世界一高い木ランキング|世界一のハイペリオンは115.92M!ではその次は?

世界一高い木をランキング形式で紹介していきます。世界一のハイペリオン以下、どのような木がどれぐらいの高さを誇るのか確認していきましょう。

木は地面から動けないかもしれませんが、条件さえ整えば、人間以上に長生き出来る羨ましすぎる特性を持ちます。

そして、木は長寿になればなるほど、基本的には体積が大きくなり、中には想像を絶するほど圧倒的な高さまで成長し、35階建てのビルに匹敵するなんていう個体も存在します。

そのため、実は地球に存在する生命体の中で、最も巨大な体を持つ生き物のトップを占めるのは木なんです。

一方で、理論上は地球上で木が成長し続けると、種類によっては最大で130メートル程度まで伸びると言われますが、材木用に伐採された結果、現在そのような巨木を見ることはほとんど出来ません。

しかし、世界にはその成長の限界に近づいている木も少なからずあるんです!

この記事ではそんな、地球が誇る世界一高い木をランキング形式で紹介していこうかと思います。

多くの木を知るためにも、同一種の木からは代表して最も高いと言われる個体のみを紹介します。種類は無視して個々の木の高さだけを比較した場合、ランキング結果が異なってくる点はご了承ください。

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世界一高い木No.10:フロレンタイン渓谷のユーカリプタス・デレガテンシス(87.9m)

(出典:pinterest

オーストラリアのタスマニアにある、フロレンタイン渓谷に育つユーカリプタス・デレガテンシス(Eucalyptus delegatensis:ユーカリの中でも細長い感じの葉っぱを持つ種類の中には、世界一高い木のリストに名前が上がる個体が存在します。

その高さはなんと87.9m!

特に名前は付けられていないものの、原生林から高くそびえるようにして生えるこの個体は、周りの木よりひと回りもふた回りも高いことで知られます。

世界一高い木No.9:ニーミナ・ロゴレイル・ミーナ (90.7m)

オーストラリアのタスマニアには、上に挙げたユーカリプタス・デレガテンシス以外にも、様々な種類のユーカリの木が存在しますが、その一つがユーカリプタス・グロブラス(Eucalyptus Globalus)と呼ばれるもの。

そして、このユーカリプタス・グロブラスの中にも、90.7メートルを誇る世界一高い木の一つが存在するんです。

ちなみに、この地域は「85m以上の高さに成長した樹木を伐採しない」というルールを採用しているらしく、それによりこの木は伐採を免れてるんだとか。

さらに、過去には101メートルに達した個体も存在したらしいです。

ユーカリプタス・グロブラスは非常に成長速度が早いため、パルプ原料やユーカリオイルを手に入れるために良く利用されます。

世界一高い木No.8:ホワイトナイト(91.3m)

(出典:tripadvisor

ユーカリプタス・ビミナリス(Eucalyptus viminalis:ユーカリの一種の中では、比較的小さな個体が多く見られますが、オーストラリアのタスマニアにあるエヴァクリーチ森林保護区は別。

この地域はおよそ300年もの間、非常に高いユーカリプタス・ビミナリスが育ってきたところで、中でもホワイトナイトという個体は最長を誇るもの。

1970年代に初めて確認された時にはすでに90メートル近くの高さを誇っており、現在では90メートルを越えて91.3メートルに達している世界一高い木の一つになっています。

世界一高い木No.7:ボルネオのイエローメランチ(94.1m)

(出典:mnn

イエローメランチは、フィリピン、マラヤ、スマトラ、ボルネオ、タイなどに分布する、木材としても使われることのある木。

そして、ボルネオ島のダナム渓谷保護地域には、94.1メートルにも達する非常に高い個体が存在しています。

ちなみに、この地域には他にも90メートル級の個体が複数確認しており、非常に高い木が多く育っている場所です。

世界一高い木No.6:無名のセコイアデンドロン(95.8メートル)

セコイアデンドロン(Sequoiadendron)は、アメリカの西海岸の海岸山脈に自生し、高さが非常に高くなる個体が多いのが特徴的。

また、ジャイアントセコイアとしても知られることから分かる通り、高さだけでなく幹回りもとても太く成長し、6メートルや10メートルの直径を持つなんていうのは当たり前。

そんなセコイアデンドロンですが、中でもカリフォルニアのセコイア国立公園にある老木の一本は、95.8メートルにも達しており、世界一高い木の一つです。

ちなみに、同じセコイア国立公園には「シャーマン将軍の木」と呼ばれるセコイアデンドロンがあり、高さこそ84m弱ですが、幹回りが非常に太いため、その体積はおよそ16000㎥にもなり、体積で見れば世界一の巨木で、さらに地球上で最も大きな生命体らしいですよ。

