ネパール人の性格と特徴を表す11のあれこれを紹介していきます。ネパールの国民性や価値観などを理解する上でも参考になるかもしれません。
ここ最近、人手不足が加速した結果、日本国内のコンビニや居酒屋では、従業員として働く外国人を多く目にするようになってきました。
そんな日本で働く外国人の中でも、南アジアの内陸国ネパールからやってくるネパール人の数は近年、増加傾向にあると言われ、実際にネパール人を見かけた人も多いことでしょう。
では、彼らネパール人とはどういった人たちなのでしょうか?
この記事ではネパールの国民性や価値観を表しているとも言える、ネパール人の多くが共有する11の性格や特徴などを紹介していきます。
ネパール人の性格と特徴1:多文化の融合を表している
ネパールでしばらく過ごすと、顔の作りや服装、言語ですら様々な特徴があるのに気付くようになります。
これは、その地理的な要因から、ネパールは歴史の中でずっと文化と民族の交差点となってきたため、ネパール人は多民族が融合してきたことで形成されてきた人々だと言えるから。
具体的には、チベット、モンゴル、インド、ブータン、そしてもちろんネパールに昔からいた人々などが融合してきました。
その結果、何世紀にもわたる歴史の中でこれらの文化が部分的に混ざり合い、溶け合って、今日のネパールの豊かな歴史と文化が出来上がっていったのです。
このように、ネパール人と一言で言っても人によって外見的特徴が異なることが多い上に、彼らの伝統や習慣には、他の文化にも見られる特徴が要所要所で確認出来るんです。
ネパール人の性格と特徴2:異なる宗教に慣用的
2006年に国教ではなくなってしまったものの、8割の人々が信仰するヒンドゥー教は、事実上、ネパールの根幹を支える宗教となっています。
しかし、ネパール人は他の宗教に対しても慣用的な性格を共有しています。
例えば、ネパールには他に、仏教徒、イスラム教徒、キラント教徒、キリスト教徒などがおり、彼らの間では、絶え間なく続く争いもなければ、宗教を分離する制限区域もありません。
多数の異なる宗教が仲良く調和して存在しているんです。
実際、ネパールの首都カトマンズには、パシュパティナートと呼ばれるネパール最大のヒンドゥー教寺院があるかと思えば、ボダナートと呼ばれる世界最大の仏塔があります。
また、時にはそれぞれがお互いを敬い、他の宗教の教えを見習うことさえあります。
チベット仏教のマニ車とヒンドゥー教のガネーシャ像を、同じ店で買うことだって出来るのです。
ネパール人の性格と特徴3:信心深い
長くヒンドゥー教を国教としてきたこともあってか、ネパールの街には宗教的な雰囲気に包まれている場所が多くありますが、この環境のせいなのか、ネパール人の多くはとても信心深い性格を持ちます。
例えば、多くのネパール人は寺院を見かけるとお祈りを始めます。
モダンな生活に憧れながらも、日頃の生活では宗教に基づいた習慣を実践していたりするんです。
ネパール人の性格と特徴4:噂好き
ネパール人は噂好きで噂を信じやすい傾向にあると言えるかもしれません。
例えば、明日、ストライキが行われるという噂を流したとします。
すると、多くのネパール人はその出処や信ぴょう性を疑うことなくすぐにそれを信じ、噂を広めてしまいます。
そして噂は急激に広まっていくんです。
ネパール人の性格と特徴5:とにかく親切な人!
