フランスの動物|ゼニガタアザラシやヨーロッパミンクなど野生動物13選!

フランスの動物を紹介していきます。ゼニガタアザラシからヨーロッパミンクまで、フランスで確認することが出来る13種の野生動物達です。

西ヨーロッパに位置するフランスと言えば、愛の街「パリ」、ワイン、チーズ、エッフェル塔などで有名ですが、フランスにはまた、美しい自然があります。

そして、この美しいフランスの自然には、多種多様な野生動物の棲む自然保護区、森林、野生動物公園が含まれ、そこには数々の野生動物が暮らし、中には絶滅の危機に瀕する動物もいるとされます。

この記事では、そんなフランスで確認出来る動物達の中から13種をピックアップして紹介していこうと思います。

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フランスで見つかる動物1:ゼニガタアザラシ

ゼニガタアザラシは、アザラシ科のゴマフアザラシ属に属するアザラシの一種。

茶色、灰色、黄褐色、または銀白色の体色を持ち、鼻孔がV字型になっているのが特徴。

成獣の平均的な体長は約185cmで、体重は約290kgになりますが、その体重の大部分は皮下脂肪で、体温を調節するのに役立っています。

そして、主に鮭やイカを食べます。

そんなゼニガタザザラシは、太平洋から大西洋まで広く分布し、大西洋に面するフランスの沿岸でも目撃されるなど、フランスに棲む動物の1つです。

ちなみに日本でも、主に北海道東部でその姿が確認されています。

フランスで見つかる動物2:ノロジカ

ヨーロッパから朝鮮半島にかけてのユーラシア大陸で広く見られ、他の鹿に比べると体が比較的小さいことで知られるのがノロジカ。

角は25cmまで成長しますが、体長は94~134cm程度で体高は64~76cm。

そして、体重は15~35kgです。

また、通常赤みがかった茶色、あるいは灰色がかった茶色の体色を持ち、フランスを含むヨーロッパ全土に広がって生息しています。

薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)と言われ、薄明と薄暮の時間帯に活発になり、若くて柔らかい多肉植物を好み、それ以外にも草や若い芽、葉、果実なども食べる草食動物です。

フランスで見つかる動物3:アルプスマーモット

アルプスマーモットは、フランスやイタリア、スイスやドイツなど、南ヨーロッパから中央ヨーロッパにかけての標高800~3200mの高山地域に好んで生息しているげっ歯類の動物。

成獣のアルプスマーモットのサイズは、肩までの高さ「肩高」で約17cm、体長は43~53cm、尾の長さは12~15cmとなります。

また、体重は時期によって異なり、春の冬眠から覚めた後の体重は2.7~3.1kgで、冬眠前の秋の体重は5.4~8.1kgです。

基本的には草食動物で、ハーブや草、穀物などを食べますが、他にも昆虫、クモ、イモムシなども食べます。

かつてはその脂肪がリウマチに効くと信じられていた結果、乱獲されて絶滅の危機に瀕していたこともありました。

フランスで見つかる動物4:ヨーロッパヒメトガリネズミ

ユーラシア大陸北部に広く分布しているヨーロッパヒメトガリネズミは、フランスでも確認することが出来るとてもトガリネズミ科に属する小さなネズミ。

その体長はわずか5cm程度で体重は平均で4gです。

落ち葉の下や下草に生息しているヨーロッパヒメトガリネズミは、代謝率が最も高い動物の1つであるため、2時間毎に餌を食べないと死んでしまう危険があるほどで、昼夜を問わず活動し続ける必要があります。

そして、その食事は、主に小さな昆虫や無脊椎動物です。

また、4月から8月までの限定された期間が繁殖可能期間となるものの、繁殖のサイクルが早くて妊娠期間が3週間ちょっとなため、この間に最大5回まで出産することがあります。

フランスで見つかる動物5:メガネヤマネ

体長は9.9~14.9cm、尾長は平均で7.8~14.4cmと、尻尾の長さが頭から胴体ほどにも達し、体重は100g前後となる小さなげっ歯類「メガネヤマネ」は、南ヨーロッパから西ヨーロッパまでに広く生息します。

通常は茶色か灰色の体色を持ち、腹側は白。

目の周りには、この動物を識別するのに用いられる特徴的な柄があります。

他の特徴としては、大きな耳や尾の先端の白い房、短めの毛があげられるでしょう。

夜行性であり、球状の巣で眠り、夜になると出てきてバッタやカタツムリ、小さな齧歯類、クモ、甲虫などを食べます。

フランスで見つかる動物6:ヨーロッパモグラ

ヨーロッパモグラと呼ばれるこのモグラは、フランスも含めた西から南ヨーロッパを中心に、東ヨーロッパの一部や北ヨーロッパの一部にまで、ヨーロッパ地域に広く生息するモグラの仲間。

