ネパールの動物|野生動物から有名な動物まで12選!

山岳地帯、サバンナや草原など、さまざまな自然環境があることから、生物多様性という面でネパールは非常に豊かな国です。

1973年に「国立公園・野生生物保護法」を制定して以来、その生物多様性を保護するために数多くの国立公園や保護区が設置されてきました。

そんなネパールにおいて特に抑えておきたい野生動物を12種紹介していこうと思います。

ネパールの野生動物を確認していきましょう。

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ネパールの動物1:タテジマヤブチメドリ

生物の多様性が豊かで、国内の約27に及ぶ鳥類保護地域に900種以上の鳥類が生息しているとされるネパールにおいて「ネパール唯一の鳥類固有種」とされるのが、タテジマヤブチメドリという名前のおよそ24cm前後の中型の鳥。

ネパールだけに生息するこの茶色っぽい鳥は、主に標高500〜2135mの場所に生息しています。

ネパールの動物2:インドゾウ

インドゾウはネパールで見つかる野生動物の中で最も大きい動物。

アフリカゾウよりも若干小さいアジアゾウの中では代表的な亜種で、インド亜大陸を中心に一部東南アジア地域にも生息しています。

象はネパール文化の一部と言えるほど同国においては大切な存在で、様々な目的で家畜化されてきました。

一方で、野生の個体群はチトワン国立公園、シュクラファンタ野生動物保護区、パルサ国立公園、バルディア国立公園などで見ることができます。

ネパールの動物3:インドサイ

ネパールではインドゾウに次いで2番目に大きい動物とされるインドサイもまた、ネパールに生息している野生動物の一種。

インド北東部、ネパール、バングラデシュの一部南アジア地域に生息しており、ネパールにおける野生の個体数は1000頭以下など、現在、絶滅危惧種に数えられています。

ネパール国内ではチトワン国立公園で保護されており、姿を確認することが出来ます。

ネパールの動物4:ベンガルトラ

大型のネコ科動物の一種トラの中でも、ネパールも含めたインド亜大陸周辺に生息するのがベンガルトラ。

この地域を代表する動物の一種です。

現在は生息地の減少や密猟により絶滅の危機に瀕しており、ネパールでは250頭前後しか生息しておらず、ネパール国内では主にチトワン国立公園、パルサ国立公園、バルディア国立公園で見ることが出来ます。

ネパールの動物5:ニジキジ

ネパールには900種の鳥類が生息しているとされますが、ニジキジはネパールにとってその中で最も重要な存在。

といのも、ニジキジはネパールの国鳥だから。

この美しい国鳥(特にオスは金属光沢がある羽毛を持つ)は、現地ではヒマラヤ山脈の標高2500〜5000mの高山帯に生息しています。

ネパールの動物6:ヒマラヤタール

ヒマラヤタールは、インド北部とネパールのヒマラヤ山脈に生息する、同地域では最大級のヤギの仲間。

オスの体長は大きな個体で2m弱になります。

標高2000〜5300mの断崖や斜面にある森林などに生息し、ネパールでは狩猟が許可されている動物でもあります。

一方で、生息地の破壊や狩猟によって、野生での生息数は減少しているのも事実です。

ネパールの動物7:ナマケグマ

インド亜大陸に生息する小型の熊で、主にシロアリを食し、他にも昆虫や果実、動物の死骸などを食べる雑食性の哺乳類として知られるのがナマケグマ。

南アジア全域で見ることが出来ますが、特にネパールはナマケグマの生息密度が最も高い国となっています。

ネパールの動物8:マーブルキャット

マーブルキャットは東南アジアからネパール・インド北東部まで広く生息しているネコ科の野生動物で、そのマーブル(marble:大理石)という名前から分かる通り、大理石のような模様が美しいネコ。

森林に生息し、ネパールではチトワン国立公園に多く生息しています。

ネパールの動物9:インドガビアル

ネパールには毒蛇も含めた多くのヘビ、トカゲ、カメ、ワニなど、多様な爬虫類が生息していますが、インドガビアルはネパールで確認出来る爬虫類の一種。

ワニ目インドガビアル科インドガビアル属に分類されるワニで、インドガビアル属に分類されるワニとしては唯一現生する種です。

全長は4〜6mにまでなります。

ネパールの動物10:レッサーパンダ

レッサーパンダは日本でも有名な、中国南西部およびヒマラヤ山脈東部に生息する哺乳類。

野生では現在、個体数を減らしており、ネパールではランタン国立公園、サガルマータ国立公園、マカルーバルン国立公園の一部地域でしか見ることが出来ません。

標高1500〜4800mにある温帯・亜熱帯の森林や竹林に生息しています。

ネパールの動物11:インドニシキヘビ

大きい個体なら全長4.5m、過去に確認された最大個体は8.23mにも及ぶインドニシキヘビは、ネパールを始めとした南アジア地域から東南アジア地域まで広く分布している動物。

ネパールの沼地、草原、湿地、川や谷、開けた森林に生息し、木や巣穴で過ごし、鳥類、小型哺乳類、爬虫類などを捕食します。

一方で、人間は基本的に避けますが、家畜のいる集落には寄ってくることでも知られます。

ネパールの動物12:アッサムモンキー(acaca assamensis亜種)

アッサムモンキーはインド北部やネパール、さらにはタイやベトナムなどの森林に生息している猿の仲間ですが、中でも学名で「acaca assamensis」とされる亜種または個体群は、ネパールの固有種だとも考えられています。

一方で、

  • 違法な狩猟や生息地の喪失
  • ネパールに暮らす狩猟民族「ラウテ族」がこの猿を食用にする
  • 農地に侵入してきたアッサムモンキーは害獣とみなされて殺される

といった理由から、野生における生息数が著しく減少し、現在は絶滅の危機に瀕しています。

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