかもしれないフィンランドのラップランド近辺は、オーロラが観れることでも有名。
このラップランドは、オーロラが発生するオーロラベルトという領域に位置しており、オーロラ観測で有名なカナダに負けず劣らず美しいオーロラを確認することが出来ます。
また、ラップランドがオーロラ観測で有名な理由が、周りは自然のままでほとんど人工光がなく、コルピタノやイナリと言った場所は開けた湖があるため、視界を遮るものもなく、オーロラ観測に非常に適しているから。
ムーミンがいたりサンタクロースがいる「森と湖の国」だからこそ、フィンランドはオーロラでも有名です。
フィンランドへ旅行へ行く際にはぜひ!
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フィンランドで有名なものって?旅行にも住むにも知りたいアレやコレ!のまとめ
北欧の国フィンランドには、実は世界的に有名なものがたくさんあるのに驚きです。
今回挙げたこと以外にも、世界で最も幸福な国の一つであったり、世界で最も労働者が優秀な国の一つであったりと、フィンランドが世界に誇るものはまだまだたくさんあります。
フィンランドへ旅行に行ったり、フィンラドに住むことがあれば、フィンランドの魅力を探求していきましょう!
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