世界最大の砂漠はどこ?世界一広い砂漠トップ10を紹介!

世界最大の砂漠はどこなのでしょうか?面積を基準として世界一広い砂漠トップ10を紹介していきます。世界最大の砂漠は、一般的にイメージされる砂漠とは大きくかけ離れたものです。

暑くて乾燥していて広大な砂海が広がっている場所と言えば砂漠。世界に目を向けると多くの砂漠が存在しています。

一方で、砂漠には様々な種類のものが含まれ、中には一般的にイメージされる砂漠とはかけ離れたものも存在します。

そんな数ある砂漠の中でも世界最大級のサイズを持つ砂漠は、どれほど大きくて、どのような特徴を持っているのでしょうか?

この記事では、世界一広い砂漠トップ10をランキング形式で紹介していきます。

ただし、砂漠をランキングするにはしっかりと定義することが前提となるため、まずは、砂漠の定義を確認することから始めていきましょう。

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まずは大切な砂漠の定義から

地球の地表の約3分の1に上る乾燥もしくは半乾燥、そして暑い場所が、一般的には砂漠とイメージされますが、「砂漠」の定義とは、

  • 年間降水量が250mm以下
  • 降雨量よりも蒸発量が多い

のどちらか一方、または両方を満たした地域が該当します。

そのため、砂漠と聞いて通常イメージされる「灼熱の砂漠」だけでなく、例えばとても寒くて氷に覆われた場所でも、砂漠の定義に含まれることがあるのです。

ただし、いずれの場合も、一部の例外的に適応した動植物を除いて、生き物が生息するには非常に厳しい不毛な環境であるという点は共通していると言えるでしょう。

世界最大の砂漠はどこ?広さを基準にしたベスト10

砂漠の定義を確認したところで、ここからは早速、広さを基準とした世界一広い砂漠トップ10を紹介しながら、世界最大の砂漠はどこなのかを確認していきたいと思います。

※砂漠の広さは刻一刻と変わったり、情報源によってサイズがまちまちで、また、その順位が微妙に異なることがあります。以下で紹介するランキングと面積は、Earth.comに掲載された「The 10 Largest Deserts in the World

」を参考にしています。

世界最大の砂漠トップ10:グレートベースン砂漠

グレートベースン砂漠はアメリカ合衆国では最大で、世界でもトップ10にランクインするほど広い砂漠。

ロッキー山脈とシエラネバダ山脈の間にある乾燥地帯のことで、西海岸側に位置しています。

その面積は49万平方kmに渡り、境界線として、東にロッキー山脈、西にシエラネバダ山脈、南にソノラ砂漠とモハーヴェ砂漠、北にはコロンビア高原があります。

一方で、このグレートベースン砂漠の気候は非常に冷えるため、基本的には低温砂漠であると言え、特に冬は雪が多くて非常に寒いのが特徴です。

ただし、長くない夏の期間は極端に暑くなる点も忘れてはいけません。

また、その降水量は年間、少ない時では170mm前後、多い時でも300mm程度です。

世界最大の砂漠トップ10:シリア砂漠

アラビア半島の北、シリア、ヨルダン、イラク、そしてサウジアラビアにまたがる巨大な砂漠であるシリア砂漠は、世界でもトップ9にランクインする世界最大級の砂漠。

その総面積はおよそ52万平方kmで、平坦だけどとても多くの岩があるのが特徴で、この景観は、シリアのドルーズ山地地帯の火山活動から出た溶岩流によって形成されたと言われます。

また、シリア砂漠には、その面積の中に一部ステップ(森林を形成するほど湿潤ではないが、砂漠というほど乾燥していないような地域で、季節によっては高さ低い植物が見られる)が含まれるという、もう一つの特徴があります。

