熱帯雨林の植物一覧!ブロメリアからマホガニーまで25選!

熱帯雨林の植物を一覧にして紹介していきます。ブロメリアからマホガニーまで、熱帯雨林について興味があるなら抑えておきたい25種類の植物です。

世界中にある熱帯雨林には膨大な数の植物が生育しており、例えばアマゾンの熱帯雨林一つを見ても、その数はなんと40,000種以上に上ると言われます。

これは、熱帯雨林の高温高湿度の気候が、多くの植物の成長にとっては好条件だからです。

この記事では、そんな数ある熱帯雨林の植物の中から25種類をピックアップして紹介していこうと思います。

熱帯雨林について知るためにも確認してみましょう。

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熱帯雨林の植物1:着生植物

着生植物とは他の植物にくっついて育つ植物。

地面に根を下ろさず、水と栄養分を得るためのあらゆる方法を展開して生活する植物のことで、そこには非常に多くの種類が含まれ、熱帯雨林ではとてもよく見受けられます。

一本の木に様々な種類の着生植物が生息し、その重さは数トンになることもあります。

また、着生植物はなんと別の着生植物にくっついて育つこともあります。

熱帯雨林の植物2:ブロメリア

ブロメリアは、着生植物に分類される代表的なものの一つ。

ブロメリアの特徴の1つは、その長い葉で、バラの花のような形になっている点。

さらに、ブロメリアは着生先の木の枝に根を絡ませてその木にくっつき、生活していきます。

ちなみに、ブロメリアの葉の中央は「タンク」のようになっており、周りの葉はそこへ水を運んでいきますが、このタンクに貯められる水は、熱帯雨林に生息している他の動物にとっても貴重。

鳥や哺乳類はそのタンクから水を飲み、このタンクでおたまじゃくしが成長し、昆虫が卵を産みます。

熱帯雨林の植物3:ブラジルロウヤシ

ブラジルロウヤシと呼ばれるブラジルの熱帯雨林に生息するヤシの木は、その幅広い用途から「命の木」と呼ばれています。

その果実は食用に、木は建築資材として使われますが、この木の用途として一番有名なのは「カルナウバロウ」の原料であること。

カルナウバロウはこの木の葉から作られ、車のワックス、口紅、石鹸などの多くの製品に使われているのです。

また、水の中をより速く進むためにサーフボードの表面に塗ったりもします。

熱帯雨林の植物4:ラタンヤシ

ラタンヤシの種類は600種以上に上り、主にアフリカ、アジア、そしてオーストラリアの熱帯雨林に生息しています。

ラタンはつる性の植物でとても長いので、自らを支えることができません。

そのため、自身を他の木に巻き付け、茎についたホック型の棘を使いながら、太陽の方向へ向かってその木を登るように成長していきます。

ちなみに、ラタンは家具を作るのに使われます。

熱帯雨林の植物5:カポック

カポックの木は、熱帯雨林に生育する木としては比較的高く成長する木。

南アメリカ、アジア、そしてアフリカの熱帯雨林で見つかっています。

カポックの実からは繊維が採取され、この繊維はソフトボールの芯に使われたり、かつては救命胴衣や救難用の浮き輪などにも使われていました。

また、現在は繊維が油を大量に吸収することが分かり、油を吸うための材料として利用されるようになっています。

熱帯雨林の植物6:ドリアン

ドリアンの木は東南アジアに生息しており、この木の果実は臭いがとても強いことで有名。

その臭いが好きな人もいますが、そうでない人にとってはかなりの悪臭です。

ただし、その果実は美味で、強い甘みと栄養豊富なことから「果物の王様」と呼ばれています。

熱帯雨林の植物7:パラゴムノキ

パラゴムノキは天然ゴムの原料となることで知られる木。

パラゴムノキが初めて発見されたのはアマゾンの熱帯雨林でしたが、現在はアジアとアフリカの熱帯地域でも見つかっています。

この木の樹皮の管から分泌されるラテックスと呼ばれる乳液が採取され、これがゴムの原料となります。

そして、天然ゴムは車のタイヤ、ホース、そして洋服など、幅広く多くの製品に使用されています。

ちなみに、ラテックスの採取には通常、管を開き、そこから流れ出る乳液をバケツに集めるといった方法が採用されます。

熱帯雨林の植物8:ラン

日本でも人気なランは、世界に1万5千種が存在すると言われますが、熱帯雨林にも非常に多くの種類のランが生息しています。

そして、熱帯雨林に生息するランは着生植物であることが多いのも特徴で、その中には水や栄養分を空中から得られるように特別な根を持っているものもあれば、着生先の木の枝にその根を広げて、地中に根を張ることなく水分を得るものもあります。

