悪魔の名前と一覧|種類に関係なく22体を紹介!最強はサタンだ!

悪魔の名前と一覧を見ていきましょう。宗教や神話の種類に関係なく22体をピックアップし、簡単な解説と共に紹介していきます。

古代から現代に至るまで、多くの宗教の中では、「善」と「悪」が相反する存在として描かれてきました。

中でも悪に属する存在は「悪魔」と言われ、邪悪な意志を持って堕落し、善に属する神や天使に敵対し、人間を欺いて傷つける存在として知られています。

そして悪魔の話は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ギリシャ神話の中など、世界中に存在し、恐怖の存在として描かれてきました。

この記事では、そんな悪魔について、宗教や神話の種類に関係なく、22体をピックアップして一覧にしたものを、名前と共に紹介していこうと思います。

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悪魔の名前一覧

悪魔の名前1:コカビエル

コカビエルは、旧約聖書偽典「エノク書1」において天使として描かれるものの、グリゴリと呼ばれる堕天使の一団に加わり、悪魔に変わってしまった存在。

もともとコカビエルは、人間、平静、そして空を愛する高位の天使で、他の天使たちに星に関する全てのことを教える役割を持っており、加えて30万を超す天使と霊魂を率いていました。

しかし、何らかの理由で天国から追放され、罪深い悪魔に、そして人間の魂にとって恐ろしい存在になってしまったのです。

悪魔の名前2:フォルネウス

フォルネウスは地獄の大公爵として描かれる魔人の一体。

17世紀半ばに編集され、悪魔学に焦点を当てた作者不明の魔術書「ソロモンの小さな鍵」によると、29の軍団を指揮するとされる強大な力を持った存在です。

名声、人気、敵からの愛などを請け負い、良い名前を授けたり、人を敵から友人のように愛されるようにする力を持っています。

また、召喚されると海の怪物の姿で現れますが、怒ると非常にグロテスクで恐ろしい姿になると言われます。

悪魔の名前3:クランプス

クランプスはヨーロッパ中部における伝説的な生き物で、サンタクロースの起源にもなったと言われる聖ニコラウスの反逆者のような存在。

おぞましい怒った老婆のような顔と肌を持ち、角と尾があって、鎖などの武器を手にしているといわれています。

ちなみに、クリスマスにプレゼントを渡す聖ニコラスとは対照的に、クランプスは悪い子どもに罰を与える存在だとされます。

悪魔の名前4:パズズ

パズズは、古代メソポタミアから伝わるシュメール神話やアッカド神話の中で描かれる悪魔で、風と熱風の悪霊であり魔人。

熱病をもたらす悪魔と考えられていたため、紀元前2300年頃から紀元前2150年頃に存在したアッカド帝国に住んでいたアッカド人には酷く恐れられていたようです。

その外見は、人間の胴体、ライオンの頭、ワシのような翼が4枚、サソリの尾、そして曲がりくねった蛇の男根を持っているとして描かれます。

悪魔の名前5:メフィストフェレス

メフィストフェレスは、ドイツのファウスト伝説の悪魔として文学に登場し、それからゆっくりと悪魔度を増していき、完全に神学的悪魔にまで昇華した存在。

悪魔として、または悪魔に仕える者として登場し、その使命は破滅して墜落した人々の魂を集めることです。

人間の体、魔女のような長い爪、怪物のように恐ろしい顔、そして天使のような羽を持っていると言われます。

悪魔の名前6:ステンノー

(出典:aromaleigh

ギリシャ神話には想像力豊かな生き物、怪物、そして悪魔たちが多く登場しますが、その中の一つがステンノーという存在。

ステンノーは、髪が蛇になっている醜い女の怪物達3姉妹「ゴルゴーン3姉妹」の長女。

男性を憎み、機会があれば必ず男性を殺すと言われ、殺した男の数はその他の2姉妹を上回ると言われています。