ちなみに、ヨルダンの国土の85%とシリアの国土の55%は、シリア砂漠の一部にあたるとされます。

世界最大の砂漠トップ8:パタゴニア砂漠

パタゴニア砂漠は南アメリカにある国アルゼンチンにおいて最大の広さを誇る砂漠。世界に散らばる巨大な砂漠の中では世界第8位で、総面積は約62万平方kmです。

主にアルゼンチンに位置していますが、チリの一部にも広がっています。

その境界線として、東に大西洋、西にはアンデス山脈があり、中核部は寒冷荒原(低温砂漠)となるため、気温が12℃を越えることはめったになく、平均気温はたったの3℃。

また、山から下りてくる空気により、比較的風が強く、さらに岩石や岩くずで覆われている岩石砂漠という特徴を持ちます。

世界最大の砂漠トップ7:グレートビクトリア砂漠

グレートビクトリア砂漠はオーストラリア最大の砂漠で、南オーストラリアのガウラー・レンジス国立公園辺りから、西オーストラリアのゴールドフィールズ・エスペランス地域の一部である東ゴールドフィールズにまで広がっています。

その面積は67.4万平方kmと、世界最大の砂漠トップ7位にランクイン。

また、グレートビクトリア砂漠には砂丘や草原が広がり、またいくつかの塩湖が見られ、さらに雷を伴った嵐が比較的良く起こるのが特徴。

年間平均で、約15回から20回の雷があると言われます。

ただし、降雨は年によって不規則ですが、概して少なく、通常は年に200mmから250mmの降雨量に収まります。

一方で、グレートビクトリア砂漠の気温は冬でも約20℃までしか下がらず、夏には32℃から40℃の間となるため、寒冷となることはありません。

世界最大の砂漠トップ6:カラハリ砂漠

世界最大の砂漠トップ6にランクインするカラハリ砂漠は、アフリカ大陸南西部に位置する広大な砂漠。

ボツワナ南西部を中心として、北はオカバンゴ川へ、南は南アフリカ共和国北部へ、そして西はナミビア東部にかけてまで広がっており、その面積は約90万平方km。

湖などの「表層水」が一切なく、また、大部分が赤い砂で覆われているのが特徴で、雨が降った場合には一時的な豪雨の時のみ生じる季節河川が氾濫し、さらに、一部の塩で覆われた平原などに水が溜まります。

また、カラハリ砂漠にはオカヴァンゴ川と呼ばれる唯一の恒久的な川が存在しますが、その水はやがて砂漠の砂中に染み込んで蒸発してしまうため、海にたどり着かない内陸河川としても有名です。

さらに、カラハリ砂漠にはいくつかの植物が自生しており、そのほとんどは特定の種類のサボテンか低木といった、砂漠環境に適応した植物になります。

世界最大の砂漠トップ5:ゴビ砂漠

ゴビ砂漠は中国の北西部と北部、そしてモンゴル南部に広がっている砂漠で、その面積は100万平方km(※130万平方km弱という数字も一般的)。

世界で5番目に大きなサイズを誇る巨大な砂漠で、かつては中国からヨーロッパまでを結ぶシルクロードの重要な拠点がいくつも存在していました。

そんなゴビ砂漠は内陸にある内陸砂漠であるために、海からの水分が届きにくい上、ヒマラヤ山脈に近いことでも雨が妨げられ、結果的に世界最大級の砂漠となりました。

そして、気温の変化が非常に激しいのも特徴の一つで、5月〜9月の夏季にかけての参考気温が45度になったかと思えば、1月〜2月の真冬には最低気温が40℃より低くなることさえあります。

