史上最大の鳥を紹介していきます。飛べない鳥と飛べる鳥、それぞれ2種類ずつ史上最大級の鳥を簡単に確認していきましょう。
現在、飛べない鳥と飛べる鳥の中で世界最大となるのは、飛べない鳥の代表格であるダチョウ。
それに対して、飛べる鳥として世界最大となるのはワタリアホウドリです。
しかし、地球上にはこれまで、この両者よりもさらに大きな鳥達が存在してきました。
この記事では、そんな史上最大の鳥を飛べない鳥と飛べる鳥に分けて4種類、それぞれ紹介していこうと思います。
史上最大の飛べない鳥
体重で史上最大:エピオルニス・マクシムス
史上最大の飛べない鳥の中でも「体重」において史上最大となるのがエピオルニス、別名「象鳥」という種類の鳥に属する「エピオルニス・マクシムス」。
(出典:wikipedia)
2018年に科学者達によって、その大きさは体重で730kgに達すると結論付けられ、体重では史上最大の鳥の称号が与えられました。
一方で、その身長(足の裏から頭頂まで)はおよそ3mだったと考えられています。
西暦1000〜1200年の間に人間の活動によって絶滅したと考えられており、かつてはマダガスカル島に生息していました。
ちなみに、ダチョウに姿が似ていますが、現在生きている動物では遺伝的にニュージーランドのキウィが最も近縁となります。
身長で史上最大:ジャイアントモア
史上最大の鳥として良く名前が挙がるジャイアントモア(オオゼキオオモア)は、かつてニュージーランドに生息していた巨大な飛べない鳥。
体重ではエピオルニス・マクシムスに遠く及びませんが、身長は3.6〜3.7mに達し、史上最も身長が高い鳥と考えられています。
オスとメスを比べるとメスの方が大きく、メスの身長はオスに比べて1.5倍ほど高かったとされています。
史上最大の鳥の中では比較的最近となる15世紀頃に絶滅しました。
史上最大の飛べる鳥
史上最大の飛べる鳥① ペラゴルニス・サンデルシ
(出典:wikipedia)
飛べると鳥として史上最大級の鳥の一種とされるのが、ペラゴルニス・サンデルシ。
2500万年も前に生きていた古代の鳥で、現在の北アメリカで化石が発見されました。
その大きさは翼開長で6.1mから7.4にも及び、体重は21.9kgから40.1kgの間であったと推定されています。
そして、この翼開長の大きさは、現生する飛べる鳥のうち最大翼開長を持つワタリアホウドリの2倍にも達します。
史上最大の飛べる鳥② アルゲンタビス・マグニフィセンス
(出典:wikipedia)
アルゲンタビス・マグニフィセンスはもう一つの史上最大の飛ぶ鳥と考えられている鳥。
南米の中央・北部アルゼンチンに、600万年頃まで生息していたことが分かっています。
その翼開長は一説では7.5〜8mとされていますが、現在、主流となる説は5.1〜6.5mと、ペラゴルニス・サンデルシの翼開長よりも若干小さかったと推測されています。
一方で、その体重は70〜72kgに達したと考えられており、飛ぶ鳥としてはアルゲンタビス・マグニフィセンスのそれを上回ります。
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史上最大の鳥|飛べない鳥と飛べる鳥2種類ずつを紹介のまとめ
史上最大の鳥を紹介してきました。
かつて地球上には、現存する鳥の中で最大となるダチョウを大きく上回る飛べない鳥がいたり、また、翼を開いた大きさが7m近くにもなる飛べる鳥が生きていたのです。