新世界七不思議を紹介!世界的な遺跡や観光名所を見ていこう!

新世界七不思議を紹介していきます。世界中からの投票によって選ばれ、2007年に発表された世界的にも有名な7つの遺跡や観光名所です。

2000年にスイスの財団「新世界七不思議財団」は、現代における世界の七不思議を決定するキャンペーンを開始しました。

元来あった世界七不思議は、古代に建造されたものから構成されており、現存するのがギザの大ピラミッドしかないことを考えると、新しく世界の七不思議を選ぶのが妥当だと判断したからです。

そして世界中の人々が参加し、1億以上のインターネット投票および電話投票にて選考が行われた結果(※ただし、厳密に一人一回の投票を管理していたわけではないらしく、公正な投票結果かどうかは疑われる)、2007年に現代版の新しい世界の七不思が発表され、有名な遺跡や観光名所が含まれることになりました。

そんな新しい世界七不思議について、それぞれ紹介していきたいと思います。

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世界の七不思議① 万里の長城

世界の七不思議の一つが、中国の観光名所として有名な「万里の長城」。

2009年までは、その総延長距離が遼寧省虎山(りょうねいしょうこざん)から西端の甘粛省嘉峪関(かんしゅくしょうかよくかん)までの8,851.8kmとされていましたが、2012年にその考えが改められ、現在は従来の2倍以上の長さ、21,196.18kmにもなるとされる人類史上最長の建造物。

紀元前7世紀から建築が始まり、およそ2000年に渡り建築が続いたことからも分かる通り、人類史上最も骨の折れる建築物と言えそうな観光名所です。

ちなみに「壁」と言われますが、実際の構造は一枚の壁でなくて長く連なった2枚の平行な壁で出来ているのが特徴。

また、外敵の侵攻や襲撃を迎撃するために建造されたことから、城壁には見張り台や敵監視台が点在しています。

しかし、その効果は微妙だったようで、本来の目的であった侵攻や襲撃の防止にはそこまで役立たなかったとも言われます。

一方で、これほど巨大な建造物を作った事実は、政治的な力を示す上では非常に有効だったと考えられています。

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中華人民共和国の初代国家主席である毛沢東が、「長城に来ずして英雄にはなれず」と言ったように、中国を訪れるならこの場所は絶対に訪れるべきですね!

世界の七不思議② チチェン・イッツァ

チチェン・イッツァはメキシコのユカタン半島にある、9~10世紀に繁栄したマヤ文明の遺跡。

1988年に世界遺産登録されてからは、世界的にも観光名所として有名になっています。

この遺跡は伝承によると、マヤ系民族のイツァ族が作ったと言われ、同民族の下で多くの記念碑や寺院が建てられました。

チチェン・イッツァにおいて特に有名のは、ククルカン(マヤ神話の至高神)の神殿とも呼ばれるカスティーヨ。

ピラミッド上の最上部に神殿が建てられた建造物で、また、四方にはれぞれ階段が作られています。

また、マヤ文明の天文学に沿って建築されていると考えられており、階段は全部で365段。太陽暦における1年の日数と同数です。

そして、晴れた春分の日または秋分の日にこの遺跡へ訪れると、太陽に照らされて北側の階段に出来た影が、階段を滑り降りる「蛇の胴体」の形となり、土台部分の頭像と合体することで「蛇が姿」を見ることが出来ます。

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同遺跡にはまた、アメリカ大陸で最大級のTlachtli(先コロンブス期からこの地域で行われてきた球戯場で宗教的・政治的な意味も持っていた)があるので、当時の住民たちの生活を想像しながら周ってみるのも楽しそう!

世界の七不思議③ ペトラ

古代都市であるペトラは、ヨルダンの砂岩山地と崖に囲まれた渓谷に位置しており、有名な死海からおよそ80kmほど南に離れた遺跡。

旧約聖書に出てきてモーゼの十戒でも知られるモーゼが、岩を打ったら水が湧きだしたといわれる場所の1つです。

もともと、紀元前1200年頃からエドム人と呼ばれる人々がこの地に住んでいましたが、紀元前1世紀頃になると、アラブ系民族と考えられるナバテア人がエドム人をこの地から追い出し、ペトラを中心としたナバテア王国を建設。

当時のペトラは有力都市として栄え、特にスパイスの重要な貿易拠点となりました。

また、彫刻の技術に優れていたナバテア人は、砂岩をくり抜いて住居・寺院・墓を作り、それらは光の加減によって色が変わることから、現在、ペトラ観光の醍醐味の一つとなっています。

さらに、ナバテア人は緑豊かな庭園および農業を可能とする治水システムも作り上げたことでも有名。

高い技術を持って都市運営をしていたため、ピーク時にはペトラの人口は3万人に達したとも言われています。

一方で、西暦363年に大地震が発生し甚大な被害を受け、また西暦551年にもう一度地震が発生したことに加えて、貿易ルートが変化したことで都市は衰退し始めます。

そして、749年に再び大地震に見舞われ、ついにナバテア人達はこの地を放棄し、1912年に再発見されるまで、歴史の中に埋もれていくことになったのです。

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ペトラ遺跡は非常に広いので、訪れるなら十分に探索できる時間を確保したいところ。また、光によって表情が変わる遺跡を楽しむためにも、晴れた日に行くのがベスト!

