オオスズメバチはハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科に分類される蜂で、蜂としては非常に大きな体を持ち、強力な毒と高い攻撃性を兼ね備えていることで知られます。
また、日本にも生息している馴染みの深い蜂で、危険な昆虫として恐れられています。
オオスズメバチの大きさ(体長)を解説します。
オオスズメバチの大きさ(体長など)はどれくらい?
働きバチ | 2.7cm〜4.0cm |
雄バチ | 3.0cm〜4.5cm |
女王蜂 | 4.0cm〜5.5cm |
オオスズメバチの大きさは、その役割によって異なりますが、最も一般的に目撃される働きバチの体長は2.7〜4.0cmとなるのに対して、雄バチの体長は3.0〜4.5cm、そして女王蜂の体長は4.0〜5.0cmになります。
また、時速40km前後で移動する際に使用する羽を左右へ大きく広げた場合の長さは7.5cmにも達することがあり、オオスズメバチの武器である毒針の長さは6mmにもなります。
ちなみに、オオスズメバチの女王蜂の体長はおおよそ成人の小指の長さぐらいで、働きバチの体長は一円玉を二枚繋げた長さとイメージすると分かりやすいです(※一円玉の直径は2cmであるため)。
巨大なオオスズメバチの個体
ただし、通常の個体を圧倒するほど巨大な大きさを備えたスズメバチが確認されることもあります。
なかでも2019年に中国で確認されたオオスズメバチは巨大でした。
オオスズメバチには4つの亜種が存在しますが、その中でも基亜種とされる「Vespa mandarinia」の個体に、なんと6cmの体長を超えるものが確認され、それまでに知られているスズメバチの中で最大の記録となりました。
また、このオオスズメバチが羽を広げると、その長さは9.35cmに達しました。
(参照:AFP)
オオスズメバチを他のスズメバチと比較すると?
オオズズメバチも属するスズメバチ科のスズメバチ亜科には他にも多くの種類が含まれますが、その中から特に日本で知られる6つの種類の大きさについて、オオスズメバチと比較するためにも参考として一覧にしておきます。
なお、以下に記載する各種スズメバチの大きさは、最も一般的に確認される働きバチの大きさです。
- ヒメスズメバチ
- 2.4〜3.7cm
- キイロスズメバチ
- 1.7〜2.4cm
- コガタスズメバチ
- 2.2〜2.8cm
- チャイロスズメバチ
- 1.7〜2.7cm
- モンスズメバチ
- 2.1〜2.8cm
- クロスズメバチ
- 1.0〜1.8cm
見て分かる通り、ヒメスズメバチが個体によってはオオスズメバチに唯一匹敵することもあるスズメバチとなりますが、それ以外はオオスズメバチの体長と比べるとひと回りもふた回りも小さいことが確認できます。
オオスズメバチの大きさを理解するためにこちらも参考に
次の動画では、オオスズメバチの女王蜂の大きさを確認できます。
成人の指と女王蜂のサイズを比較出来たり、毒針全体を見ることができるので、オオスズメバチの大きさを知る上で役立ちます。