円柱状の体型をしており、通常の体長は11~16cm、体重は71~130g。また、基本的にオスはメスよりも大きくなる傾向にあります。

さらに、耳が小さく、目は暗い灰色の毛皮に隠れており、生息地によって、毛色が白だったり黄褐色、明るい灰色、黒、茶色がかった灰色だったりします。

モグラの一種であることから分かる通り、ヨーロッパモグラは常に地下でトンネルを掘り続け、そこへ好んで住みます。

ちなみに、主な食餌は、ミミズ、昆虫、ネズミ、トガリネズミ、ムカデなどですが、こういった獲物を捕まえる際、ヨーロッパモグラは唾液中に含まれる毒を使って麻痺させるといった特技を持ちます。

フランスで見つかる動物7:ヤブノウサギ

ヤブノウサギは、温帯地域の広く開けた平野に適応した、、ウサギ科ノウサギ属の最大種。

平均体重は3~5kg、体長は60~76cmあり、尾の長さは7~11cm、耳の長さは9~11cm。背中は灰色がかった黄褐色で、腹側は白っぽく、尾と耳の先端は黒になっています。

一方で、その大きな体にも関わらず俊足で、天敵に襲われそうになると速い速度で逃げていくことで知られます。

そんなヤブノウサギの生息域は、フランスを含めたヨーロッパから中央アジアの一部にまで広がっており、ハーブや草、小枝や樹皮、畑作物、芽まどを好んで食べます。

フランスで見つかる動物8:オキゴンドウ

オキゴンドウは、シャチに似た頭蓋骨を持つ大型のイルカ。大きいもので体長は6m、体重は1500kgほどにもなります。

温帯から熱帯の海域にかけて広く分布し、そこにはフランスの海岸線も含まれることから、フランスでもその姿を確認出来る海洋生物です。

最速で時速29kmにも達する泳ぎを披露し、また、水深1000m近くまで潜ることが出来る能力を使って、魚やイカを主な餌としますが、時には他の小型のイルカを襲って捕食することもあります。

フランスで見つかる動物9:マダライモリ

焦茶色または黒の体に不規則な緑色の模様があるのが特徴的なマダライモリは、スペイン北部とフランス南西部に生息するイモリの仲間。

ただし、成体のメスにはオレンジ色の線が頭部から尾まで走っています。

全長は15cm前後で、河川や沼付近に生息する夜行性の動物です。

基本的には陸棲の動物ですが、繁殖期にだけは水棲になり、一回の産卵で200〜300個の卵を水草などを産み付けます。

フランスで見つかる動物10:オオヤマネコ

オオヤマネコは、スカンジナビア半島からロシアにかけて生息する、遭遇するのが非常に難しいネコ科の野生動物。

体長は1m前後で体重は12〜29kgと、ネコ科の動物としては比較的大きな体を誇ります。

現在はフランスでも稀に姿を確認することが出来ますが、実はフランスでは一度、1900年頃までに絶滅してしまいました。

しかしその後、同国の一部の山岳地帯に再導入された結果、数は多くありませんが、現在は主に、丘陵地域にある森林の低木地に棲んでいます。

とても静かな場所で独りで棲むのを好み、獲物を狩る時のみ姿を見せます。

フランスで見つかる動物11:シャモア

シャモアと呼ばれるこの動物は、体長110〜130cm、体重は25〜62kgになる、小型のウシ科動物。

稀に標高800m程度まで降りてくることもありますが、通常は標高3600m超の高地に生息しています。

最高時速50㎞で走ることができ、また高く跳ぶことも出来る能力を持ちますが、オオヤマネコなどの肉食動物に襲われることがあります。

シャモアには複数の亜種が含まれますが、フランスに生息するのはフランスシャモアという種です。

フランスで見つかる動物12:イヌワシ

アメリカ大陸北部やアフリカ大陸北部、そしてユーラシア大陸の広大な地域で姿が確認出来るイヌワシは、フランスだと主に南部で確認することが出来る猛禽類。

全長は1m弱、翼を広げた長さは2mを超えることがある大型の鳥です。

時速約250kmにもなる超高速で飛び、鋭いかぎ爪と強力な脚で、ウサギ、リス、マーモットなどの地上の獲物をいとも簡単に捕らえます。

フランスで見つかる動物13:ヨーロッパミンク

ヨーロッパミンクは、イタチ科に属する動物で、ウクライナ、スペイン北部、ルーマニア、ロシア西武、そしてフランスに生息する動物。

体長は35cm前後で、体重は0.5〜0.8kg。

夜間の食事のときだけ巣から出てくる夜行性動物で、日中遭遇するのは簡単ではありません。

かつてはヨーロッパに広く分布していましたが、毛皮目的の乱獲によって、さらには人為的に連れてこられたアメリカミンクとの競合によって、その個体の多くは姿を消してしまいました。

そのため、フランスに残るヨーロッパミンクは、とても希少な動物です。

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フランスの動物|ゼニガタアザラシやヨーロッパミンクなど野生動物13選!のまとめ

フランスで姿を確認できる13種の動物を紹介してきました。

フランスではまだ他にも数々の動物が確認されていますが、今回紹介した13の動物を、まずは豆知識として知っておくと良いかと思います。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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