ベトナムの川|メコン川やサイゴン川からハン川やトゥボン川まで

ベトナムの川を見ていきましょう。無数にある中からメコン川やサイゴン川、そしてハン川やトゥボン川など、知っておきたい13の川を厳選して紹介していきます。

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地理的には東南アジアに分類されるものの、文化的には東アジアと東南アジアの中間にあると言えるベトナムは近年、観光地としても注目されるようになってきました。

長い歴史の中で培われてきた興味深い文化や美味しい食事、そして、なんと言っても国内に残る美しい自然が、ベトナムという国をとても魅力的にしているのです。

そんなベトナムの自然に含まれるものと言えば、青々と生い茂る草木から深い谷、そして山々から美しいビーチまでありますが、ベトナムの自然風景へさらに花を添えるのは国内を流れている川。

ベトナム国内に流れる全ての川を合計した総距離は42000km近くなるほどで、ベトナムには2,000以上の川があり、国中に水を運んでいるだけでなく、神秘的で美しいなんとも言えない趣のある光景を作り出しています。

この記事では、そんなベトナムにある数多くの川の中から抑えておきたい13の川をピックアップして、それぞれを簡単に紹介していこうと思います。

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ベトナムの川1:メコン川

メコン川は全長4023kmを誇る、東南アジアにおける最長の川であると同時にアジア全体でも7番目に長いベトナムを代表する川。

中国のチベット高原からミャンマーを通り、次にラオス、さらにタイまで行き、その後にベトナムを通って最終的には東シナ海に注ぎます。

メコン川は主に中国から東南アジア諸国への貿易航路として使用され、9つの合流点があることから、九匹の龍の川を意味する「クー・ロン(九龍)」と呼ばれることもあります。

また、この川の合流点付近は米の栽培に適した土壌になっており、特にベトナムの南西部に当たる三角州「メコンデルタ」は世界的にも有名です。

ベトナムを始めとした四カ国(ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア)によって1995年にはメコン川委員会が設立され、生物の多様性や地域社会に重要なメコン川の資源が管理されてきました。

ベトナムの川2:紅河

別名「ホン川」とも呼ばれる紅河は、雲南省を源流とする全長1200キロメートルのベトナムの川。

紅河と呼ばれる由来は、川の水の中にある赤茶色の沈泥であり、またこの川は、ベトナムの北部にある紅河デルタ地帯を形成し、この付近では農業、漁業、そして水産養殖が主な産業となっています。

ちなみに、この紅河デルタは上で触れたメコンデルタより面積は小さいものの、メコンデルタよりも人口が多くて発展していることで知られ、紅河はかつて、中国への交易航路でした。

また、この地へやってきたフランスの探検家たちはこの川をよく利用していました。

一方で、1910年に昆河線と呼ばれる鉄道が開通してから、この川が交易航路として使われる頻度は減ってしまいました。

ベトナムの川3:ダー川

ダー川は上で紹介した紅河の主要な支流で、源流は中国にあり、中国では李仙江と呼ばれ、その全長はおよそ980km。

全体の中でも540kmがベトナム領を流れ、ベトナム北部にある高い峰に囲まれた深い峡谷を通っています。

そして、ハノイの北西約55kmのところで紅河と合流します。

そんなダー川はまた、水力発電でも知られ、この川にあるホアビンダムはベトナム国内で最大の水力発電ダム。

国内の電力供給に貢献しています。

ベトナムの川4:サイゴン川

サイゴン川は、その川岸に超高層ビル、村、地下トンネル、そして古代の家などがあったりと、ベトナム国内でとても人気のある観光スポットの一つ。

サイゴン川をボートで移動することで観光を楽しむことが出来、また、トゥーティエムトンネルやビンコイ村は、ホーチミン市においては是非とも訪れてみたいスポットです。

カンボジア南部のプムダウンを起源としてベトナムの南東を通り、ホーチミン市を囲うように流れていき、市から北東へ29kmほど行ったところでドンナイ川と合流し、さらに北へ行きベンカト川に合流します。

ベトナムの川5:ドンナイ川

ドンナイ川はベトナムの中央高原を水源とし、国の南側に流れる全長約586kmの川。

南西におよそ480km流れた地点でビエンホア地域にあるサイゴン川に合流し、途中にはリエンカン、グァガー、そしてポングァなどの多くの滝があることで知られます。

また、ドンナイ川から命名されたドンナイ省をはじめ、この川はベトナム国内の11の省を流れており、ベトナムにおける人気の観光スポットの1つです。

ベトナムの川6:フオン川

フオン川は、「香河」や「Perfume River(香水の川)」とも呼ばれるベトナムの川。

その名前は川に落ちて流された花々の香りから名付けられたとされます。

現在においては川の周りの地域の近代化が進み、かつてのように花の香りがすることはなくなりましたが、ベトナム中部の都市フエの観光名所として今でも多くの観光客が訪れます。