ちなみに、その表面は場所によって砂ではなく、むしろ、野ざらしでむき出しの岩が多くなります。

世界最大の砂漠トップ4:アラビア砂漠

アラビア砂漠は西アジアにあり、アラビア半島の大部分を覆っている砂漠で、その面積は233万平方kmと、世界ではトップ4にランクインするほど巨大。

イエメン、ペルシャ湾、オマーン、ヨルダン、イラクにかけてまで広がっています。

この地域の気候はとても乾燥していますが、気温に関しては幅が大きく、定期的にとても高温になる一方で、季節によっては夜間に冷え込むことがあります。

また、年間降雨量は平均で約100mmですが、最も乾燥した地域では年にわずか30mmから40mmの雨しか降りません。

ちなみに、アラビア砂漠の中央には、ルブアルハリ砂漠、別名「空虚な一角(空虚な1/4)」と呼ばれる、世界で最も広大な砂が延々と広がる場所が存在します。

世界最大の砂漠トップ3:サハラ砂漠

世界一広い砂漠と言われることがあるサハラ砂漠は、いわゆる暑い砂漠としては確かに世界最大。

しかし、最初の方で解説した砂漠の定義に当てはめると、世界第3位の大きさとなります。

とはいえ、その面積は世界最大級。

これまで紹介した砂漠と比べても圧倒的な900万平方kmの面積を誇り、アフリカ大陸の1/3を占めるとされるから驚き。

マグレブ(北西アフリカ)、アトラス山脈、地中海に接する海岸地域の肥沃な地帯を除く、アフリカ大陸北部の大部分を占めています。

そんな広大なサハラ砂漠は、地域によって異なる様々な地形を持ちますが、実は砂に覆われた砂海の割合はそこまで大きくなく、むしろ大部分が岩の多い不毛の地である岩石砂漠。

また、サハラ砂漠の中央部分は超乾燥地帯であり、そこに自生する植物は全くいないとも言われます。

そして、日中の気温は50℃を超えることも珍しくありません。

ちなみに、サハラ砂漠の東部には、世界最大級のナイル川が存在し、中央アフリカから北へ向けて流れ、地中海に注いでいます。

世界最大の砂漠トップ2:北極砂漠

北極砂漠とは、カナダ、デンマーク、ノルウェー、ロシア、スウェーデン、アメリカが領土を主張する、もしくは支配する、北極海に含まれた一部の地域のこと。

一般的にイメージされる砂漠とは全く違いますが、砂漠の定義に当てはめた場合は、この北極砂漠も砂漠に含まれます(※ただし、一般的に「砂漠」と言った場合にこの北極砂漠を含むことは少ない)

その土地面積は合計で1,398.5万平方kmにも渡り、世界で2番目に大きな砂漠です。

一方で、その地理的な条件からも想像出来る通り、非常に寒冷な場所となり、夏でも気温が10℃を超えることは少なく、冬にはマイナス40℃を頻繁に下回り、年間の平均気温もマイナス25℃前後とされるほどです。

また、風が強いのもこの砂漠の特徴で、風が雪を巻き上げ、雪が永遠に降り続くかのような幻想を作り出しています。

ちなみに、北極砂漠は気候変動の影響を非常に受けやすく、近年、北極砂漠の氷の量の減少について警鐘が鳴らされています。

世界最大の砂漠トップ1:南極大陸

世界一広い砂漠の称号に見事輝くのが「南極」。

北極砂漠と同様に、砂漠として一般的にイメージされるものとは全く異なりますが、砂漠の定義に当てはめた場合、1400万平方km強(1420万平方km)の面積を持つ南極大陸が世界最大の砂漠となるのです。

南極大陸は地球上で最も乾燥していて、風が非常に強く、最も寒い大陸で、の降水量は毎年200mm以下であり、過去には気温がマイナス97.8℃まで下がったことがあります。

このような極限の環境から、南極大陸に永住者は1人もいません。

一時的な居住者は年によって異なるものの、1000人から5000人で、これらの人々グループは主に科学研究者と彼らをサポートする人々と、一部の観光目的の訪問者から成ります。

ちなみに、南極大陸の約98%は氷に覆われているため、現地では氷に反射した太陽光によって日焼けや視覚障害が悩みの種と言います。

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世界最大の砂漠はどこ?世界一広い砂漠トップ10を紹介!のまとめ

世界一広い砂漠トップ10を紹介してきました。

見てきたように、世界には数多くの砂漠がある中で、実は砂漠の定義に照らすと実は南極大陸が世界最大の砂漠になるのです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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