大型の熊として知られるヒグマの中でも、北アメリカに生息する亜種はグリズリーとして知られ、別名、ハイイログマやアメリカヒグマとも呼ばれます。
グリズリーの大きさ(体重と体長)を解説します。
グリズリーの大きさはどれくらい?
オス | メス | |
体重 | 180〜360kg | 130〜180kg |
体長 | 198cm前後 | |
体高(地面から肩まで) | 102cm |
グリズリーの大きさは、上の表を見て分かる通り、オスがメスよりも大きくなる傾向にあり、典型的なオスの個体の体重は180〜360kg、典型的なメスの個体の体重は130〜180kgの範囲に収まります。
また、体長はオスとメスの平均でおおよそ198cm前後、また、体高は102cm前後です。
ただし、グリズリーの中でもカナダのユーコン準州とアメリカ合衆国のアラスカ州を流れてベーリング海に注いでいる河川「ユーコン川」周辺に住んでいるグリズリーは小型な傾向があり、メスの場合、小さい個体で100kg程度しかないものもいます。
さらに、内陸に住むグリズリーと沿岸部に住むグリズリーの間でも大きさが異なり、内陸部のグリズリーのオスの体重は平均300kg未満となるのに対して、沿岸部周辺のグリズリーは400kg近くになるという報告もあります。
過去に確認された巨大なグリズリー
過去には典型的なサイズを圧倒的に凌駕する巨大なグリズリーが見つかったこともありました。
その個体はイエローストーン国立公園で1979年に捕獲されたもので、その時計測された体重はなんと508kgにまで達していました。
グリズリーの大きさを他と比較すると?
平均的な個体は日本のエゾヒグマの平均個体より若干大きい程度
グリズリーはヒグマの亜種の1つですが、同じヒグマの亜種として、日本では北海道に生息するエゾヒグマが有名です。
エゾヒグマは日本に生息する陸上動物としては最大となり、その体長はオスで190〜230cm、メスで160〜180cm、また体重はオスで120〜250kg、メスで150〜160kgです。
このことから、グリズリーの大きさの範囲の方が最大値が高いため、平均的にはエゾヒグマよりもグリズリーの方が若干大きいと言えるでしょう。
ただし、上でも説明した通り、内陸部に暮らすグリズリーは小さくなる傾向にあり、平均的な内陸部のグリズリーとエゾヒグマの個体を比較すると、両者の大きさはほぼ同じになるでしょう。
シロクマよりは小さい
また有名なシロクマ(ホッキョクグマ)よりはグリズリーの方が小さくなります。
シロクマの平均的な個体はオスで体長が240〜300cm、メスで180〜240cm、そして体重はオスで350〜700kg、メスで150〜250kgです。
このことから、体重を軸に比較した場合、平均的なグリズリーのオスの個体は平均的なシロクマのオスの個体のおよそ半分程度で、メスもグリズリーの方がシロクマのメスより約1/5〜1/3ほど小さいことが分かります。
グリズリーの大きさについて参考になる動画
以下の動画ではグリズリーが成人男性と一緒に写っているため、グリズリーの大きさを理解する上でかなり役立ちます。