また、フオン川はその大部分がフエの都市と城壁の中にあり、「皇帝の川」としても知られます。

そんなフオン川は、たった80kmほどしかありませんが、「潟」としてはベトナム一の大きさを誇るとして有名。

一方で、近年は近郊地域の森林伐採により洪水が起こり、遺跡が被害を受けることがあり、現在は様々な対策が講じられています。

ちなみに、かつて王朝の都でありベトナム一帯の首都として城壁に囲まれたフエは現在、世界遺産に登録されています。

ベトナムの川7:ハン川

ベトナムの南中部に位置するハン川はベトナム観光に大きく貢献している、ベトナム中部の中央管轄市であるダナンを流れている川。

ダナンは夜になると夜景がきれいな美しい都市に変身しますが、超高層ビル、レストラン、バーなどと共に、ハン川に掛かる橋から光が水面に向かってまたは沿って放たれ、一気に都市の空気感が高まるのです。

特に、この夜景のハイライトと言われるのが4つの橋とサンホイールという大観覧車で、観光客が息を飲むようなダナンの都市とハン川の美しい夜景を作り出します。

ベトナムの川8:ソン川

ソン川はベトナムの北中部に位置するクアンビン省を流れるザン川の支流。

ベトナムの世界遺産として知られるフォンニャ洞窟の入り口に続く美しい川として知られ、のどかな風景を通りながらクアンビン地域の石灰岩の山々の地下を流れています。

ソン川が流れる地域には、とうもろこし畑やバナナ農園などの美しい景色が広がっており、他のベトナムの川とは違った魅力が詰まっています。

ベトナムの川9:スレポック川

スレポック川はメコン川の主要な支流で、ベトナムの中央高原を源流とし、カンボジアの北東へ向かって流れている川。

川沿いには11,000人ほどが暮らしていると言われ、彼らは漁業、米の栽培、非材木林産物の収集で生計を立てています。

この川にはドライヌー滝、ザーロン滝、バージン(チンヌー)滝などの滝がいくつかあり、それぞれ優れた景観を持っています。

ベトナムの川10:ベンハイ川

ベトナムのクアンチ省を流れることで知られるベンハイ川は、ベトナムにある川としては決してメジャーな存在ではありません。

しかし、かつてベトナムが北ベトナムと南ベトナムに分かれて戦争を行っていた間、ベトナム中部に位置するベンハイ川は、両者を隔てる軍事境界線となっていたことがあり、約20年もの間、ベトナムの地理において重要な影響力を持っていました。

ラオスからベトナムにかけて走るアンナン山脈に端を発し、およそ100kmの距離を流れて南シナ海へと注ぎます。

ベトナムの川11:ゴ・ドン川

ベトナム北部の紅河デルタ地帯に位置するニンビンは、周辺地域の中でも比較的人気な観光地として知られますが、ゴ・ドン川はこの地を通る川として有名。

ベトナムの世界遺産の1つである「チャンアンの景観関連遺産」を通り、また、川沿いにはニンビンで最も人気な観光スポットである「タムコック=ビックドン」や、チャン時代の王たちを祀るために建てられた「タイヴィ寺院」などを見つけることが出来ます。

この川を船で渡って美しい景観を眺めるアクティビティは一年中可能ですが、米の収穫時期である四月と五月は特におすすめです。

ベトナムの川12:ニョークエ川

中国の雲南省と国境を接しているベトナムのハザン省は、緑に表面を覆われた山岳地帯が特徴的な省で、そこにある山々の間を流れるニュークエ川は、この地をとても神秘的にしています。

省都のハザン市から北東へおよそ65kmに位置し、中国からベトナムまで約192kmに渡って流れています。

ちなみに、ハザンはバイクでのツーリングに最適な場所と言われ、山沿いの道を走り続けて標高1500mほどの地点へ到達し、そこからニュークエ川を見下ろすと、ロマンに満ち溢れた景観を確認することが出来ます。

ベトナムの川13:トゥボン川

ベトナムの観光地として非常に人気の高いホイアン旧市街を流れるトゥボン川は、川から望む景色が素晴らしいことに加えて、水の流れが心地よいことで有名で、ホイアン旧市街と合わせた情景はとても美しいことで知られます。

この川に隣接した通りに飾られた色とりどりのランタンの光は心地よい雰囲気を作り出しており、一方の川の流れは静かなため、ただ川の上に浮かんでいるボートに座っているだけでも、普段とは違った感覚を体験出来るのです。

また、トゥボン川からクアダイビーチまでいく途中には魅力的なスポットがいくつもあり、クルーズやボートに乗って見ることが可能。

さらに、あえて水上ではなくクアダイビーチまでの道のりを自転車で周る観光客も多く、道の途中にある美しいスポットを少しずつ進むのも魅力的です。

早朝でも夕暮れ時でもこの川は他では見られないほどの美しさを見せるので、時間があればこの地に余裕を持って滞在し、異なる川の表情を楽しんでみましょう。

ちなみに、ホイアン旧市街を流れているのは、トゥボン川の中でもホアイ川と呼ばれる支流で、資料によってはトゥボン川ではなくホアイ川と書かれていることも良くあります。

とにかく、ここでは夜の静けさと活気に満ちた日中の両方の雰囲気を体験することが出来る上、この川の付近はベトナムの古い情景を象徴する場所であり、古来から続くベトナムの生活を垣間見ることが出来ます。

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ベトナムの川|メコン川やサイゴン川からハン川やトゥボン川までのまとめ

ベトナムにある多くの川の中から、13の川を厳選して紹介してきました。

ベトナムへ観光に行く際は、川と一緒に周囲の景観を楽しんで見るのがおすすめです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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