熱帯雨林の植物9:アサイヤシ

日本でも健康食品としてブームになったアサイーは、アサイヤシ(アサイー・パーム)と呼ばれる植物になる果実で、このアサイヤシはアマゾンの熱帯雨林で最も一般的な木の1つ。

ただし、そうは言っても、アマゾンの熱帯雨林は生物多様性の宝庫であるため、アサイヤシの数は、この地域にある3,900億本の木のうちのたった1%(50億本)程度です。

もちろん現地でも、ブルーベリーに似た果実は大切な食べ物として扱われています。

熱帯雨林の植物10:トワラン

トワランは、タイ、インドネシア、そしてマレーシアなど、東南アジアの熱帯雨林に自生している木。

その高さは80mを超えることもある大きな木で、熱帯雨林に生息する木の中ではもっとも高い木の1つです。

他の木よりも飛びぬけて高いため、森の中では木の層ができているように見え、その一番上の層に当たるのがこの木であることがしばしばあります。

トワランの樹皮はつるつるしていて、動物たちには登りにくい作りになってい流のが特徴。

一方で、この特徴は、木の枝高くに巣を作っているオオミツバチにとっては好都合となっています。

熱帯雨林の植物11:ブーゲンビリア

ブーゲンビリアは熱帯雨林に咲く色鮮やかな花で、南アメリカが原産。

他の地域では観賞植物として栽培されています。

ブーゲンビリアは「花のような形の美しい葉」がとても有名で、小さな白い花の周りを囲むようにして生えており、ぱっと見ではそちらが花びらに見えてしまいます。

熱帯雨林の植物12:インディアン・ティンバー・バンブー

バンブーサトゥルダとも呼ばれるこの植物は竹の仲間。

この竹は南アジアの熱帯雨林に生息していることで知られます。

また、竹の中でも特に使い勝手が良い種とされ、家具を作るのに使われたり、紙や楽器を作るのにも使われます。

熱帯雨林の植物13:ウォーキング・パーム

ウォーキング・パームは中央および南アメリカの熱帯雨林に生息している植物。

タコの足のように八方に伸びた根で幹を持ち上げ、より高い位置で日光を浴びようとしているのが特徴で、根は地上にある幹から突き出ています。

かつてこの根は、この木が他の木によって倒されそうになった時に他の場所へ「歩く」ためのものだと考えられていたことが、その名前に「ウォーキング」が入っている理由です。

熱帯雨林の植物14:オオオニバス

オオオニバスは南アメリカの熱帯雨林の湖や川に生息する水生植物。

その葉は非常に大きく、直径3mにもなります。

また、葉の裏側には鋭い棘が列になって並んでおり、この棘でマナティーなどの熱帯雨林に生息する動物たちから身を守っています。

熱帯雨林の植物15:バナナ

広く一般的な果物として知られているバナナは、バナナの木と呼ばれる高さ数mにもなる「草」に出来る実で、また、正確には野菜に分類されます。

この分類学上の細かい点は別として、その多くはアジアや南米などの熱帯地域で栽培されており、また他にも西アフリカの熱帯雨林地域などで栽培されています。

熱帯雨林の植物16:絞め殺しの木

多くの着生植物は宿主植物に害を与えることはしませんが、「絞め殺しの木」と呼ばれる植物達の場合はその逆。

自分が着生した宿主植物である木を枯死させてしまうのです。

「絞め殺しの木」には多くの異なる種類の植物が含まれますが、その多くは熱帯雨林にあるため、熱帯雨林では比較的よく目にされる植物です。

絞め殺しの木はまず他の木の枝で成長を始めます。

そして、絞め殺しの木が成長するにつれ、その根は地中へ潜っていき、まずは茎、そして宿主植物の木全体に巻きつき、格子のような形になります。

こうすることによって、絞め殺しの木は宿主植物よりも多くの日光と養分を得られるようになり、宿主植物は最終的に枯死してしまうのです。

また、絞め殺しの木が作る格子の形は1つの木ではなく複数の木で作られるために、自身を支えるのに十分な強度となり、最終的には宿主植物の木が腐って無くなった後も、そのまま立っていられるほどになります。

