世界一大きい図書館(世界最大の図書館)を紹介していきます。コレクションの数で世界最大級とされる世界一でかい図書館トップ5をみていきましょう。
世界中にはそれぞれの地域に根ざした形で図書館が建てられ、コミュニティの活性、世代を超えての知識の保存、教育水準の維持などに役立っています。
そんな図書館には小さな物から大きな物までさまざまありますが、世界には想像出来ないほど大きなコレクション数(収蔵数)を誇る図書館が存在するのです。
この記事では、コレクション数で世界最大となる、世界一大きい図書館TOP5を紹介していこうと思います。
世界一大きい図書館① アメリカ議会図書館
アメリカ議会図書館は、アメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C.に1800年に建設された図書館。
アメリカの事実上の国立図書館であり、また、一般的に「世界最大の図書館」や「世界一大きい図書館」として最も名前が挙げられる場所です。
同国の最も重要な文書の一部を収蔵しており、コレクションは合計1億7000万点超に上り、3900万冊以上の書籍やその他の印刷物、360万枚の録音物、1480万枚の写真、550万枚の地図、810万枚の楽譜、7200万枚の手稿などが含まれています。
加えて、予算額と職員数でも世界最大級とされ、それぞれの規模は7億ドル前後と3000人前後となっています。
また、希少な書のコレクションに関しては北米最大、15世紀の本のコレクションに関しては西半球最大です。
世界一大きい図書館② 大英図書館
イギリスのロンドンに1973年に建てられた大英図書館は、アメリカ議会図書館にも劣らず、世界最大級の図書館として良く名前が挙がる図書館。
コレクション全体の数で言えば、1億7000万から2億に達すると考えられており、「コレクション数」で見ればアメリカ議会図書館の規模感を上回る可能性も指摘されるほどです。
ただし、書籍数に関してはおよそ1400万と、アメリカ議会図書館よりは少なく、また、予算額と職員数もそれぞれ1億4000万ポンドと2000人前後であり、これらの点ではアメリカ議会図書館には及びません。
そんな大英図書館はまた、イギリスで建設された公共建築としては最大のもので、延べ床面積は12,000m2にも及び、地下は24.5m以上の深さがあり、これは8階建ての建物に相当します。
世界一大きい図書館③ 上海図書館
(出典:wikipedia)
中国の上海に1952年に建設された上海図書館は、近年、コレクション全体の数で世界最大級の図書館の1つになってきた図書館。
そのコレクション数は最大で5600万点以上と考えられており、この数字が正しい場合、コレクション数で同水準の規模を誇るニューヨーク公共図書館を上回ります。
そんな上海図書館の延べ床面積は83,000m²にもなり、面積の点でも世界最大級です。
世界一大きい図書館④ ニューヨーク公共図書館
アメリカのニューヨーク市に1895年にオープンしたニューヨーク公共図書館は、世界一大きい私立図書館。
そのコレクション数は5500万点近くに上り、世界最大級の図書館の1つとして知られています。
また、年間予算はおよそ3億ドルであり、イギリスの大英図書館を凌ぐほど。さらに、スタッフの数では約3000人と、こちらはアメリカ議会図書館に匹敵します。
ちなみに、「公共」という単語が名前に入っていますが、民間のNPOが運営しているため、私立の図書館になるのです。
世界一大きい図書館⑤ カナダ国立図書館・文書館
元々は1872年に設立されたカナダ国立公文館が前身となり、国立図書館と統合されたことで2004年に誕生したのが、カナダの首都オタワにあるカナダ国立図書館・文書館。
全体のコレクション数は5400万近くに上り、この点では上海図書館やニューヨーク公共図書館に匹敵します。
一方で、予算やスタッフの数という点では、同じぐらいの規模で北米にあるニューヨーク公共図書館よりも圧倒的に小さく、年間予算はおよそ1億1500万カナダドル、スタッフ数はおよそ900人です。
カナダの先住民族の言語や文化を保存・活性化するために、連邦政府から大きな予算を受けていることでも知られます。
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世界一大きい図書館・世界最大の図書館|世界一でかい図書館TOP5のまとめ
世界一大きい図書館として名前が挙がる5つの図書館を紹介していきました。
名実ともに世界最大の図書館となるアメリカ議会図書館やそれに匹敵する大英図書館を始め、世界には数多くのコレクションを抱える巨大な図書館が存在します。