そのため、ステンノーは古代ギリシャ人にとって最も邪悪な悪魔であり、ゴルゴーン姉妹の中で最も残忍な存在でした。

悪魔の名前7:メドゥーサ

蛇の髪の毛を持ち、これまで多くの小説やゲームなどに登場してきたため、世間一般にも知られるメドゥーサは、上で紹介したステンノーの妹

つまり、ゴルゴーン3姉妹の一人で、ギリシャ神話に出てくる悪魔的存在です。

宝石のように輝く目を持ち、見たものを石に変える能力を持つと言うのが特徴で、ステンノーの指導の下、強大な力を持つようになりました。

悪魔の名前8:ブカバク

キリスト教が広がる前、東ヨーロッパを中心に住むスラブ人の間には、いくつもの悪魔の話が存在していました。

その一つがブカバクで、地元の信仰や言い伝えによると、6本の足とこぶだらけの角をもつ怪物で、乾いた場所を嫌い、湖や川に住んでいるといわれています。

そして、夜になると水面から姿を表して大きな音を出し、人や動物に乗っかって絞め殺そうとするのです。

悪魔の名前9:ルサールカ

スラブ人に伝わる神話の中に登場する邪悪な悪魔と水の精の間のような存在で、女性の姿をした悪魔がルサールカと呼ばれるもの。

川の底(稀に湖の場合もある)に住んでいると信じられていて、人魚と間違えられることがあります。

しかしながら、ルサールカは人魚ではなく、若くして死んだ女性が復讐を求めて人間を狙っている霊魂で、夜に現れ、美しく人を欺くような声で歌い、魅惑的なダンスとともに男たちを水の墓へと誘惑し、死に至らしめるのです。

悪魔の名前10:ドレカヴァク

スラヴ神話の中で、ドレカヴァクは恐ろしい姿をした悪魔として登場しますが、実際には洗礼を受けていない子供の霊

その姿は非常に恐ろしく、外見を説明できるほど長く見ていられる人はほとんどいないため、その外見の描写は人によって異なると言われます。

ただし、ドレカヴァクの描写として良くあるのが、完全には死んでいない子供の姿で、洗礼を受ける墓地を通る人々を求め、呼んでいる姿です。

ちなみに、後のスラヴ人の伝統の中では、ドレカヴァクはクリスマスと結びついており、特にクリスマス期間と言われる12日間の間にドレカヴァクが子供の姿をして現れると、誰かの死を意味すると言われます。

悪魔の名前11:イフリート

日本国内においては数々のゲームに登場してきているため、その名前は広く一般に知られているイフリートも、実は悪魔の一種。

イスラム教の中ではアラーによって天界から追放された堕天使として描かれ、結果として地下に住みつくようになった悪魔です。

怪物のような姿をしており、短気で獰猛。また、廃墟を訪れることを好み、そこで犠牲者を見つけ、恐怖で死に至らしめます。

また、炎の翼を持った巨大で恐ろしい姿から分かる通り、炎を自在に操れる能力も有しているのが特徴です。

悪魔の名前12:シュルガット

(出典:PHENOMENALISMS

シュルガットは「教皇ホノリウスの奥義書」という魔術書に出てくる、キリスト教信仰の中でもあまり知られていない悪魔。

この悪魔が持つ能力は、特に闇を怖がる子供たちにとっては最も恐ろしいと言えるかもしれません。

と言うのも、この悪魔は全ての鍵を開けてしまい、暗い場所が大好きだから。

つまり、夜に子どもが怖がって部屋のドアに鍵を掛け、枕や布団の下に隠れていたとしても、シュルガットは侵入して子どもを簡単に襲うことが出来てしまうのです。

悪魔の名前13:餓鬼

(出典:wikipedia

餓鬼と言えば、仏教の影響が強い日本においては非常に良く知られた悪魔的存在。

常に飢えと乾きに苦しみ、食べ物と飲み物を求めて世界をさまよい続けていますが、食べ物や飲み物を手に取ると火に変わってしまうため、いつまでもその極限の飢えから逃れることが出来ません。

その結果、餓鬼はは弱い心を持った男女にとりつき、自身の飢えと渇きを癒すために、人々を信じられないほど貧欲、怠惰にして墜落させるなど、人々に対して卑劣な行為を働くのです。

