南米のアマゾン川流域に生息するボア科アナコンダ属のオオアナコンダは、世界最大のヘビと呼ばれる巨大なヘビ種。
通常、「アナコンダ」という場合はこのヘビのことを指し、一般的な個体であっても5~6mの全長を誇り、体重も100kg近くになることは決して珍しくありません。
では、この世界一大きいヘビ「オオアナコンダ」の中でも最大級の個体はどれほどのサイズなのでしょうか?
オオアナコンダの最大級の個体の大きさについて、体長と体重を比較と併せて解説していきます。
オオアナコンダの最大級の体重は?
オオアナコンダの最大体重 | 227kg |
最大級のオオアナコンダの個体の中でも、これまで正式に確認が取れている最大体重は227kgに及びました。
さらに、最大級の個体であれば胴回りの直径はゆうに30cmを超えてきます。
ただし、検証はされていない報告まで含めると、最大レベルの個体では250kg近くに達するとも言われます。
ちなみに、上記の227kgの体重を誇った個体の全長は843cm(8.43cm)でした。
オオアナコンダの最大個体の体重は1000cc〜1100ccのバイクの重さに相当
この最大級のオオアナコンダの個体の体重227kgを他のものに例えた場合、1000cc〜1100ccのバイクの重さを想像するとなんとなく分かるかもしれません。
1000cc〜1100ccといっても、車種によって大きく異なってくるため一概には言えませんが、それでも1000cc以上のバイクになってくるとその重さが200〜240kgぐらいのものが多く、ちょうど最大級のオオアナコンダの体重と同じぐらいの範囲に収まってくるのです。
オオアナコンダの最大級の全長は?
オオアナコンダの最大全長 | 9m前後 |
そして、最大級のオオアナコンダの全長は9m前後に達するというのが、現在最も一般的に受け入れられているオオアナコンダの最大級の全長に関する数字です。
一方で、十分な検証が行われなかったために正式な記録とはなっていませんが、2016年には人々を恐怖に陥れる巨大なオオアナコンダの個体がブラジルで発見されたとして世間を騒がせました。
その最大級のオオアナコの全長は33フィートと報告されたのです。
仮に33フィートという報告が正しかった場合、その全長は1,005cm(10.05m)と、10mを超えてくることとなり、オオアナコンダの最大全長とされる9m前後という定説を覆すことになります。
加えて、この33フィートの全長を持つ巨大なオオアナコンダの体重は63ストーン(400kg)とも報告されていました。
ただし、先述したように、この10mを超えるかもしれない巨大な個体については十分な検証がされておらず、また頭部が潰れているなど、残念ながら最大級のアナコンダの公式記録としては残っていません。
最大級のオオアナコンダはマンション3階分の高さに匹敵
では、9m近くになる最大級のオオアナコンダの体長をイメージする上では、どのような例えを用いれば分かりやすいと言えるのでしょうか?
その一つの答えとして、日本にある一般的なマンションの3階分の高さをイメージすると良いかもしれません。
日本のマンションの一般的な高さは1階分で約3mとなり、9mというのはちょうど3階分に相当すると言えるからです。
(豆知識)正式記録で最大全長となるのはアミメニシキヘビ
世間一般でも世界最大級のヘビはオオアナコンダとされており、特に体重で見た場合は他のヘビの追随を許さないほど圧倒的な大きさを誇っているのは確かです。
しかし、上に挙げた10mを超えてくるような未公式な個体ではなく、十分な検証がされて正式な記録として残っている個体だけで比べた場合、「全長」という点でこれまで最も大きな個体が確認されているヘビは「アミメニシキヘビ」という、オオアナコンダに次いで世界で2番目に大きいとされるヘビ種になります。
アミメニシキヘビの最大級の個体に関する学術的記録はなんと、全長990cm(9.9m)に及ぶというものなのです。
ただ、通常でもオオアナコンダより体重が軽いアミメニシキヘビの、これまで十分に検証された最大個体の体重は158.5kgと、100kgを超える巨大な個体ではあるものの、正式なオオアナコンダの最大体重記録とされる227kgには遠く及びません。