世界最大のカニ(世界一大きいカニ)を紹介していきます。世界一でかいカニには2種類の名前が挙がり、そのうち一種類は日本近海に生息しています。
熱帯から極地まで、世界中の海や、一部は陸上や淡水域に生息するカニは、世界全体ではおよそ8400種、日本周辺だけでもおよそ1600種近くいます。
日本では食用にされるものが多く、誰もが知っている水棲動物の一種でしょう。
では、カニの中でも「世界一でかいカニ」と言われるカニはどんなカニか知っていますか?
この記事では、世界最大のカニ(世界一大きいカニ)とされる2種類のカニをそれぞれ簡単に紹介していきます。
世界最大のカニ① タスマニアオオガニ
世界最大級のカニの一つとされるのが、オーストラリアのタスマニア島付近の海域で見つかるタスマニアオオガニ。
ごつごつしたり、泥が堆積した水深20mから800m近くの比較的深海にまで住むこのカニは、体重や脚を広げた大きさでは「タカアシガニ」に及ばないものの、その甲羅の幅が最大で46cmに達し、甲幅では世界一大きいカニ。
そして、体重はメスで6.8kg、オスで13kgに達し、これまで確認された最大級の個体ではなんと17.6kgに及ぶなど、巨大なカニであることは間違いありません。
6〜7月の繁殖時期に後尾を終えたメスは50〜200万個の卵を4ヶ月抱卵することでも知られます。
また、現地では1992年からこのタスマニアオオガニを対象とした商業用目的での漁が始まっています。
世界最大のカニ② タカアシガニ
名実ともに世界から「世界一大きいカニ」や「世界最大のカニ」と認識されているのが、もう一つの巨大なカニ「タカアシガニ」。
日本近海の150mから800mほどの深海で見つかるカニで、その甲羅の大きさは40cm前後と、甲幅でこそタスマニアオオガニには及びませんが、体重では通常サイズのオスメスの平均で約10kg、大きなものであれば19kgにまで達し、タスマニアオオガニを上回ります。
さらに、非常に長い脚を持っているため、脚を広げた大きさはなんと通常でも3~4m、大きなものは5mにもなり、世界最大のカニの称号に相応しいサイズ感を誇ります。
日本ではあまり食用として利用されることはありませんが、近年では捕獲される地元の名物料理として提供されることもあります。
ちなみに、タカアシガニはカニだけでなく、昆虫やエビなども含めた節足動物(外骨格と関節を持つ生き物)の中でも世界最大です。
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世界最大のカニとして名前が挙がる2つのカニを紹介してきました。
甲羅の幅ではタスマニアオオガニに軍配が上がりますが、総合的にはタカアシガニの方が大きく、世界一でかいカニとなります。