世界一高い木No.5:バランゲイ・アレグリア・トゥーグ(96.9m)

ほとんど誰も知らない世界一高い木の一つがフィリピンに存在しています。

その木はフィリピンローズウッド(地元ではトゥーグと呼ばれる)という種類の木で、フィリピンのセブ州にあるサンフランシスコという町の外れに立っている個体。

この地域の住人たちが2010年に最も高いクリスマスツリーを作ろうとしたのがきっかけで、高さが計測され、その際に96.9メートルもの高さを持っていることが判明します。

現在はそれから10年弱経過しているため、もしかしたらもっと高くなっているかもしれません。

世界一高い木No.4:レイヴンズ・タワー(96.7m)

(出典:pinterest

カリフォルニア州のプレイリー・クリーク・レッドウッズ州立公園には、ベイトウヒ(マツ科の木)と呼ばれる、育つと非常に高さが出る木が自生していますが、その中で最も高いとされるのがレイヴンズ・タワーと呼ばれる個体。

2007年に計測された際には97.6メートルに達していたという記録があり、世界一高い木の一つに数えられます。

また、この森は霧に包まれることが良くあり、それが木の成長を促進させるため、他にも多くの巨木が存在しているんだとか。

ちなみに、レイヴンズ・タワーの正確な場所は保護目的で秘密とされ、一般には公開していません。

どうしても見たい場合は自力で探すしかなさそうですね。

世界一高い木No.3:ドーナー・ファー(99.7m)

(出典:flickr

オレゴン州を中心にアメリカの太平洋岸に分布するベイマツは、建材用として日本が北米から大量に輸入している木。

成長すると非常に高くなる木であるため、長寿の個体は信じられないほどの高さになることも珍しくなく、過去には120メートル近くなる個体も存在したそう。

一方、現在最も高いベイマツと考えられているのが、ドーナー・ファーという個体。

オレゴン州で見ることが出来る、樹齢500年近くにもなる老齢の木で、その高さは99.7メートルにもなります。

世界一高い木No.2:センチュリオン(99.82m)

(出典:wikipedia

オーストラリアはタスマニアのアルヴ渓谷には、ユーカリの一種であるユーカリプタス・レグナンスが自生していますが、この種類の木の中で最も高いとされるのがセンチュリオン。

アメリカの「レッドウッド種」を除けば世界一高い木と言われ、2014年に計測した当時、その高さは99.82メートルであったことが記録されています。

また、センチュリオンに関しては独自のFacebookページも作られており、この木の人気が伺えます。

ちなみに、センチュリオンの周りには、他にも85メートル級の巨木が2本立っているらしいですよ。

世界一高い木No.1:ハイペリオン(115.92m)

The World's Tallest Tree | Hyperion Tree |

世界一高い木の中でも頂点にたつのが、ハイペリオンと呼ばれる木。

アメリカのレッドウッド海岸にあるレッドウッド(セコイア:Sequoia sempervirens)の一個体の名前で、なんとその高さは115.92メートル!

あまりに高すぎて、てっぺんが見えないほどです。

ちなみに、今回の世界一高い木ランキングでは、同一種の木を2本以上含めなかったため、ハイペリオンの次はセンチュリオンが高いという結果でしたが、実は、セコイアだけで見ると、センチュリオンより高い木が他にいくつもあったり。

一例を挙げると以下のような木々です。

  • パラドックス:112.56m
  • ロックフェラー:112.60m
  • ローレリン:112.62m
  • オリオン:112.63m
  • ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティ:112.71m
  • ストラトスフィア・ジャイアント:113.11m
  • イカルス:113.14m
  • ヘリオス:114.58m

また、ハイペリオンも含め、これらレッドウッドの巨木の多くは、自然保護の観点から正確な位置は一般公開されていないそうです。

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世界一高い木ランキング|世界一のハイペリオンは115.92M!ではその次は?のまとめ

地球が誇る世界一高い木をランキング形式で10本紹介してきました。

世界一高いというだけあって、その高さは100メートル近くなり、普段周りで見ている木からは想像出来ないほど高いことが分かります。

そんな高い木が存在する地域は、基本的にそれだけ自然が保護されているという裏返しでもあります。

このような巨木が存在する場所は、あまり人の手が加わらないように大切にしていきたいものですね。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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