ラパスはボリビアにおける「事実上の首都(※憲法上の首都はスクレという都市)」となっており、多くの場面でボリビアの首都として解説される都市です。
また、(標高又は海抜で)世界一高い首都としても有名です。
ボリビアの事実上の首都ラパスの標高(海抜)はどのぐらい?
中心街の標高 | 3,640m |
ボリビアの首都ラパスの標高は、中心街において3,640mと示されるのが一般的です。
一方で、ラパスはすり鉢型になっており、そのすり鉢型の底から縁の部分にかけて街が広がっているため、標高は全体として700m程度の高低差があると言われます。
例えば、同じラパス市街であっても、標高3,250mの場所もあれば、標高4,012mの場所もあり、ラパス市内にも関わらずこの標高の高低差によって、年間の平均気温はおおよそ5度の違いが生じているのです。
日本最高峰の富士山とラパスを比較すると?
日本の最高峰、富士山とカトマンズの平均標高を比較しすると、以下のようになります。
ラパス中心街の標高 | 3640m |
富士山の標高 | 3,776m |
日本で最も高い山「富士山」の最高地点は3,776mです。
一方でラパス中心街の標高が3,640mということは、富士山の頂上地点の標高に対して136m程度しか違わないということであり、またラパスの高さは富士山の頂上をアタックする手前の九合五勺(きゅうごうごしゃく)地点である標高3,590mよりも高いのです。
さらに、上でも示した通り、ラパスはすり鉢型の街であるため、ラパス市街の上部分は実は標高4,000を多少超えると考えられています。
つまり、ラパスの最高地点は実は日本最高峰よりも高い地点に位置します。
実はラパスは都市としては世界一高くない!?
世界一高い首都として知られるラパスはまた、世界一標高が高い都市としても名前が言及されることがありますが、「都市」として考えた場合、実はその限りではなかったりします。
というのも、ラパスの隣(隣接している)にある同じボリビアの都市「エル・アルト」の方がさらに標高が高く、アルティプラートと呼ばれる高原地帯に位置し、約95万人(※2020年時点)を有するこの都市の標高は、なんと4,150mにも及ぶのです。
ちなみに、ラパスの空港とされる国際空港は「エル・アルト国際空港」という名前からも分かる通り、このエル・アルト市に建造されています。