日本列島の東側には日本海溝と呼ばれる、環太平洋火山帯の一部を形成する海溝があります。
この日本海溝はまた、海洋プレートの太平洋プレートが、大陸プレートのオホーツクプレートの下へ沈んだことで誕生したと考えられています。
その日本海溝の深さを色々なものとの比較と併せながら解説していきます。
日本海溝の深さはどのぐらい?
日本海溝の深さ | 8,020m 又は 8,046m |
日本海溝の深さは8,020mまたは8,046mです。
一般的には日本海溝の最深部の数値として8,020mが挙げられることが多いですが、2009年には新しい論文が公開され、そこでは8,046mという数値が挙げられました。
このような背景から、今後は恐らく少しずつ8,046mという数値が日本海溝の深さとしてより広く採用されていくようになるかもしれません。
そして、世界にある他の深い海溝と比較した場合、日本海溝は深さランキング11位に位置します。
ちなみに、日本海溝の北側は千島・カムチャッカ海溝へ、南側は伊豆・小笠原海溝へそれぞれ続くため、日本海溝はこの両海溝の延長であるとの見方もあります。
日本海溝の深さを他のものと比較すると?
ここからは日本海溝の深さをより具体的にイメージするために、いくつか別なものとの比較をしていきます。
世界最高峰のエヴェレストに匹敵する
日本海溝の8,020又は8,046mの深さを比較する上では、世界で最も高い山エヴェレストの標高が良く例として挙げられます。
エヴェレストの標高は8,848.66mであり、垂直方向に8,000m近く沈む日本海溝は、このエヴェレストにも匹敵するからです。
日本最高峰の2倍以上
ただ、そうは言っても日本海溝の深さはエヴェレストより800mほど短いため、別な比較が必要かもしれません。
ここで日本最高峰の富士山と比較してみましょう。
富士山の標高は3,776m。
つまり、富士山を二倍したとしてもその高さは7,552m。
仮に、8,020m又は8,046mの深さを誇る日本海溝の隣へ、縦に並べた二つの富士山を置いて比べたとしても、日本海溝の方が500m近くも高いのです。
東京スカイツリーの高さの約13倍
また他にも、日本で最も高い建造物である東京スカイツリー(634m)と比べると、日本海溝の深さは東京スカイツリーのおよそ13個分となることが分かります。
計算をすると以下の通りだからです。
- 8,020 または 8,046 ÷ 634 = 12.6498 または 12.694
世界で最も深いマリアナ海溝には及ばない
ただし、日本の南側、マリアナ諸島の近くに位置している北西太平洋の海溝で、世界で最も深い邂逅とされるマリアナ海溝の深さには、8,000の深さを誇る日本海溝も敵いません。
というのも、マリアナ海溝の最深部は10,000mを超える10,994mであり、日本海溝よりさらに3,000m弱も深いからです。
日本海溝について理解を深めるためにも参考に
以下の動画では日本海溝の場所などがより詳しく解説されています。
日本海溝に関する理解をさらに深める上でも役に立つと思うので、参考にしてください。