悪魔の名前14:反キリスト

反キリストは、救世主イエス・キリストの敵対者であり、キリストに偽装しながらキリストの教えに背く者

その本性は悪魔が具現化した者として信じられており、ヨハネの手紙の中でキリストを否定する存在として記されています。

また、キリストに偽装しながらも、その外見は出所によって大きく異なるとされます。

誰をも誘惑することができる非常にハンサムで魅力的な男として描写されることもあれば、最も醜く、恐ろしい悪魔であると描写される場合もあるのです。

悪魔の名前15:オノケリス

(出典:pinterest

オノケリスは旧約聖書偽典「ソロモンの契約」の中で初めて悪魔学の世界に登場する悪魔。

ソロモン王が求めたことで、契約の指輪によって連れてこられた悪魔で、美しい色白の女性の姿で現れますが、「ラバの足を持っている」という恐ろしい身体的異常があります。

この悪魔は男性を絞め殺す行為を好み、機嫌が良い時には男性たちを性欲倒錯に陥らせるなど、男性にとっては恐ろしい悪魔です。

悪魔の名前16:ダエーワ

(出典:wikipedia

ダエーワは、ペルシャ神話とゾロアスター教における最も悪名高い悪魔であり、想像しうるすべての悪を人格化したもの。

ダエーワはアヴェスター語で「不愉快な性格を持つ霊魂」を意味し、混沌、破壊、混乱を招くためなら何でもする悪魔を形容する言葉です。

つまり、地獄に落ちてきた者たちを苦しめるために様々なことを生業とする、悪魔の総称とされるのです。

悪魔の名前17:ウァプラ

(出典:pinterest

キリスト教は、善と悪との絶え間ない戦いの物語で溢れていますが、その中でもウァプラは、地獄の36の軍団を率いる指揮官であり、地獄の悪魔の中でも非常に強力な存在としてしばしば登場します。

事実、悪魔学によると、彼は地獄の偉大なる公爵であり、この悪魔こそが数多くの低位悪魔達に人間の魂を欺く術を教えた張本人と考えられます。

そしてその外見は、ライオンの胴体、ワシの頭と羽を持った巨大で恐ろしい姿であると言われているのです。

悪魔の名前18:アザゼル

アザゼルは堕天使として描かれる悪魔で、ユダヤ教によるとアザゼルは非常に悪い霊であり、砂漠に住む特定の種の悪魔たちの指導者。

また、イスラム教の中では、元々最高位の天使の一人であった墜天使として描かれます。

そんなアザゼルは、アブラハムの黙示録によると、7つの蛇の頭を持ち、14の顔に6対の翼を持つなど、おぞましい姿で描写されることもあるのです。

悪魔の名前19:アバドン

(出典:wikipedia

 アバドンは、黙示録に登場する悪魔。

ヘブライ語で彼の名前は「破壊の場」、「滅ぼす者」、「奈落の底」を意味し、古代ギリシャ語では「破壊者」を意味します。

そしてアバドンは、サタンを奈落に1000年の長きに渡って閉じ込めていた存在で、「地獄の王」であったとしても描かれる存在。

その強大な力と特別な地位によって、他の悪魔に従うことさえ拒否する者として描かれることがあります。

悪魔の名前20:サマエル

(出典:wikipedia

サマエルは、ユダヤ教において最も重要な大天使の一人で、イスラエルでは死の天使であると考えられている存在。

一方で、その存在に関しては謎な部分が多く、元々はローマの守護天使、火星の天使、エデンの園に棲んでいた蛇など、様々な説があり、この天使の本性は純粋な善でも純粋な悪でもなく、状況によって異なると言われます。

そのため、一説ではサタンに匹敵するような力を持つ強大な悪魔の王であったとも言われるのです。

ちなみに、ユダヤ教の律法であるタルムードによると、サマエルは怒ると非常に厄介なので、怒らせない方が良いとされています。

悪魔の名前21:マルファス

(出典:wikipedia

地獄の40の軍団を率いる大総裁であり、悪魔の王サタンに次ぐ第二の指揮官として描かれることもあるマルファスは、強大な力を持つ悪魔。

敵の願望、欲望、思惑などについての情報を察知する能力があり、その情報を基にして相手の願望や欲望を破壊してしまう恐ろしい力を持ちます。

また同時に、優しく親しみ深い精神で人間を騙し、それに乗じて生贄を捧げると喜んで受け取りますが、最後には不誠実になって人を裏切るといった性格を持っているのが特徴的です。

悪魔の名前22:サタン(ルシファー)

悪魔の王」や「地獄の王」として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教によって描かれるサタンは、悪魔の中でも最大最強の力を持つ存在。

元々は神につかえる天使の長であった大天使「ルシファー」が、堕落して堕天使となり、そして悪魔の長となって呼ばれるようになった名前がサタンです。

そのため、神に対しての反逆者であり敵対者として描かれ、強大な「悪」の力を持ち、全悪魔や堕天使を束ねる存在として描かれます。

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悪魔の名前と一覧|種類に関係なく22体を紹介!最強はサタンだ!のまとめ

宗教や神話に関係なく、22体の悪魔を名前と一緒に紹介してきました。

世界の宗教や神話を理解するためなど、ちょっとした雑学知識として知っておくと良いかと思います。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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