砂漠の動物と生き物17選!モロクトカゲやスナネコなど

砂漠の動物と生き物達を17種紹介していきます。モロクトカゲやスナネコなど、過酷な砂漠環境でも強く生き抜くちょっと変わった動物達を見ていきましょう。

地球温暖化によって、ここ最近は毎年のように猛暑日が続いており、人によってはエアコンが効いた快適な室内空間で過ごすことが多くなっているかと思います。

しかし、近代技術の恩恵を受けずとも、厳しい灼熱の砂漠地帯で昔から暮らしてきた生き物たちがいます。

その生物たちは、自らの体や生態を砂漠環境に順応させることで、他の生物が命を落としてしまう環境であっても生き続けることが出来るようになったのです。

この記事では、そんな砂漠に生きる動物達の中でも、過酷な砂漠環境に適応するためにとても興味深い能力を身につけた生き物達17種を紹介していこうと思います。

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砂漠の動物・生き物1:ガゼル

サバンナを舞台にしたドキュメンタリーなどでは、肉食獣に追いかけられる動物として頻繁に登場するガゼルは、乾燥した地域でも生き抜くために独特な進化を遂げた動物だったりします。

その進化とは、尿を排出するに当たって、水分が含まれた尿として排出するのではなく、尿を濃縮して白くて丸い尿酸の塊に変え、水分は一切体に出すことなく排出することが出来るというもの。

これによって、摂取した食べ物に含まれる微量な水分を無駄にすることなく、水がなかなか確保出来ない場所でも生きていくことが出来るんです。

砂漠の動物・生き物2:スナネコ

猫は猫でも湾岸地域から北アフリカの一部に生息するスナネコは、名前の通り砂漠地帯に生息する猫の仲間。

暑い砂漠で生活していくために、日中は岩陰などに潜み、気温が下がった夜に活動をすることで、過酷な環境であっても上手く順応して生きています。

さらに、水があれば水を飲む一方、水の確保が難しい砂漠においては基本的に、爬虫類や昆虫などの食べ物から必要な水分を摂取しています。

砂漠の動物・生き物3:トビネズミ

スナネコとガゼルが持つ砂漠に適応した特殊な能力を兼ね備えていると言えるかもしれないのが、北アフリカから東アジアの乾燥地帯に生息するトビネズミ。

二本の後ろ足で跳躍して移動するのが特徴です。

気温の高い日中は地中の巣穴で過ごし、気温が下がった夜間に活動を開始する点がスナネコと同じで、水分を無駄にしないためにも、尿を濃縮して排出する点はガゼルに似ているんです。

砂漠の動物・生き物4:モロクトカゲ

オーストラリア中部から西部の奥地には、水がほとんど溜まることのない砂漠が広がっていますが、そんな環境下で生きているのがモロクトカゲと呼ばれる砂漠の生き物。

全身に円錐形のトゲが並ぶ見た目だけでなく、吸い取り紙のように水を吸収する皮膚を持っているのが最大の特徴です。

鱗がトゲのような形になって発達し、結露を集め、口へ水分が流れる仕組みを作り上げることで、乾燥した砂漠でも生き続けることが出来るんです。

砂漠の動物・生き物5:ケープアラゲジリス

リスの仲間であるケープアラゲジリスは、南部アフリカの乾燥地帯に生息する砂漠の動物の一種。

一般的な他のリスと違って木の上ではなく地面で暮らすリスで、その最大の特徴はふさふさとした平で白色の毛に覆われた大きな尻尾。

体温が上がると、この尾を頭と背中の上にかざして日傘のように使って日差しを避け、対応調節をするんです。

砂漠の動物・生き物6:オオミチバシリ

北アメリカ大陸の南部の砂漠地帯に生息するオオミチバシリは、砂漠環境に適した鳥の一種。

まず、木がほとんどない砂漠環境で暮らすために、翼を持つものの地上で生活するようになった結果、飛ぶのが下手な代わりに長い距離の移動を得意とする変わった能力を持ちます。

しかも、時速32km以上で走ることが出来るので、その俊足を生かして捕食者から身を守ります。

加えて、なんでも食べることで過酷な砂漠で生き続けるために必要なエネルギーを確保し、さらに目の近くの腺から余分な塩分を排出して体内の塩分濃度を調整出来るんです。

砂漠の動物・生き物7:トゲマウス

背中の毛の一部が短く硬いトゲになっているトゲマウスは、アフリカや西アジアの砂漠、そして荒地に生息している生き物。

このトゲマウスは、他の砂漠の生き物とはまた違った特殊能力を持ちます。

その能力とは、特殊な修復過程を経ることで、ちょっとした傷ならどんなものでも直ぐに塞いでしまうだけでなく、剥がれた皮膚も素早く再生させるというもの。

手でつかんだだけで背中の皮膚の60%が剥がれてしまうと言われ、この能力を持つことで、砂漠の捕食者に捕まっても皮膚を脱ぎ捨てるようにして逃れることが出来るんです。

また、脅威の再生能力によって、仮に尻尾が切られたとしても、完全ではないものの新しい尻尾が再生するとされます。

砂漠の動物・生き物8:四肢の無いトカゲ

トカゲの一種に、学名で「Typhlosaurus caecus」というトカゲが存在します。

その姿はまるでミミズそっくりですが、れっきとしたトカゲ。進化の過程で両腕両脚を失い、そのような姿になりました。

一方で、この非常に奇妙な姿になった理由は、暑い砂漠などの地表から逃れるため。

両腕両脚を無くすことで、地下に隠れながらも簡単に移動出来るようになり、周りを這う虫を食べながら生活しています。

ちなみに、小さな目を持つものの、視力はほとんど無いとされます。

砂漠の動物・生き物9:ミーアキャット

両脚で立った姿が人気なミーアキャットは、アンゴラやボツワナなど、アフリカ大陸南部の乾燥地帯に住む動物。

目の周りが黒い色で覆われているため、それがこの生き物の可愛らしさをさらに引き出していますが、実は太陽光が降り注ぐ砂漠においてはとても重要な機能を担っていると考えられます。