そうとも言い切れない人もいますが、大抵のネパール人は驚くほど親切で思いやりのある暖かい心の持ち主であるというのが、彼らの性格を特徴づけていると言えるかと思います。
ネパール人は性格的に、客人を歓迎するのが好きな傾向にあるので、出会って数分も経てば、中には家庭に招いてくれる人もいて、さらに彼らの自宅で食事を囲めば、すぐにネパールの親戚や家族的な存在が出来てしまうことがあるんです。
また、招かれた食事の場では、おそらく食べ物を見るのも嫌になるくらいまで料理を出されることになります。
ネパール人の高いホスピタリティと多くの料理によって、心もお腹も満たされるはずです。
ネパール人の性格と特徴6:偽善的だったりする
全てのネパール人についてとは言いませんが、ネパール人の中には偽善的な性格を持つ人がそれなりに多いと思います。
具体的にどういうことかと言うと、「自分が同じことをしている事実は否定しながら、他人の言動に口出しする」といったもの。
例えば、自分は夜に外灯を点けていないのに、他人が外灯を点けていないと真っ先に指摘するといった感じです。
また、ネパールに住むネパール人の中には、ゴミが正しく処分されていないと政府を非難する一方で、自分達は道路の角にゴミを積み上げていたりする人がいます。
ネパール人の性格と特徴7:小柄だけど力持ち
ネパール人の外見的特徴を1つ挙げるとするならば、「平均身長は低く小柄である」というものがあります。
ネパール人の平均身長は、男性で163cm、女性で150.8cmと、日本人の平均(男性は約171cm、女性は約158cm)と比べて圧倒的に低いことが分かります。
しかし、その外見に似合わず、ネパールの人たちは驚くほどの力を発揮することがしばしばあるんです。
例えば、2015年にネパール地震が起きた際、多くの建物が崩壊して多くの人々がその下敷きになってしまいました。
そんな中、ネパール人は皆で協力しながらも、重い瓦礫を持ち上げて、下に閉じ込められた人たちを何人も救助しました。
また、ネパール人の中にはシェルパと呼ばれる山岳地域に住む人々がいますが、彼らは登山を楽しむ人々を手助けするポーターとして活躍しており、その小柄な体に似合わず、とても大きくて重い荷物を抱えながらヒョイヒョイと山を登っていってしまいます。
さらに、世界最強の兵士としてグルカ兵が有名ですが、彼らもネパール人であることを考えると、小柄であるにも関わらず、ネパール人は想像以上の力を潜在的に秘めているのかもしれません。
ネパール人の性格と特徴8:愛国心が強い
ネパール人の中には、「仏陀はインドで生まれた」とか「エベレストはインドにある」と聞くと、激怒する人がいます。
確かに仏陀はネパールで生まれたとの見解があり、エベレストはインドではなくネパールと中国の国境上にあるため、インドにはありません。
しかし、例え間違えたとしても、激怒するほどのことには思えませんが、ネパール人の中にはプライドを傷つけられたと感じてしまのか、激怒してしまう人がいるんです。
これは、結構な割合でネパール人の多くは愛国主義者であるというのが影響していると思います。
また、国内の経済が上手くいっていないこともあり、ネパール人の中には外国に移住している人もいますが、彼ら外国に住むネパール人の中にも、ネパールについて批判されると同じような態度を取る人が結構います。
ネパール人の性格と特徴9:困難に思えてもやり遂げてしまう
ネパールは元々そこまで天然資源に恵まれていないのに加えて、内陸にある山岳地帯の国であるため、資源があったとしても搾取するのが非常に困難。
さらに、上は中国、下はインドと、歴史の中で大国に翻弄され続けてきました。
しかし、それでも国を守って生き続けてきたネパール人は、困難を切り抜ける能力に秀でているのかもしれません。
そのことが影響しているのか、ネパール人の性格的特徴の1つを一言で表すなら、「困難に思えてもやり遂げてしまう性格」と言えるかと思います。
例えば、ネパール人にとって標高5000mを超える場所でWi-fiを手に入れることから、人で溢れている場所で時間内にお目当の人を見つけること、さらに、急な要望にも関わらず、パーティー用の服を揃えたり、大人数の会議を2~3日で準備してしまうことなどは朝飯前なんです。
ネパール人の性格と特徴10:仕事の文句を言う人が少ない
中にはそうでない人もいますが、日本人と比べるネパール人の多くは、シェルパ、農民、ビジネスマン、タクシー運転手、ウェイターなど、どんな職業に就いていようが、仕事に対して文句を言う人は少ない傾向にあると思います。
これは、上でも触れた「困難を乗り越えてきた」という歴史的な背景に依るのかもしれませんが、彼らは与えられた人生を受け入れ、その専門分野で一生懸命働きます。
そして、必要なものを手にするために熱心に働き、自分の業績に誇りを持っているように感じます。
チャンスが沢山転がっている日本に住む日本人とは、この点の感覚にかなりの開きがあります。
ネパール人の性格と特徴11:他にもあるネパール人の性格や特徴
ネパール人の性格や特徴として挙げられるものは、他にもいくつもあります。
最後に、簡単な一覧としてまとめておきます。
- 非常に勤勉で謙虚
- どんな状況にも適応する高い柔軟性を持つ
- あまり人に頼らない
- 異なる意見や考え方に寛容的
- 年長者や高齢者を敬って優先する
- 家族と友達をとても大切にする
- 音楽(主に民俗音楽)とダンスが好き
- 運命論者的な側面がある
- 家族と個人の名声を重要視している
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ネパール人の性格と特徴を表す11の国民性や価値観のまとめ
ネパール人の性格と特徴を表すあれこれを紹介してきました。
ネパールやネパール人に興味がある人は、ちょっとした参考にしてください。