世界の七不思議④ マチュ・ピチュ

ペルーのクスコ近くにあるインカ帝国の遺跡「マチュ・ピチュ」は、1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムにより発見された、まさに「天空の街」を絵に描いたような場所。

アンデス山脈の高地に位置して隔離されていたにも関わらず、農業用のテラスや広場、居住地、そして寺院があることが特徴的です。

発見当時、マチュ・ピチュこそが16世紀のスペイン統治時代にインカ帝国の隠された本拠地として使われた「ビルカバンバ」に違いないと言われましたが、この主張はのちに覆され、マチュ・ピチュの建設目的については、未だに議論が続いています(※ビルカバンバの遺跡は別の場所で見つかっている)

例えば、

  • 一生を太陽神に捧げる貞操の誓いを立てた「太陽の処女」が住む尼僧院があった場所
  • インカ人が崇めていた太陽観察の場所
  • 巡礼地

など、様々な仮説が建てられています。

また、人口は最大でも750名程度しかいなかったと考えられており、非常にこじんまりとした街であることから、王家の静養地(避暑地や別荘といったもの)かもしれないとも考えられています。

一方でマチュ・ピチュは、ほぼ無傷で発見された、先コロンブス期の数少ない主要遺跡であり、同地域に暮らしていた当時の人々の研究をする上では非常に貴重な遺跡です。

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マチュピチュ遺跡へ訪れるなら、マチュピチュ村を拠点にするのが良いかも。遺跡までのシャトルバスが運行されているので、じっくりと時間を掛けて遺跡巡りしたい人にはおすすめ!

世界の七不思議⑤ コルコバードのキリスト像

コルコバードのキリスト像は、ブラジルのリオデジャネイロのコルコバードの丘に建っている巨大なキリスト像のこと。

ブラジル独立100周年の記念として1931年に完成。

高さは39.6mで、左右に伸ばした腕の長さは30m近くもあり、鉄筋コンクリートで補強され、約600万のタイルで覆われています。

また、ブラジルのシンボル的存在であり観光名所として有名です。

加えてコルコバードのキリスト像は、世界最大のアールデコ作品(ヨーロッパおよびアメリカのニューヨークを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行・発展したアート形態)であるため、芸術好きにとっても訪れる価値がありそうです。

ちなみに、もともと高い場所に建設された上に像自体も高さがあるため、しばしば落雷によるダメージを受け、2014年には嵐の中でキリスト像の右の親指先端が壊れたこともあります。

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コルコバードのキリスト像を訪れると、リオデジャネイロの街を一望出来るので、その点でもおすすめ!

世界の七不思議⑥ コロッセウム

ローマのコロッセウムは、古代ローマ帝国の皇帝ウェスパシアヌス帝の命により、西暦1世紀に建てられた円形闘技場のことで、イタリアのローマと言えば、このコロッセウムの画像が最も良く使われるほど、この地を訪れるなら必須で見ておくべき観光名所。

大きさ189×156mにもなる楕円形で工学の結晶のような構造が特徴。当時の高い建設技術を後世に知らしめる歴史的建造物です。

収容人数は5万人と言われ、当時はコロッセウムで様々なイベントが行われていました。

最も有名なのは、「グラディエーター」でお馴染みの剣闘士同士の戦いや、剣闘士と猛獣の戦い。さらに、コロッセウムに水を引いて模擬海戦が行われることもあったようです。

一方で、あまり触れられないコロッセウムの歴史として、エンターテイメントの場所として使われた約400年の間、およそ40万人もの人々がコロッセウム場内で死んだと言われます。

加えて、動物にいたってはその数が100万匹近くにもなり、この結果、いくつかの種が絶滅に追い込まれたのではないかとも推測されています(出典:SoftSchools.com

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コロッセウムは人気の観光名所なので、入場のために長蛇の列が出来ることもしばしば。空いている時間を狙って、出来る限り朝早くに行くのがちょっとしたポイントです。

世界の七不思議⑦ タージ・マハル

タージマハルは、インド北部アーグラにある総大理石の墓廟。

インドだけでなく世界で見ても非常に印象的な建造物の一つであり、16世紀から19世紀後半までこの地に栄えた、ムガル帝国の建築の素晴らしさを表す最も良い例です。

ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが、14番目の子供の出産時に死去した愛妃ムムターズ・マハルのために1632年に建設を開始。

それからおよそ20年の歳月を経て1653年に完成し、その間におよそ2万人の人員が投入された、歴史的な大事業です。

タージ・マハルは南北に560m、東西に303mも広がり、敷地内には巨大な庭園と建物を反射する大きな水路が配置され、また、壮大な中央の墓廟は4つの尖塔により囲まれている上に、墓廟は幾何学的でかつ花模様が特徴的な白い大理石が美しく、全体として非常に複雑で芸術的な建造物群になっています。

ちなみに、中央の墓廟を囲む4つの尖塔は、「皇妃に使える四人の侍女」を意味していると考えられており、皇帝シャー・ジャハーンの妃ムムターズ・マハルに対する愛が感じられます。

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タージマハルに行くならば、晴れの日に日の出から朝の早い時間帯(8時前後)までに行くのがベスト。その時間帯であれば水路に墓廟が反射され、感動間違いなしです!

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新世界七不思議を紹介!世界的な遺跡や観光名所を見ていこう!のまとめ

新世界七不思議は決して「不思議」といった場所ではないかもしれませんが、絶対に訪れてみたい観光名所であることには変わりありません。

もしも現地へ行くなら、忘れずにチェックしておきましょう。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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