世界一大きいトカゲ(世界最大のトカゲ)について見ていきましょう。それに加えて、他の世界最大級のトカゲ5種も紹介していきます。
世界各地にある熱帯地域を中心に、4000を超える種類の存在が確認されているトカゲは、日本にもいくつかの種類が生息しています。
この「トカゲ」に分類される動物の中で、世界一大きいトカゲ(世界最大のトカゲ)の称号を得ているのは、なんという名前のトカゲなのでしょうか?
この記事では、世界一大きいトカゲと、その他の世界最大級のトカゲ5種を簡単にそれぞれ紹介していきます。
世界一大きいトカゲ:コモドオオトカゲ
名実共に世界一大きいトカゲとなるのは、インドネシアのコモド島をはじめ、リンチャ島、ギリモタン島、そしてフローレス島南部に生息する「コモドオオトカゲ」。
別名「コモドドラゴン」として知られるこの世界最大のトカゲの大きさは、通常個体でも体重が70kg前後、頭から胴体までの体長が70〜130cm、そして尻尾までを含めた全長が200〜300cmにもなります。
さらに、アメリカのセントルイス動物園で飼育されていた個体は、全長が313cm、体重は166kgにも達し、世界一でかいトカゲとして注目を浴びました。
その大きさから、かつてはスイギュウを倒して火を吐く生き物として現地の人に描写されることもあったなど、まるで伝説上の生き物であるドラゴンを彷彿とさせる姿で知られます。
また、コモドドラゴンの特徴の一つとして、「毒」を有しているという点が挙げられます。
これによって、コモドドラゴンに噛みつかれた獲物は血液が凝固出来なくなり、それによって出血が止まらないために失血して死に繋がってしまうというのです。
世界最大級のその他の巨大トカゲ
世界最大級のトカゲ① ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲは南アジアから東南アジア全域にまで広く分布する大型トカゲ。
水辺やマングローブの林などに好んで生息し、また水中では上手に泳ぐことでも知られます。
その全長は150〜200cmで、体重は20〜25kgと、コモドオオトカゲほどは大きくならないものの、稀に全長の点ではとても長い個体が誕生することがあり、これまでの最大記録は321cnにも及びました。
コモドオオトカゲと比べると、全長に対して体重が軽いのが特徴です。
世界最大級のトカゲ② ハナブトオオトカゲ
ニューギニア島南部に生息するハナブトオオトカゲもまた、世界一大きいトカゲの一つとして名前が挙がることがある大型種。
これまで確認されて信憑性がある最大の個体は、244cmの全長を持っていたことで知られます。
ただし、通常個体の全長は200cm以下であることがほとんどで、また体重も20kg程度と、世界最大のコモドオオトカゲと比べると平均してふた回り分ほど小さくなります。
一方で、上で紹介したミズオオトカゲとは、ほぼ同じ大きさか若干小さいといった程度になるでしょう。
世界最大級のトカゲ③ ペレンティーオオトカゲ
オーストラリア固有種で同国の一部地域に住むペレンティーオオトカゲは、オーストラリア最大のトカゲとして知られる大型種で、また、コモドオオトカゲとは毒を有するという点で共通しています。
その大きさに関して、全長は170〜200cmと、ミズオオトカゲやハナブトオオトカゲに匹敵ししますが、体重は大きい個体でも15kg程度と、体重の面では劣ります。
ちなみに、最大で250cmにまで達すると考えられていますが、実際の記録はまだ確認されていません。
世界最大級のトカゲ④ ナイルオオトカゲ
北アフリカやサハラ砂漠以外のアフリカ大陸に生息するナイルオオトカゲは、ナイル川周辺で良く姿が確認されることからそう呼ばれる大型トカゲ。
全長は120cmから220cmの間に収まることがほとんどですが、過去には244cmにも達した巨大な個体が確認されました。
一方で、他の世界最大級のトカゲと比べて体重は軽く、成体でも軽いものは2kg程度、通常でも7kg前後であることがほとんどです。
世界最大級のトカゲ⑤ レースオオトカゲ
オーストラリアの一部地域に生息するレースオオトカゲは、稀に都市部周辺にも現れることがあるトカゲ。
全長は120〜180cm、体重は3.6〜4.5kg程度であることが多いですが、大きな個体では2m前後、体重は15〜20kgに達することがあります。
その大きさに対して、木や壁を登る能力に非常に秀でていることで知られ、危険を感じたレースオオトカゲの個体が避難場所を探すためにレンガの壁をよじ登るといった光景が目にされています。
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世界一大きいトカゲ「コモドオオトカゲ」から、その他の世界最大級のトカゲ5種類を紹介してきました。
コモドオオトカゲは、他の大型トカゲに比べると、特に体重の面で非常に大きくなることが分かります。