カスピ海は周囲をロシア、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタン、カザフスタンの五カ国に囲まれた、中央アジアと東ヨーロッパの境界にある塩湖。
名前に「海」が含まれているので海と勘違いされがちですが、周囲を完全に陸地に囲まれている塩水の湖で、世界一大きな塩湖であるだけでなく、淡水湖と塩水湖を合わせた湖全体で見た場合でも、世界最大となります。
カスピ海の面積と大きさについて日本との比較も合わせて解説します。
カスピ海の面積はどれくらい?
カスピ海の面積(カラボガスゴル湾含む) | 386,400㎢ |
カスピ海の面積 | 371,000~372,000㎢ |
カスピ海は縦に最大1,030km、横に最大435km延び、その面積は通常、371,000から372,000㎢とされ、世界中にある湖沼全体の40%程度にあたる面積を持つとも言われます。
ただし、カスピ海東部にある湾「カラボガスゴル湾」も含める場合、カスピ海の面積はおよそ386,400㎢となります。
このラボガスゴル湾は、カスピ海の本体部分とは砂州で分断されていますが、狭い海峡で接続されているのも事実で、カスピ海の一部として数えられたり、独立した水深の浅い水域として考えられたりすることから、それに準じてカスピ海の面積とされる数値が大きく2つに分かれるのです。
カスピ海のその他の大きさ
また、カスピ海の大きさの基準となる数値を他にもいくつか紹介しておきましょう。
カスピ海の体積 | 386,400km3 |
カスピ海の平均水深 | 211m |
カスピ海の最大水深 | 1,025m |
カスピ海の水量 | 78,200km3 |
カスピ海の体積は386,400km3で、カスピ海の水深に関しては平均で211m、最深部で1,025mに達し、また水量は78,200km3に及ぶとされています。
さらに、厳密な測定がなされていないこともあり上の一覧には含めていませんが、カスピ海を取り巻く岸の長さはおよそ7,000kmだと考えられています。
カスピ海の面積を日本と比較してみると?
カスピ海の面積とその他の大きさについて解説してきましたが、カスピ海の面積についてよりイメージしやすくするために、ここで日本の国土面積と比較しておきたいと思います。
カスピ海の面積(カラボガスゴル湾含む) | 386,400㎢ |
カスピ海の面積 | 371,000~372,000㎢ |
日本の国土面積 | 377,975㎢ |
実はカスピ海の面積は「日本全体の国土面積とほぼ同じである」と言って差し支えないほどのサイズを誇るのです。
例えば、カラボガスゴル湾を含まない場合のカスピ海の面積は371,000~372,000㎢ですが、これは、日本の国土よりもおよそ7,000〜8,000㎢小さいだけであり、日本の国土の98.1〜98.4%に匹敵します。
さらに、表を見て分かる通り、仮にカラボガスゴル湾までをカスピ海の一部として含めた場合、その面積は日本の面積を約8,400㎢ほど超え、日本の国土以上の大きさとなるのです。
日本と比較することで、カスピ海の大きさがより具体的なイメージを持って分かるようになったかと思います。