その機能とは「太陽光を吸収して目に反射光が入るのを防ぐ」というもの。

こうすることで、光の反射で視界が妨げられなくなり、太陽が降り注ぐ日中であっても、活動する際にはっきりと周囲を見渡せるようになると考えられるんです。

砂漠の動物・生き物10:ラクダ

ラクダと言えば砂漠に適応した動物の代表格と言えるでしょう。

背中にあって脂肪の塊であるコブが外見的な特徴で、餌があまりない過酷な砂漠環境が続いた場合には、エネルギーの供給源となるだけでなく、断熱材的な役割も果たし、体温が上昇しすぎてしまうことを防いでくれるんです。

さらに、ラクダの長いまつ毛や耳にあるフサフサとした毛は、砂漠において砂が中に入ってしまうことを防ぎます。

他にも、閉じることができる鼻孔、目の瞬膜(まぶたとは別に水平方向に動いて眼球を保護する透明又は半透明の膜)、その他多くの砂漠に適応した特徴を持っている動物です。

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砂漠の動物・生き物11:アメリカドクトカゲ

その名前にある通り、トカゲとしては珍しく毒を有する種であるアメリカドクトカゲは、アメリカ合衆国南西部からメキシコ北西部にかけてまで生息する生き物。

砂漠や乾燥した森林などに生息し、多くの時間を岩の隙間や地中などで過ごします。

一方で、過酷な砂漠環境でも生き延びるために、太い尻尾に脂肪を溜め込むことが出来、この尻尾にたまった脂肪を少しずつ消費していくことで、何ヶ月も食事なして生き延びることが出来るんです。

砂漠の動物・生き物12:チャクワラ

アメリカ合衆国の南部からメキシコ北部にかけてまで分布するチャクワラは、巨大な岩が転がる岩砂漠に順応した動物の一種。

その最大の特徴は、捕食者に出会った際に素早く岩の割れ目に身を隠し、腹部に沿って確認出来る緩やかに弛んだひだを膨らませ、まるで「フグ」の様になって隠れている場所から引っ張られないようにするという点。

岩が多く転がる岩砂漠においては、なかなか効果的な防御方法なんでしょう。

砂漠の動物・生き物13:フェネック

アルジェリアやエジプトなど、北アフリカ地域の砂漠に生息するフェネックキツネは、大きな耳を有している見た目がかわいいキツネの仲間。

その大きな耳は可愛いだけでなく、実は砂漠で生き延びるために非常に重要な役割を持っているとされます。

その役割とは、「餌となる地下を這う虫の音を聞きとること」と「体の中の熱を外へ放出させること」の二つ。

つまり、フェネックの大きな耳はラジエーターのように機能し、暑い砂漠地域に対応しているんです。

ちなみに、全身を覆う毛は、寒い砂漠の夜で断熱剤のように機能するとされます。

砂漠の動物・生き物14:アダックス

アフリカ大陸の砂漠地域に生息するアダックスは、ウシ科に属する動物の一種で、この砂漠の生き物は体色を変えることで砂漠環境に適応してきました。

夏は体温が上がり過ぎないように、体毛を白くして容赦ない砂漠の太陽光を反射し、逆に冬は太陽光の熱をより吸収しやすくするために、体毛を茶色や灰色に変えるんです。

さらに、水分がない砂漠環境であっても、水を飲まないで1ヶ月以上も生活することが出来ると言われ、これは体内で脂肪を変化させて水を生成することで可能になります。

砂漠の動物・生き物15:サケイ

主に中国北部やモンゴル、そして中央アジアなどの乾燥した内陸地に生息するサケイは、砂漠地帯で生き延びるために独特の能力を身につけた鳥。

その能力とは、進化した腹の羽毛をスポンジの様に使って少量の水を含ませることが出来るというもの。

この能力で雄のサケイは巣に水を運び、つがいのメスや子供に水を与えるんです。

砂漠の動物・生き物16:ゴミムシダマシの一種

ゴミムシダマシの一種である「Stenocara Gracilipes」または「Fogstand Beetle」と呼ばれる虫は、南部アフリカのナミブ砂漠を原産とする虫。

ナミブ砂漠原産であることから分かる通り、ナミブ砂漠の特徴的な環境に適応する形で進化した昆虫です。

ナミブ砂漠はほとんど新鮮な水が存在しない場所である一方で、海に近いことから、早朝の涼しい数時間は毎日霧が発生。

そこでこの虫は、長い足を使って体を持ち上げ、その霧の中に身を置いてじっとすることで霧を露の形に変える、つまり結露させ、その水を飲んで生きるために必要な水分を確保しているんです。

砂漠の動物・生き物17:アフリカウシガエル

アフリカウシガエルは、アフリカ大陸のサバンナの乾燥地帯に生息するちょっと変わったカエル。

サバンナ地帯で雨季が終わりを告げると、世界で2番目に大きいと言われるアフリカウシガエルは20cm程度の穴を掘り、体から水分が蒸発してしまわないよう、まるでマユの中に納まるように体の周りに厚い粘液を巡らせ、その穴の中で何ヶ月も次の雨まで耐え凌ぐんです。

ちなみに雨が降ると、体の周りに張り巡らせた粘液の膜が柔らかくなり、それによってカエルは起きるタイミングを知ると言われます。

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