アルメニアの大統領であるアルメン・サルキシャンに会ってきたので、その時の話を含めて紹介してみます。実は、テトリスの共同開発者だったりします。
筆者は現在、コーカサス地方のアルメニアという小国で暮らしています。
そしてアルメニアでは、Leadership School Foundation(LS)という名前の2009年に立ち上げたNGOへ共同創業者として参画しています。
このLSは日本で言うと松下政経塾みたいなもので、アルメニアではそこそこ有名な権威ある機関にまで育っています。
例えば、2010年には国連本部のフォーラムへ招待されたり、アルメニア国内では各国の大使や現地の大手企業CEO、他にも世界的に著名な人物がLSを訪れて生徒へ講義をしてくれるなど、手前味噌ですがレピュテーションの点でかなりイケてると思っています。
で、私個人的に以前から何度か会っていたんですが、このLSの企画として2019年3月にアルメニアの大統領と朝食会をしました。
そこで、2019年現在のアルメニア大統領の簡単なプロフィールと朝食会について、日記風にまとめておこうと思います。
現アルメニア大統領の驚きのプロフィール
2019年7月現在、アルメニアの大統領は、
- Armen Sarkissian(アルメン・サルキシャン)
と呼ばれる1953年生まれの人物で、2018年の4月9日から大統領のポジションへ就任しています。
それ以前はアルメニアの大使としてイギリスに赴任していたこともあり、また大使として在位した期間はアルメニアにおいて最長らしいです。
ちなみに、駐日アルメニア大使のポゴシャン大使は2019年の時点でかれこれ8年ぐらい大使をやっていて、これもかなり長い方だと思います(ポゴシャン大使はそれ以前からICUの数学教師としてずっと日本に滞在している)。
(在日アルメニア大使のポゴシャンさん)
で、このアルメニアのアルメン・サルキシャン大統領なんですが、他にも凄いキャリアを持っているので、彼の経歴を以下へ簡単にまとめておきます。
- 1953年エレバン生まれ
- エレバン国立大学(当時は日本で言う東大)を卒業
- 理論物理学と数学を専攻して1978年に科学の博士号を取得
- 1976〜1984年:エレバン国立大学で物理の助教授→准教授
- 1984〜1985年:ケンブリッジ大学のフェローとして招かれて教授にまでなる
- 1986〜1992年:モスクワ大学でフェローと客員教授を務める
- 1988年:エレバン国立大学でコンピューター関連部門を立ち上げて部門長に就任
- 1991年〜1996年:イギリスのロンドンでアルメニア大使館を立ち上げて大使に就任
- 1992〜1996年:在ヨーロッパアルメニア上級大使に就任
- 1996〜1997年:アルメニアの首相に就任
- 1998〜2000年:イギリスとバチカン市国の兼任大使として再度指名される
- 2000〜2013年:
- 欧州復興開発銀行の特別顧問
- ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクールのユーラシアセンターの立ち上げ&ディレクター
- 世界経済フォーラムのエネルギーセキュリティー評議会議長
- ハーバード大学ケネディースクールのアドバイザリーメンバー
- シカゴ大学ハリス公共政策大学院のアドバイザリーメンバー
- その他多数
- 2013〜2018年:在イギリスのアルメニア大使へ再度指名される
- 2018年〜現在:アルメニア大統領へ指名される
とまあ、信じられないぐらい様々なポジションを歴任していて、誰もが羨むキャリアを積んできた世界的にも凄い人です。
でもアルメン・サルキシャン大統領、その経歴の中でもっと驚くべき経歴も持っています。
実は「テトリス」の共同創業者で共同開発者である
その驚くべき経歴っていうのが、1980年代待つから1990年代初めにかけて、日本も含めた全世界で大流行したゲーム「テトリス」の共同創業者であり共同開発者だってこと。
日本では任天堂のファミコンやゲームボーイに移植されて子供から大人まで遊んだゲームなので、多くの人が知っていると思います。
しかも、現在も進化しつつテトリスが遊ばれ続けていることを考えると、アルメン・サルキシャン大統領が世界へ与えた影響って凄く大きいです。
アルメニアの大統領「アルメン・サルキシャン」と朝食会してきたよって話
で、このアルメニア大統領と朝食会してきたって話なんですが、これは、私が共同創業者として運営しているLSの生徒たちと大統領が一緒に食事をしながら、「アルメニアの将来を議論する」という目的のために設定されました。
その中では私もいろいろと質問したりしましたが、逆に大統領から
10年後の日本ってどうなると思うんや?
って聞かれたので、
最近のテクノロジー分野で遅れが目立ち始めた日本は、正直10年後もあまり変わってないと思うで!
って答えておきました。
大統領は日本はテクノロジーによって、街がもっと近未来化してどうこうっていうイメージだったようですが、男はつらいよ第45話辺り(1990年代前半)に出てきた東京の鉄道風景が現在とほとんど変わっていない点を考えると、私個人的には「10年後の日本って今とあまり変わらないのでは?」と考えています(寅さん好きだったりします笑)。
世界で唯一のメイドインジャパンアルメニアTシャツを上げてみたww
それと、大統領のプロフィールや朝食会での具体的な会話どうこう以上に私の中で「やり切った感」満載のハイライトが、
- 「メイド・イン・ジャパン」のアルメニアTシャツをプレゼントしたった!
ってことだったりします(笑)。
日本で売っていた大き目サイズの古着Tシャツに、アルメニアの国旗を日本でプリントした「世界で唯一」のTシャツです。
まあその後、実際に大統領が着たのかどうかは知りませんが、とりあえず、この超絶クリエイティブ(?)なアルメニアTシャツをプレゼントしておきました。
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アルメニア大統領に会った話|テトリスの創業者で開発者だったりするのまとめ
実はテトリスの創業者で開発者だったりする、驚愕の経歴を持つ現アルメニアの「アルメン・サルキシャン」大統領は、日本贔屓で日本人形が好きらしいです。
またそのうち会うと思うので、日本とアルメニアの友好やアルメニアの発展のために自分が出来ることを色々考えて実行していこうと思ってます。
ちなみに、前日にはアルメニアの首相である「ニコル・パシニアン」にも会ってきましたよ!
(ニコル・パシニアン首相と)
一緒に何か協力したい人とかいれば連絡受け付けてます!