熱帯雨林の植物17:ラフレシア・アルノルディイ

ラフレシア・アルノルディイは、単体の花としては「世界一大きな花」となる植物。

この珍しい植物は森の地面をつたう、他の植物のつるに寄生して育つ全寄生植物の1つで、ボルネオやスマトラの熱帯雨林に生育しています。

ラフレシア・アルノルディイの花の大きさは直径1.5mにまで達し、その花は腐った魚のような臭いを放出するため、「死体花」とも呼ばれています。

この臭いはハエなどの虫を引き寄せ、これらの虫によって受粉が行われていくのです。

熱帯雨林の植物18:ピッチャープラント

ピッチャープラントは昆虫を餌とするように進化した食虫植物で、熱帯雨林でも見られます。

ピッチャープラントには多くの種がありますが、どれも同じ機能を持っている点が特徴。

昆虫はピッチャープラントの蜜や香りに誘われ、チューブのような形の葉の中に落ちます。

一方で、チューブの側面には毛のようなものが生えているため、昆虫が逃げ出すのは困難。昆虫は最終的にチューブの底に溜まっている液体の中で溺れてしまいます。

そして、ピッチャープラントは液体の中で溺れた獲物の体から少しずつ養分を抜き取っていくのです。

ウツボカズラはピッチャープラントに分類される代表的な植物でしょう。

熱帯雨林の植物19:ヘリコニア

ヘリコニアはアメリカの熱帯雨林に生息する被子植物。

森の土で成長し、鮮やかな色の花に引きつけられたハチドリによって受粉が行われます。

また、ヘリコニアは観賞植物として世界各地で親しまれており、その花の形から「ロブスターのはさみ」と呼ばれています。

熱帯雨林の植物20:コーヒーノキ

コーヒーノキは、その名前から分かる通り、種子からコーヒーの原料となるコーヒー豆が採れることで知られています。

高さは12m近くにまで達しますが、コーヒー採取を目的とした農園では3m前後の高さで管理されています。

また、コーヒーノキには異なる多くの亜種が含まれていますが、その多くは熱帯や亜熱帯地域に集中しており、熱帯雨林は育成に適した環境の1つとされます。

熱帯雨林の植物21:カカオ

果実がチョコレートやココアの原料とされるカカオは、中南米の熱帯地域を原産とする、最大10m近い高さにまで成長する木。

伝統的に「焼畑」をした地域がカカオ豆に良いと信じられていたため、熱帯雨林が切り開かれてカカオの栽培が行われてきましたが、実際のところカカオは、熱帯雨林のように日陰と湿潤がある場所の方が適するため、本来は熱帯雨林にこそ育つ植物です。

熱帯雨林の植物22:バニラ

抽出された香料などで有名なバニラは、メキシコや中央アメリカが原産とされる熱帯雨林の植物。

バニラを最初に使ったのはアステカ族で、風味づけに使用していたと言われます。

現在「バニラ」と言えば、通常、植物よりも味を表す言葉として使われることが多いですが、元々は、このつるのように他の木に巻きついて成長する植物を指す言葉でした。

熱帯雨林の植物23:バケツラン

中南米の熱帯雨林に自生するランの一種「バケツラン」は、花弁の1枚がバケツの形になっていることからその名前が付けられています。

また、このランはシタバチと呼ばれるハチに受粉を頼っており、受粉を手伝ってもらうために、ハチにご褒美を与えることで知られます。

オスのハチはまず花の香りに引きつけられます。

そして、甘い香りがするメスを引きつける液体を得ようとして花の「バケツ」部分、花本体にある特別な部屋である花弁に落ちていきます。

その後、オスのハチが外に出られる道は一つで、その道を通るとハチの体に花粉がつく仕組みになっているのです。

熱帯雨林の植物24:ハゴロモノキ

ハゴロモノキはオーストラリアの熱帯雨林に生息する大きな木。

シルキーオークとも呼ばれていますが、「オーク」という名前が通常表すブナ科の植物とは関係がありません。

ハゴロモノキの木は木材として腐りにくいので、木工品や建具類に使用されることで知られます。

熱帯雨林の植物25:マホガニー

マホガニーは、センダン科マガボニー属に分類される植物の総称で、その木は最大45m近くにまで成長します。

また、木材にするために採取され、その木材はマホガニーと呼ばれていることから、名前だけは聞いたことがある人もいるかもしれません。

赤茶色の木材はその美しさと色で評価されており、なかでもキューバやフロリダ半島南部原産のマホガニーは、マホガニー属の中では最高級品とされています。

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熱帯雨林の植物一覧!ブロメリアからマホガニーまで25選!のまとめ

熱帯雨林の植物を25種類紹介してきました。

最初にも触れた通り、アマゾンの熱帯雨林だけで40,000種類を超える植物が見つかるため、世界中の熱帯雨林で確認できる植物全てをまとめることは難しいですが、紹介した25種類をまずは覚えておけば、熱帯雨林の植物についてより想像しやすくなると思います。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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